法学部 140 回講演 平成 28 年 7 月 19 日 Rio オリンピックを楽しむ~日本水泳陣の展望とみどころ~ 時任 真一郎(法学部准教授/スポーツ研究所) まもなく 4 年に 1 度のスポーツの祭典である Rio オリンピックが開幕する。 4 年後に東京オリンピック・パラリンピックをホスト国として迎える我々として は多様な視点で Rio を見ることになる。政治的な論争も少なからずとも絡んで くるオリンピック・パラリンピックであるが、祭典の主役である競技に目を向け てみたい。 一時期低迷期をさまよっていた日本競泳界であるが、ここ数大会は日本の獲 得メダルに貢献する主要な競技といっても過言ではない。特に Rio は若手の台 頭も目立ち、バルセロナオリンピック依頼の中学生も代表としてその快泳が期 待されている。ちょうど最年少金メダリストを輩出した大会でもある。しかし、 その金メダルは予想されたものではなく、ダークホースとまで言われ下馬評と は異なり、また競泳陣としては惨敗と言える総合的結果をでもあった。 これまでにも「史上最強の代表メンバー」であるなど、代表選考時点での世 界ランキングなどをもとにもてはやされたこともあった。しかし、その期待とは 裏腹な結果を残した大会もある。 また、Rio は日本競泳代表としては初めてオリンピック開催年前年度に代表 を内定した大会でもある。他の競技ではこれまでもあるが、この競泳界の初の試 みがどのように影響するかも注視していきた。 今回の講演では、日本競泳界のこれまでの推移、マスメディアとの関わり、 代表選出方法などレガシーを基にした現在の姿をよみ解き、各国代表との比較 を交えながら Rio オリンピックのテレビなどマスメディアからだけではわから ない競泳競技の楽しみ方を知っていただく機会としたい。
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