豪州:中国 Yancoal、Rio Tinto 保有の炭鉱に関心 2016 年 9 月 8 日掲載 9 月 5 日付けの地元紙によれば、中国の Yancoal 社は Rio Tinto 保有の炭鉱に関心があり、 これらの炭鉱の動向を過去 2 年に亘って追ってきた Glencore と競合している。Rio Tinto が 保有する炭鉱は、ある見積もりによれば 10 億豪ドルの価値とされ、良質で規模も大きい。 Rio Tinto はこれらの炭鉱を売却せざるを得ない状況にはないが、一般炭の長期見通しにつ いては悲観的であり撤退を検討している。Rio Tinto はライバルの BHP Billiton と同等の原 料炭の炭鉱は保有しておらず、環境問題も Rio Tinto が炭鉱の売却を決定する要素となる。 Rio Tinto が 保 有 す る 炭 鉱 は 、 NSW 州 で は Hunter Valley 炭 鉱 及 び Mount Thorley Warkworth 炭鉱、QLD 州では Hail Creek 炭鉱及び Kestrel 炭鉱である。 Yancoal 社は、最近では、Anglo American が保有する QLD 州の Moranbah North 炭鉱 の取得も検討してきた。同炭鉱は 10 億豪ドルの価値とされる。なお Yancoal 社は豪州証券 取引所(ASX)の上場企業であるが、中国の国有企業 Yanzhou Coal Mining 社が 78%のシ ェアを有している。 (シドニー事務所 山下 宜範 ) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すもので はありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能 性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレ ポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガ ス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
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