沖縄県児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例施 行規則の一部改正(案)の概要(保育の担い手確保) 1 経緯 ⑴ 保育所に配置する保育士の数については、児童福祉施設の設備及び運営 に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)第33条2項の規定により、園児 の年齢等に応じた配置や常時2名以上の配置が求められている。 ⑵ 厚生労働省に設置された「保育士等確保対策検討会」での検討結果を踏 まえ、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準及び家庭的保育事業等の 設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令(平成28年厚生労働省令 第22号)が公布され、保育所等の職員配置に係る特例が規定された。 ⑶ これに伴い、県では、沖縄県児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 を定める条例施行規則を一部改正し(平成28年3月31日付け)、省令の内 容と同じ内容で職員配置に係る特例を定めた。また、保育の質の確保の観 点から、規則の改正に併せて別途運用通知において、職員配置にかかる特 例を適用する際の留意事項等を定めた。 ⑷ 今回の規則改正は、運用通知で定めた留意事項等の内容について、当該 条例施行規則に規定するものとなります。 ※那覇市の区域内に所在する児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に ついては、那覇市において基準を制定しているため、県の基準の対象に なりません。 2 現行の県基準及び運用通知の主な内容 ( 線が運用通知の内容) 待機児童を解消し、受け皿拡大が一段落するまでの間、以下の特例を設け る。 ⑴ 朝夕の保育士配置に係る特例 保育所等においては、保育士を常時2名以上配置することが基準上求め られているが、乳児又は幼児の年齢別配置基準により算出される保育士の 数が1人となる場合に限り、常時2名配置する保育士のうち1人を知事が 保育士と同等の知識及び経験を有すると認める者に代えることを可能とす る。 ⑵ 幼稚園教諭及び小学校教諭等の活用に係る特例 幼稚園教諭、小学校教諭又は養護教諭を保育士に代えて活用可能とする。 幼稚園教諭等が保育することができる児童の年齢については、満3歳以 上とする。なお、小学校教諭が満3歳及び満4歳の子どもの保育をする場 合、また、養護教諭が満3歳以上の子どもの保育をする場合については、 保育士と複数で保育に従事することとする。 ⑶ 保育所における保育の実施にあたり必要となる保育士配置に係る特例 利用定員の総数に応じて置かなければならない保育士の数を超えて必要 となる保育士について、知事が保育士と同等の知識及び経験を有すると認 める者を保育士に代えて活用可能とする。なお、知事が保育士と同等の知 識及び経験を有すると認める者については、保育士資格を有する者と複数 で保育に従事することとする。 ⑷ ⑵及び⑶を適用する時は、必要保育士数の3分の1を超えない範囲とす る。 検討の視点 県では、運用通知で定めた留意事項等の内容について、基準としてより明 確にする必要があると判断したため、「4 基準の改正案(概要)」のとお り、県基準を改正する予定です。 4 基準の改正案(概要) ○ 幼稚園教諭、小学校教諭及び養護教諭の活用にかかる特例 改正後の基準 改正前の基準 保育士の数の算定については、満 保育士の数の算定については、 3歳以上の子どもの保育に従事する 場合に限り、幼稚園教諭若しくは小 幼稚園教諭若しくは小 学校教諭又は養護教諭の普通免許状 学校教諭又は養護教諭の普通免許状 (教育職員免許法(昭和24年法律第 (教育職員免許法(昭和24年法律第 147号)第4条第2項に規定する普 147号)第4条第2項に規定する普 通免許状をいう。)を有する者を、 通免許状をいう。)を有する者を、 保育士とみなすことができる。 保育士とみなすことができる。 この場合において、小学校教諭は、 満3歳及び満4歳の子どもの保育に ついて保育士とともに従事しなけれ ばならず、養護教諭は、保育士とと もに保育に従事しなければならな い。 ○ 保育所における保育の実施にあたり必要となる保育士配置に係る特例 改正後の基準 改正前の基準 開所時間を通じて必要となる保育 士の総数が、当該保育所に係る利用 定員の総数に応じて置かなければな らない保育士の数を超えるときは、 保育士の数の算定については、知事 が保育士と同等の知識及び経験を有 すると認める者を、開所時間を通じ て必要となる保育士の総数から利用 定員の総数に応じて置かなければな らない保育士の数を差し引いて得た 数の範囲で、保育士とみなすことが できる。この場合において、知事が 保育士と同等の知識及び経験を有す ると認める者は、保育士とともに保 育に従事しなければならない。 開所時間を通じて必要となる保育 士の総数が、当該保育所に係る利用 定員の総数に応じて置かなければな らない保育士の数を超えるときは、 保育士の数の算定については、知事 が保育士と同等の知識及び経験を有 すると認める者を、開所時間を通じ て必要となる保育士の総数から利用 定員の総数に応じて置かなければな らない保育士の数を差し引いて得た 数の範囲で、保育士とみなすことが できる。
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