gv03 ガバナンス|コンプライアンス コンプライアンス gv03_01 コンプライアンスの基本的な考え方 トヨタは基本理念の中で「内外の法およびその精神を遵守 内部統制の基本方針に基づき、行動指針の策定・定着化などの し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼 「仕組みづくり」と、教育などによる「人材育成」を柱として取 される企業市民を目指す」としており、この理念を実践するこ り組みを進めています。また、相談窓口の設置により、問題に とがトヨタに期待された社会的責任を果たすことであり、コン 見落としがないよう、きめ細かく対応しています。 プライアンスの確立につながるものと考えています。トヨタは トヨタ行動指針 「トヨタ基本理念」 を実践し、社会的責任を果たすため、トヨタで働く人々の基本的な心構えをまとめ、具体的な留意点を示した ものが 「トヨタ行動指針」(1998 年策定、2006 年 3 月改訂)です。 実際の会社生活・社会生活の中で、従業員が「トヨタ行動指針」の内容を実践できるよう当該冊子を全従業員に配付しています。 トヨタ行動指針の詳細 Web http://www.toyota.co.jp/jpn/company/vision/code_of_conduct/ gv03_02 推進体制・仕組み ト ヨ タ で は 2015 年 4 月 よ り、業 務 執 行 の 監 督 と し て の 体制図 「コーポレートガバナンス会議」において、さまざまな社会課題 取締役会 を踏まえた成長戦略・事業戦略を実現するガバナンス体制を審 議しています。コンプライアンスについては同会議において議 論を行います。 コーポレート企画会議 コーポレートガバナンス会議 企業倫理、コンプライアンス およびガバナンス全般に関する 全社的な重要課題 コンプライアンス強化のための点検活動 2008 年度に、国内外の子会社も含めたコンプライアンス体 制の強化に向け、点検活動を始めました。2009 年度からは、 なお、改善項目を年度の取り組み方針に織り込むことなどに より、一過性でない継続的な取り組みへとつなげています。 社内点検に加え、国内外の子会社での点検活動も開始。毎年改 善を加えながら活動を継続しています。活動結果はコーポレー また、子会社訪問などを通じて実情を把握し、適切なサポー トを実施しています。 トガバナンス会議などで報告され、点検結果をもとに改善を進 めています。 活動図 トヨタ本社 点検シートの 展開/回収 事務局・専門部署 自主点検 方針織込 P A D 子会社管理部署 各部 フィードバック 改善サポート 子会社 自主点検 孫会社 方針織込 自主点検 P A 方針織込 P D C 自主改善 C 自主改善 150 Sustainability Data Book 2016 ガバナンス A D C 自主改善 ガバナンス|コンプライアンス コンプライアンス徹底の教育・研修 経営トップから従業員一人ひとりにコンプライアンスを浸透 にも、著作権、機密管理、PL 法などもテーマに加えたセミナー させるため、役員、管理職、新入社員などへの教育や、全社e を実施しています。2015 年度の受講者総数は約 1,700 人でし ラーニングを展開しています。 た。また、社内各部からのニーズに応じ、さまざまな分野につい 労働法、独占禁止法、下請法といった典型的な法律分野以外 て各部を訪問して講義を行う出前セミナーも実施しています。 過去の主な教育テーマ ● 契約 ● 独占禁止法 ● 下請法 ● 景品表示法 ● インサイダー取引規制 ● 著作権 ● 知的財産(商標) ● PL 法 ● 個人情報保護法 ● 機密管理 ● 贈収賄防止 ● 税務 ● 労務 ● 輸出取引管理 ● 安全衛生 など 贈収賄防止への取り組み グローバルなビジネス拡大や社会的要請の高まりを受け、贈 ることで贈収賄に対する一層の防止体制強化、未然防止に取り 収賄防止の徹底に向け、2012 年に「贈収賄防止に関するガイ 組んでいます。また、2013 年より点検活動に贈収賄防止を織 ドライン」を策定しました。社内での教育・研修などを通じた り込み、子会社を含む贈収賄防止体制の強化に向けて改善活動 意識向上・浸透活動に加え、ビジネスパートナーにも周知を図 を進めています。 贈収賄防止に関するガイドライン(ビジネスパートナー用) Web http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/csr/compliance/ 企業倫理相談窓口 従業員のさまざまな悩み・苦情・疑問に対しては、それぞれ 社内事務局に連絡され、相談者が特定され不安を感じたりする に対応した窓口で迅速かつ公正に対処しています。コンプライ ことがないように細心の注意を払い、事実関係を調査し、問題 アンス上の疑問を相談できる 「企業倫理相談窓口」 は、社外の が確認された場合は直ちに問題対処に当たります。 弁護士事務所(委託)に設置。相談内容は、希望に応じて匿名で 企業倫理相談窓口への相談内容と件数(日本) (件) 120 110 111 6 90 2 28 26 113 115 15 101 6 34 28 22 4 6 2 4 2 0 60 30 74 69 72 個人的な相談 72 71 その他 個人情報管理・機密関連 人事・労務・雇用関連 0 4 2011 2 2012 0 1 2013 2014 0 不適切な経費・費用処理 2015(年度) 151 Sustainability Data Book 2016 ガバナンス
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