公募公告 平成28年9月7日 国立研究開発法人日本原子力研究開発

公募公告
平成28年9月7日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
研究連携成果展開部長 大森 和之
(住所)茨城県那珂郡東海村大字舟石川765番地1
下記のとおり公募します。
1.公募に付する事項
(1)件
名
除去土壌の磁気分離による減容技術開発に関する研究その2
(2)内
容
別添実施計画書のとおり
(3)履行期限
平成29年1月31日
2.公募に参加する者に必要な資格に関する事項
(1)公募参加資格
国もしくは機構の競争参加資格を有すると認められた者とする。なお、機構の競争
参加資格の認定を受けていない者であっても、参加意思確認書を提出することができ
るが、その者が応募要件を満たすと認められ、競争的契約手続きに移行した場合に技
術提案書等を提出するためには、技術提案書等の提出時までに、当該資格の認定を受
ける必要がある。
(2)公募に参加できない者
競争に係る契約を締結する能力を有しない者及び破産者で復権を得ない者。資格審
査申請書及びその添付書類に故意に虚偽の事実を記載した者等。
3.応募要件
(1)磁気分離技術法の知見を有し、超伝導磁石の調達が可能であること。
(2)除去土壌の減容化技術として、磁気分離技術法の研究開発の実績があること。
(3)研究用試料として福島県内の除去土壌を用いることから、自冶体・関係機関等と密
に連絡を取り、必要な手続き・調整を行う業務体制を構築できること。
4.応募要件等を満たす意思表示
本公募に参加を希望する者は、3項に示す応募要件を満たすことを証明する資料を参加
意思確認書に添付の上、以下の期限までに「6.連絡先」まで、持参又は郵送(書類書留
郵便等の配達の記録が残るものに限る)により、提出すること。
上述の資料の様式は自由とするが、応募者の組織として意思決定が確認できる書類とす
る。
応募要件を満たす者があった場合には、機構は、応募要件の遂行能力を確認し、確認結
果を書面にて通知する。
期限:平成28年9月21日(水)必着(郵送による場合も同様とする)
5.備考
(1)応募がなかった場合には、特定の者と随意契約を行う。
(2)応募があった場合で、かつ確認の結果合格者があった場合には、一般競争入札によ
り決定することとなる。その場合には別途公告する。
(3)手続きにおいて使用する言語及び通貨は、日本語及び日本国通貨に限る。
6.連絡先
〒319-1195 茨城県那珂郡東海村大字白方2番地4
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
研究連携成果展開部連携協力課
TEL:029-282-5100
成田 典智
FAX:029-282-6808
除去土壌の磁気分離による減容技術開発に関する研究その2
実施計画書
1. 委託研究題目
除去土壌の磁気分離による減容技術開発に関する研究その2
2. 委託研究の目的
中間貯蔵施設には、除去土壌等を静置して貯蔵するだけでなく、最終処分に向けて安
全性や経済合理性に十分配慮しながら物量をできる限り減らす役割も期待される。このた
め、除去土壌等の分別・減容処理を適切に行い、再利用できる物量を増やすことで最終
処分する除去土壌等の物量をできる限り減らすことが重要である。
本技術開発では、有害物質を除去する確立した既存の分級・研磨等の技術によって分
離した土壌を対象に、磁気の作用を利用して放射性セシウムが多く吸着している粒子の
バーミキュライトを選択的に分離できる技術に関する研究を行う。最終的には、1t/h規模
の処理が行える装置を目指し、そのための分離プロセス設計、磁気分離システムの基礎
的な検討を行う。
3. 委託研究の範囲
(1) 磁気分離試験
(2) 報告書の作成
4. 委託研究の内容
4.1 磁気分離試験
1) 試験を実施する前の土壌試料の放射能濃度測定、粒度分布及び土壌成分の鉱物
組成の解析等を行う。
2) 土壌試料について前処理(分級)を実施して、75μm以下の粘土・シルト試料
を回収する。
3) 前処理(分級)後の土壌試料(粗粒、細粒)の放射能濃度測定、粒度分布及び
土壌成分の鉱物組成の解析等を行う。
4) 強磁場を発生した中に土壌分級後の粘土・シルト懸濁液を通過させ、常磁性体
