百萬両の女・喜代三(仮)

彩流社の新刊案内
映画、音楽
百萬両の女・喜代三(仮)
〜フィギュール彩〜
小野公宇一 著/四六判並製/ 192 頁 / 2016 年9月刊 /予価[本体 1800 円+税]
写真家・木村伊兵衛との恋、作曲家・中山晋
平との結婚。芸でのしあがった波瀾万丈の生
涯を追った喜代三(きよぞう)の評伝
映画『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』
(1935 年)は監督が山中貞雄、丹下左膳に大河内傳次郎。左膳が居候する矢場の女主人・
お藤と孤児ちょび安とのエピソードを絡めたコメディ。この伝説的映画のお藤役に喜代三が登用された。鹿児島の売
れっ子芸者・喜代三は写真家・木村伊兵衛と別れ芸に打ち込む。鹿児島を訪れた大倉喜七郎、渋沢栄一らの宴席も務め、
後に喜代三が新橋に移籍してからも贔屓の客となった。1930 年、昭和恐慌以来経済の閉塞感を打開するため鹿児島市
と鹿児島県の後援により「國産振興博覧會」が企画され、宣伝ソングを作ることになり、西條八十と中山晋平がコン
ビを組む。中山の縁で喜代三は「小原良節」「ひえつき節」などを吹込み、秋には博多を振り出しに九州各地を旅行。
中山と結婚後、1956 年米国で使用されている中山の作品の著作権について話し合うために渡米。その間、サンフラン
シスコ、ニューヨーク、ワシントンなど現地の日本人会や鹿児島県人会のイベントに出演。帰国後は熱海で暮らした。
1958 年自叙伝『多情菩薩 喜代三自伝』を出版。その他中山晋平音楽祭など、中山の作品の普及に努めるなど熱心に活動。
1963 年没。多摩霊園・中山家の墓に埋葬された。
[吉田大八監督による推薦オビ文をいただく予定]
【内容】(1章)『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』に魅せら
(おの・こういち)1963 年鹿児島市生まれ。
れて(2章)自ら花柳界へ(3章)木村伊兵衛との恋(4【著者紹介】
章)運命の人・中山晋平(5章)喜代三誕生(6章)大阪外国語大学中退。フリーライター。鹿児島コミュニティシ
ネマ理事。著書には『映画狂シネマ道中記』(風詠社)がある。
スター歌手・喜代三(7章)世界の喜代三
書名
本棚に知の彩りを
彩流社刊
小野公宇一 著
予価(本体 1800 円+税)
百萬両の女・喜代三(仮)
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