武田薬品工業、ケニアで医薬品アクセス改善を目指す

PRESS RELEASE
独立行政法人国際協力機構
民間連携事業部
2016 年 9 月 21 日
武田薬品工業、ケニアで医薬品アクセス改善を目指す
~BOP ビジネス連携促進案件で採択~
国際協力機構(JICA)は 9 月 9 日、「協力準備調査(BOP ビジネス連携促進)」において、武田薬品工業株
式会社(大阪市中央区、長谷川閑史取締役会長)が提案する「医薬品アクセス改善事業準備調査」(ケニア)の
採択を発表しました。
本制度は、途上国の貧困層(BOP:Base of the Pyramid)の課題解決をめざす「BOP ビジネス」への日本
企業の参画を後押しするため、2010 年度に導入した公募型事業です。民間企業から、優れた製品やノウハ
ウ、アイデアを活かした BOP ビジネスの提案を募り、採択された企業に対して最大5 千万円を上限に、ビジネ
スモデルの検証や JICA 事業との連携可能性を検証するための現地調査を委託しています。
ケニアでは、国民の多くが貧困層に属し、限られた収入は食料を優先せざるを得ない状況に加え、交通機
関や水、電気などのインフラの未整備など複数の要因により、衛生管理の整った医療施設へのアクセスが困
難なため、十分な治療を受けられずに命を落とす患者への対策が課題となっています。
武田薬品工業株式会社は、BOP 層が医薬品にアクセスできるよう改善するため、MOP (Middle of the
Pyramid)・TOP(Top of the Pyramid) 層向けに医薬品を販売すると同時に、その収益を BOP 層の治療費の
助成や製品の寄付に充当する仕組みの構築を目指します。
察
TICADⅥ(第 6 回アフリカ開発会議)期間中における
ケニアの医療現場を視察
武田薬品工業ケニア・ナイロビオフィスにて
【本件に関する問い合わせ先】
JICA 民間連携事業部 連携推進課 関
TEL 03-5226-6960
e-mail: [email protected]