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三田労働監督署管内の労働災害の現状
(平成22年から平成27年までに提出された労働者死傷病報告
(平成22年から平成27年までに提出された労働者死傷病報告[休業4日以上
休業4日以上]2885件分の分析)
2885件分の分析)
三田労働基準監督署
安
全
衛
生
課
1 災害の推移
平成27年の三田労働基準監督署管内の労働災害による死傷者数(休業4日以上)は、
前年と比べて19人減少し、492人となりました。
平成22年以降、増減を繰り返しておりますが、長期的にみた場合には増加傾向に
あるといえ、特に接客娯楽業や商業といった第三次産業に著しい増加傾向が認められ
ます。
接客娯楽業
商業
建設業
清掃業
運送業
その他
600
498
500
451
476
457
164
400
146
300
170
187
62
44
40
511
492
198
167
47
38
44
65
52
66
76
53
81
35
46
55
50
47
59
60
78
80
91
68
97
100
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
200
100
0
42
54
79
72
72
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
計
接 客 娯 楽 業
78
80
91
68
97
100
514
商
業
47
59
60
72
66
76
380
建
設
業
55
50
79
72
65
52
373
清
掃
業
81
46
42
54
38
53
314
運
送
業
44
35
62
40
47
44
272
そ
の
他
146
187
164
170
198
167
1,032
金融公告業
10
14
9
6
14
20
73
保健衛生業
11
14
9
7
24
16
81
映画演劇業
12
6
9
13
10
10
60
製
造
業
11
9
9
4
13
7
53
通
信
業
17
9
15
10
9
3
63
教育研究業
4
3
5
7
5
2
26
1
2
農
そ
1
業
の
総計
他
81
131
108
123
123
108
674
451
457
498
476
511
492
2,885
1
2 事故の型別発生状況
事故の型別でみた場合、「転倒」・「墜落、転落」・「動作の反動、無理な動作」と
いった3つの分類で半数以上の災害を占めています。
転倒災害については、平成 22 年の 83 件から平成 27 年の 140 件と大幅に増加してい
ます。
140
平成27年
90
65
30
34
33 23 23
転倒
54
墜落、転落
平成26年
129
101
平成25年
137
82
54
59
35
32
33
43
40
31 15
43 16 27
70
動作の反動、無理な動作
切れ、こすれ
40
はさまれ、巻き込まれ
123
平成24年
103
101
平成23年
69
106
60
42
34
34
28 21 31
29 25 32 23
47
交通事故
激突
47
飛来、落下
83
平成22年
99
0
100
67
200
37
26 25
300
37 24
53
その他
400
500
3 経験年数・年齢別発生状況
経験年数別でみた場合、5 年未満で半数以上を占めている状況となっています。
∼19歳
27
1%
年齢別
経験年数別
20年以上
403
14%
10年以上
20年未満
434
15%
5年以上
10年未満
488
17%
20歳∼
29歳
60歳∼
576
20%
1年未満
509
18%
2885件
50歳∼
59歳
565
20%
1年以上
5年未満
1051
36%
474
16%
2885件
40歳∼
49歳
666
23%
2
30歳∼
39歳
577
20%
経験年数と年齢との関係
40 歳以上であっても、経験年数 5 年未満の災害が約 40%を占めており、
100%
「高齢者=ベテラン=安全」ではないといえます。
4
6
53
90%
115
146
80%
16
70%
128
60%
76
87
90
182
163
95
108
90
30歳∼
39歳
40歳∼
49歳
50歳∼
59歳
50%
40%
11
10年以上
20年未満
130
5年以上
10年未満
235
30%
20年以上
94
143
267
20%
107
146
1年以上
5年未満
188
148
10%
0%
20歳∼
29歳
∼19歳
1年未満
57
60歳∼
4 発生月別・時間別
発生月別[総計 2885 件]
350
300
287
226
250
261
245
266
237
220
261
261
233
217
200
171