のバーミキュライトをフィルターに吸着させ回収する。
5) 通過流速、懸濁液の固液比、磁場勾配等をパラメータにして、磁気分離条件の
最適化を確認する。
6) 磁気フィルターを数種類製作して、バーミキュライトをより捕捉出来る磁気フ
ィルターを選定する。また、土壌粒径に応じた磁気フィルターを使い分け、フ
ィルターによる目詰まりを防止して、2μm以下の細粒土壌からもバーミキュラ
イトを捕捉する。
7) 磁気分離後の懸濁粘土の固液分離を行う。
8) 固液分離後の土壌の放射能濃度を測定する。磁気分離により回収したバーミキ
ュライト等の捕捉鉱物、および通過した鉱物の放射能濃度を測定する。放射能
濃度の測定結果により、減容率の効果を確認する。また、それぞれの粒度分布
及び土壌成分の鉱物組成の解析等を行う。
9) 放射能濃度、粒径分布、鉱物組成の解析等の分析結果より、磁気分離試験の分
別・減容処理の効果等を総合的に評価する。
4.2 報告書の作成
1) 報告書は、磁気分離試験にて得られた成果等を写真、イラスト、処理フロー図
等で分かりやすく整理する。砂質及び粘性土等の性状の違う数種類の土壌での
結果についての考察を整理する。磁気分離条件の最適化についても明確にして、
実用化につなげる道筋をつける。
2) 改善点や処理の効率化をすべき点などがある場合は要点をまとめ、イラストや
処理フロー図等で分かりやすく整理する。
3) 今後の予定として、実用化に向けての課題及び問題点等があれば整理する。
5. 実施場所
受託者側施設(除染科学研究所:福島県南相馬市)において実施する。
6. 研究期間
契約締結日~平成 29 年 1 月 31 日
7. 受託者側実施責任者
契約締結時に決定する。
8. 委託者側実施責任者
職名 : 福島環境安全センター
氏名 : 岡田 尚
環境回復推進グループリーダー
9. グリーン購入法の推進
① 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関
する法律)に適用する環境物品(事務用品、OA 機器等)が発生する場合は、こ
れを採用すること。
② 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方
針に定める「紙類」の基準を満たしたものであること。
10. 特記事項
(1) 納入物件の所有権及び納入物件の技術情報(以下、これを成果情報という。但
し、受注者が契約前から所有していた情報を除く。)の取扱いに係わる著作権そ
の他の権利は別途協議すること。
(2) 受注者は、成果情報を本契約の目的以外のために使用してはならないものとす
る。また、第三者に使用させてはならないものとする。
(3) 受注者は、成果情報を外部に発表もしくは開示してはならないものとする。但
し、あらかじめ文書により機構の承認を得た場合には、この限りではない。
(4) 受注者は、成果情報の機密を保ち、第三者に漏洩しないように適切に処置を講
じなければならないものとする。
(5) 受注者は、原子力機構に作業の進捗状況を必要応じて報告すること。また、原
子力機構の担当者が必要に応じて試験に立会う。
(6) 試験前後の試料の放射能濃度測定のうち、NaI モニタ等での測定を受注者にて実
施し、必要に応じて Ge 半導体検出器による測定を JAEA が実施するものとする。
なお、放射能濃度測定に必要な供試量を確保できるように本試験に供する試料
の量を検討すること。また、粒度分布及び土壌成分の鉱物組成の解析等につい
ては、原子力機構が分析作業を実施する。
添付書類
提出書類一覧表
提出書類
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
提出期限
提出先
契約締結後速や 環境回復推進
かに
グループ
契約締結後速や
研究計画書
〃
かに
作業着手前まで
研究要領書
〃
に
研究実施体制 作業着手前まで
〃
表
に
研究連携成果
報告書
研究期間終了時
展開部連携協
力課
電子データ(調
査データ、報告 研究期間終了時
〃
書等)
その他発注元
が必要とする
書類
環境回復推進
その都度
(議事メモ、現
グループ
場調査写真・動
画等)
作業工程表
部数
備考
3部
3部
3部
〃
3部
〃
3部
〃
1部
1部