砺波市立出町中学校 平成28年度第1学期 期末式 式辞 この

砺波市立出町中学校
平成28年度第1学期
期末式
式辞
この1学期、新しい自分になることはで
校生活の3つの柱ですが、1学期には部活
きましたか。失敗を恐れることなく、前向
動の大きな大会等もあり、とりわけ部活動
きに自分を変えようと、挑戦することはで
に力を注いだなと感じている人も多いので
きましたか。
はないかと思います。世界の舞台で活躍し
自分を変えようとしたとき、苦しい場面
た合唱部をはじめ、運動部では全中や北信
もたくさんあったことでしょう。中には、
越大会出場を決めた部もたくさんあり、県
眠れなかったりした人もあったかもしれま
内屈指のすばらしい成績を収めました。
せん。でも、苦しさが大きかった人ほど、
しかし、そうした華々しい結果だけがす
実は実りも多かったのだと思います。なぜ
べてではありません。たとえば、地区選や
なら、本気で何かを達成しようとするとき
県選で、いくつもの部が獲得したベストマ
には、そんな苦しみを乗り越えることが欠
ナー賞。選手のプレーはもちろん、応援し
かせないからです。楽々と力を高めている
ている人の何気ない言動等も含めたすべて
ように見える人も、実際は陰で毎日もがき
が評価されたもので 、実にすばらしいです 。
苦しんでいます。決して現実から逃げたり
見る人はしっかり見ているのです。
せず、それを素直に受け入れて、プラス思
いざというとき現れるのは、日頃の姿そ
考で捉えましょう。水筒の中の飲み物があ
のものです。結局自分たちを高めるのは、
と半分になったとき 、
「 もう半分しかない 」
毎日の地道な取組の積み重ねしかありませ
と捉 えますか 、「あと半分もある」と捉え
ん。そして、もしも幸運というものがある
ますか。どちらであるかによって、その後
としたら、そうした努力や苦しむ経験を積
の行動は大きく変わってきます。プラス思
み重ねた人にだけ、与えられることがある
考で、困難や失敗を乗り越える楽しさを味
のでしょう。そのことを忘れず、様々な活
わいながら、自分の力を高めていきましょ
動に前向きに取り組んでいきましょう。
う。
さて、明日からの夏休みは、日頃と異な
この1学期、私が忘れられないことの一
る環境で、より広い視野から自分を磨くこ
つに 、「グラウン ド北側歩道の砂取りボラ
とができる時期です。そんな夏休みを充実
ンティア」があります。強風で飛ばされ、
し たもの にするポイントは 、「 夏休みだか
歩道にたまっていたグラウンドの砂を取り
らこそできること」を考えることだと思い
除かなければと感じた3年生が、友達に参
ます。日頃できない様々な作品づくりに取
加 を 呼 び か け 、 翌 日 の 朝 早 く か ら 30人 余
り組むのもよし。あこがれの中学駅伝に向
りで作業に当たっていました。自分たちで
けて、自分の限界に挑戦しながら練習に励
問題点を見付け、行動の必要性を感じ、呼
むのもよし。計画に基づいて、徹底して復
びかけ合って取り組むこうした活動こそ
習や読書に励むのもよし。
が、本当のボランティア活動なのではない
ぜひ、思い出に残る、自分を磨く夏休み
かと思います。始業式で「伝統は革新の連
にしましょう。また、夏休みは、自分の責
続である」という言葉を紹介しましたが、
任で行動する場面、自分の判断が求められ
こうした動きは、まさに新しい出町中学校
る場面も増えます。危険を予知し、安全を
を築き上げようとするものであり、すばら
最優先しながら、自分を磨きましょう。そ
しいなと思います。
して、9月1日には、皆そろって元気に2
さて、学習・生徒会活動・部活動が中学
学期を迎えましょう。