ノバルティス ファーマ株式会社 広報統括部 〒105-6333 東京都港区虎ノ門 1 丁目 23 番 1 号 虎ノ門ヒルズ森タワー TEL: 03-6899-8355 FAX: 03-6257-3605 http://www.novartis.co.jp MEDIA RELEASE • COMMUNIQUE AUX MEDIAS • MEDIENMITTEILUNG 2016 年 9 月 16 日 報道関係各位 ノバルティス ファーマ株式会社 乾癬治療薬「コセンティクス®」の新剤形 「コセンティクス®皮下注 150 mg ペン」製造販売承認取得 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、 9 月 13 日、新剤形として「コセンティクス®皮下注 150mg ペン」の製造販売承認を 取得しました。 当初「コセンティクス®」は、皮下注シリンジ製剤を提供してきました。しかし、本 年 4 月 1 日より、在宅自己注射が保険適用となり、患者さんにとってより安全で使 いやすい剤形が望まれていました。 今回承認された「コセンティクス®皮下注 150mg ペン」は、患者さんによる在宅自 己注射をより安全かつ簡便に行えるよう開発されたオートインジェクター製剤で、 次の特性を有します。 ・ 患者さんが握りやすいように三角形の形状をしている ・ キャップを外しても針先が露出していないことから、患者さんの恐怖心を和 らげることが期待できる ・ ボタンを押す必要がなく、キャップを外して押し当てるだけで投与が可能 ・ 注射が終わり、本剤を注射部位から離した後に注射針カバーが注射針の隠れ る位置まで伸びて固定されるため、偶発的な針刺し事故防止が期待できる この新たな剤形を提供することで、利便性の向上、偶発的な針刺し事故等のリスク の軽減など、在宅自己注射における適正使用促進に寄与することで乾癬患者さんに 貢献できれば幸いです。 なお、この新たな剤形についても、ノバルティス ファーマ株式会社とマルホ株式会 社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:高木 幸一)は、国内の皮膚科領域 で継続して共同プロモーションを行います。 「コセンティクス®」について インターロイキン-17A(以下、IL-17A)は、乾癬の病態において、発症および維持 に中心的な役割を果たすと考えられている炎症性サイトカインであり、この疾患に 罹患した患者さんの皮膚に高い濃度で存在します1。「コセンティクス®」は選択的 にIL-17Aに結合し、IL-17Aの生物活性を中和するヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナ ル抗体で、これにより、皮膚および関節の炎症を抑制すると考えられています1-4。 Page 2 of 4 乾癬について 乾癬は、青年期から中年期に好発する厚い銀白色の鱗屑りんせつを伴った紅斑を臨 床的な特徴とする慢性再発性炎症性疾患です 5。世界の人口の約 3%にあたる約 1 億 2,500 万人が乾癬に罹患していると言われており 6、日本では人口の 0.3%にあたる 43 万人 が罹患していると報告されています 7。 ノバルティス ファーマ株式会社について ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアに おける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の 2015 年の売上高は 494 億米ドル、研究開発費は 89 億米ドル(減損・ 償却費用を除くと 87 億米ドル)でした。ノバルティスは約 118,000 人の社員を擁し ており、世界 180 カ国以上で製品が使われています。詳細はホームページをご覧く ださい。http://www.novartis.co.jp 参考文献 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. Lynde CW. et al. Interleukin 17A: Toward a new understanding of psoriasis pathogenesis. J Am Acad Dermatol. 2014; 71(1):141-150 Gaffen SL. Structure and signaling in the IL-17 receptor family. Nat Rev Immunol. 2009; 9(8):556-67. Ivanov S, Linden A. Interleukin-17 as a drug target in human disease. Trends Pharmacol Sci. 2009; 30(2):95-103. Kopf M, Bachmann MF, Marsland BJ. Averting inflammation by targeting the cytokine environment. Nat Rev Drug Discov. 2010; 9(9):703-18. 古江増隆、大槻マミ太郎(2012 年)『ここまでわかった乾癬の病態と治療』中山書店 International Federation of Psoriasis Associations (IFPA) World Psoriasis Day website. “About Psoriasis.” http://www.worldpsoriasisday.com/web/page.aspx?refid=114. Accessed September 2016. [久保田潔, 佐藤嗣道, 大場延浩 他 (2013)] ナショナルレセプトデータベースの活用可能性を探る -乾癬の疫学研 究から-. 日本薬剤疫学会, 11 月 16 日-17 日 2013, 東京, 2013:39. 以上 Page 3 of 4 <参考資料> コセンティクス®皮下注 150mg シリンジ、コセンティクス®皮下注用 150mg ペンの製品概要 製品名(下線部は今回追加承認された剤型): 「コセンティクス®皮下注 150mg シリンジ」(Cosentyx® for s.c. injection 150mg syringe) 「コセンティクス®皮下注用 150mg ペン」(Cosentyx® for s.c. injection 150mg Pen) 一般名: セクキヌマブ(遺伝子組換え)【Secukinumab(Genetical Recombination)】 効能又は効果*: 既存治療で効果不十分な下記疾患 尋常性乾癬,関節症性乾癬,膿疱性乾癬 用法及び用量*: 通常、成人にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、1 回 300 mg を、初回、1 週 後、2 週後、3 週後、4 週後に皮下投与し、以降、4 週間の間隔で皮下投与する。ま た、体重により、1 回 150 mg を投与することができる。 承認取得日: 2016 年 9 月 13 日 *効能又は効果に関連する使用上の注意並びに用法及び用量に関連する使用上の注意 は、添付文書をご覧下さい。 Page 4 of 4 コセンティクス®皮下注 150mg ペンの使用方法 キャップを外します。 ●キャップに示された矢印の方向に キャップをひねって外してください。 ペンを押し付けます。 カチッ ●ペンを握り、消毒した部位に対して ペンを直角に当ててください。 押し付けると、カチッという音がして、 薬液の注入が開始されます。 2 回目の音を待ちます。 カチッ ●薬液の注入がほぼ完了すると、 もう一度カチッという音がします。 緑色のインディケーターの動きが止まったら、 ペンを注射部位から離してください。
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