150
100
50
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
各企業の始業時間にも影響していますが、最も多いのが 10 時と始業開始後に多く発生
しており、また、13∼15 時の一般的な昼休み後にも多く発生しています。
発生時間別[総計 2885 件]
288
300
274
242 246
234
200
224
200
164
138
32
19
24
28
44
17
132
89
81
100
119
80
86
66
44
14
0
0時 1時 2時 3時 4時 5時 6時 7時 8時 9時 10時 11時 12時 13時 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 22時 23時
3
5
業種別・事故の型別発生状況
その他
72
14%
−平成 22 年から平成 27 年発生分−
切れ、こすれ
102
20%
飛来、落下
30 6%
はさまれ、
巻き込まれ
37 7%
接客娯楽業
514件
転倒
91
18%
墜落、転落
57 11%
高温・低温の物
との接触
61 12%
激突
18
5%
動作の反動、
無理な動作
64 12%
その他
44
11%
転倒
105
28%
はさまれ、
巻き込まれ
23
6%
商業
380件
切れ、こすれ
30
8%
交通事故
35
9%
墜落、転落
72
19%
動作の反動、
無理な動作
53
14%
その他
57
15%
激突
20
6%
墜落、転落
118 32%
動作の反動、
無理な動作
23 6%
建設業
373件
激突され
12
4%
切れ、こすれ
16
5%
はさまれ、
巻き込まれ
20 6%
切れ、こすれ
26 7%
転倒
34
9%
はさまれ、
巻き込まれ
42 11%
飛来、落下
53
14%
動作の反動、
無理な動作
24 8%
その他
20
6%
清掃業
314件
激突
27
9%
墜落、転落
67 21%
4
転倒
128
41%
6
事故の型別にみた発生状況
−平成 22 年から平成 27 年発生分−
転倒災害[総計 713 件]
【休業程度別】
【年齢別】
∼19歳
3 1%
6月以上
8 1%
20歳∼
29歳
3月以上
6月未満
172
24%
4日以上
2週未満
157
22%
60歳∼
236
33%
2週以上
1月未満
156
22%
1月以上
3月未満
220
31%
70
10%
30歳∼
39歳
96
13%
50歳∼
59歳
168
24%
たかが「転倒」と思われがちですが、半数以上
40歳∼
49歳
140
20%
約 70%が、50 歳以上に発生しています。
が休業 1 ヶ月以上に至っています。
【経験年数別】
20年以上
92
13%
1年未満
130
18%
10年以上
20年未満
105
15%
1年以上
5年未満
253
35%
5年以上
10年未満
133
19%
経験年数にかかわらず発生していますが、5 年未
満で半数以上を占めています。
5
墜落、転落災害[総計 581 件]
【休業程度別】
6月以上
39
7%
∼19歳
2
0%
4日以上
2週未満
91
16%
3月以上
6月未満
187
32%
60歳∼
126
22%
【年齢別】
20歳∼
29歳
74
13%
30歳∼
39歳
96
17%
2週以上
1月未満
122
21%
50歳∼
59歳
118
20%
40歳∼
49歳
165
28%
1月以上
3月未満
142
24%
約 40%が休業 3 ヶ月以上に至っているという、
全年齢層で平均的に発生しています。
災害発生時には重篤度が高くなります。
【経験年数別】
1年未満
74
13%
20年以上
130
22%
1年以上
5年未満
178
31%
10年以上
20年未満
96
16%
5年以上
10年未満
103
18%
経験年数 5 年以上の比較的ベテラン層が約 60%
を占めています。
6
動作の反動、無理な動作[総計 374 件]
【休業程度別】
【年齢別】
6月以上
5
1%
∼19歳
2
1%
60歳∼
45
12%
3月以上
6月未満
63
17%
20歳∼
29歳
55
15%
4日以上
2週未満
135
36%
50歳∼
59歳
57
15%
1月以上
3月未満
76
20%
30歳∼
39歳
110
29%
40歳∼
49歳
105
28%
2週以上
1月未満
95
26%
約 60%が休業 1 ヶ月未満に至っているという、
全年齢層で平均的に発生しています。
災害ですが、腰痛等の場合には再発を繰り返す
場合もあります。
【経験年数別】
20年以上
29
8%
1年未満
74
20%
10年以上
20年未満
64
17%
5年以上
10年未満
59
16%
1年以上
5年未満
148
39%
経験年数 5 年未満が約 60%を占めています。
7