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市長コラム ………………………………
思え ば 、 昨 年 の 常 総 市 洪 水 は 、 水 が
堤防を 越 流 し て ま も な く の 「 決 壊 」 が
原因だ っ た 。
水位を、職員が目を凝らして 時間監
いだ
視。不安を抱く市民から「問い合わせ」
が殺到。電話にくぎづけだった。
市内 カ所の避難所にも職員が多数
ど
の
う
張り付いた。土嚢運びや通行止め設置
いっすい
も休む間がない。市役所は一睡もせず
の必死の作業に追われていたのだ。
自分を守れるのは
「自分」だけ
りゅう
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おちい
9月 日午前 時、思川がはん濫危
険水位を超えた。緊張。本部の空気が
だれ
ピーンと張った。誰もが最悪の事態を
想定。
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当時 の 状 況 を マ ス コ ミ が 【 市 災 害 対
策本部が置かれた司令塔が水に囲ま
れ、一時機能不全に陥った。市役所内
にいた 避 難 住 民 約 4 0 0 人 の ほ か 、 市
職員や 自 衛 隊 員 な ど 計 約 1 0 0 0 人 が
孤立。 電 源 設 備 の 浸 水 で 機 器 が 使 用 不
能なこ と か ら 、 情 報 の や り と り は 携 帯
だけが頼りだった。】と報じている。
おもい
0
9月 日午前6時、市長名で7地区
に「避難勧告」。気象庁。大雨特別警
報発表。さらに水位上昇。午前 時
だく
分、短時間で濁流が押し寄せるだろう
4地区に「避難指示」を発令。
約
( 1 時 間 分 後 、鬼 怒 川 堤 防 が
2 0 0 m 決 壊 。常 総 市 の 約 5 割 が 水
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没・冠水 )
9月~ 月。大型台風が連続して襲
来 し 、群 馬 県 や 栃 木 県 に 居 座 ら な い
か?増水で利根川、渡良瀬川、思川が
決壊しないか?の不安がよぎる。
堤防が決壊したら「水没・冠水の悪
夢」 が 現 実 に な る 。 古 河 地 区 の 約 7
割、総和地区の約5割が濁流にのまれ
る の だ 三( 和 地 区 は 田 ん ぼ 等 、低 地 の
み冠水 。)
古河市の「大洪水」を想像すると、
居ても立ってもいられないが、市役所
や消防署 団( や) 警察署だけで、すべて
に対処するのは「きわめて困難」とい
わざるを得ない。
昨 年 の「 避 難 勧 告」「 避 難 指 示」に
対し、何らかの行動をおこしてくれた
古河市民は、その後の調査で「わずか
1割だった」との報告がある。
「 い ざ ! 」と い う と き 、自 分 を 守 れ
る の は 自 分 だ け だ 寝( た き り や 障 が い
者等は別。水没2m以下なら、2階以
上への垂直避難が望ましい 。)
どうか防災への危機意識を一人ひと
りが共有し、すぐの行動をしてほしい。
古河市長
菅谷 憲一郎
広報古河 2016.9.1
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同じ日、古河市役所も極度の緊張状
態に置 か れ て い た 。
上流に豪雨を降らせて居座る積乱が雲
わ
の動きや、利根川、渡良瀬川、思川の
▲市の災害対策本部では、被害状況の情報収集
や避難所の開設、食料の手配などが行われた