乳酸菌用 BCP加プレ−トカウント寒天培地‘栄研’ 由 来 1) 2) 嶋田ら (1958) は標準寒天培地の組成にブロムクレゾールパープル (BCP) を加えた培地を考案し、厚生省令 に乳酸菌公定培地 3) 4) (1962) はこの培地を改良し、乳酸菌の発育をより良くし、集落の観察 として規定されました。その後、梅木ら (1962) および入江ら を容易にしました。 5) 本培地は発酵乳、乳酸菌飲料の乳酸菌数測定用培地として食品衛生検査指針 に掲載されています。 組 成 培地24.6g/1,000mL 酵母エキス・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・2.5g ぺプトン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・5.0g ブドウ糖・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1.0g ポリソルベート80・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1.0g L -システイン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・0.1g ブロムクレゾールパープル・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・0.04g カンテン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・15.0g pH6.9±0.2 機構及び特徴 本培地は発酵乳や乳酸菌飲料からの酪農乳酸菌の発育をよくするためポリソルベート80、L -システインが加えられています。また、乳酸 菌の観察を容易にするためにブドウ糖、ブロムクレゾールパープルの指示薬が加えられています。発育した集落の中で集落の周囲が黄変し たものを乳酸菌と判定します。 使用目的 発酵乳、乳酸菌飲料、乳酸菌入りアイスクリーム中の乳酸菌数測定。 使用法 培地 24.6gを精製水 1,000mL(分包培地の場合には、1 包分に対して精製水 400mL) に加温溶解後、121℃15 分間滅菌し、培地を約 50℃に保ち、試料の一定量と混釈します。35 ∼ 37℃で 72 時間培養します。発育集落の中で集落の周囲が黄変したものを計測し、乳酸 菌数を算定します。 使用上の注意 湿潤しやすいので開包後直ちにお使いください。 製品仕様 製 品 名 BCP加プレートカウント寒天培地 ‘栄研’ 包装単位 貯蔵方法 有効期間 製品コード 統一商品コード 300g 室温保存 3 年間 E-MB31 026178301 特包 100g×6 室温保存 3 年間 E-KB41 026158181 分包 400mL 分×50 室温保存 3 年間 E-KB42 026158198 文 献 1)嶋田ら:都衛生年報, 9 : 130, 1958. 2)厚生省:乳および乳製品の成分規格等に関する省令 (厚生省令第 52 号, 第 5 次改正), 1961. 3)梅木ら:日本公衆衛生雑誌, 9 : 460, 1962. 4)入江ら:日本細菌学雑誌, 17 : 1779, 1962. 5)厚生労働省監修:食品衛生検査指針 微生物編, 日本食品衛生協会, 東京, 2004. 製造販売元 5052 BMK 2008 年 4 月作成
© Copyright 2024 ExpyDoc