情報提供資料 マーケットマンスリー (マクロ経済編) -マーケットの現況と今後の⾒通し- 2016年9⽉2⽇ 商 号 等 /みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号 加入協会/一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 電話番号 0120-324-431 (受付時間:営業日の9:00~17:00) ホームページアドレス http://www.mizuho-am.co.jp/ ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 1/20 世界経済の注⽬点 【⽇本】 切れ目のない経済対策や物価下落の下支えにより、景気は弱含みから持ち直しへ。9月の日 銀による経済・物価動向や政策効果についての総括的な検証に注目。 【⽶国】 2016年後半は2%台半ば程度の経済成長に。8月分の雇用統計次第では、9月の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施される可能性も。 【⼤陸欧州】 内需中心の回復が、英国による欧州連合(EU)離脱(Brexit)等の要因により阻害されつつ ある。欧州中央銀行(ECB)は必要に応じて適切な追加緩和措置を導入する方針。 【中国】 当局は、適切な財政・金融政策で景気底割れを回避する方針だが、産業構造改革の推進 は景気の下押し圧力。 【ブラジル】 ルセフ大統領が弾劾裁判で罷免され、テメル大統領代行が大統領に昇格。しかし、政治混 乱の早期収束は不透明で、景気回復には時間を要する模様。 【メキシコ】 米国への輸出依存度が高く、メキシコペソも米国の金融政策の影響を受け易いため、米利 上げのペースによっては景気低迷の可能性も。 【原油市場】 需給改善には時間を要すると見込まれるため、価格上昇圧力は依然として低い。9月の石 油輸出国機構(OPEC)非公式会合で産油国が増産凍結で歩み寄れるかどうかがポイント。 実質GDP成⻑率⾒通し(IMF) 2015年~2017年:年次 (%) (%) 5.0 2016年(予想) 4.0 2015年 4.6 2015年 4.5 4.0 4.1 2017年(予想) 3.4 3.5 2016年 2017年 日本 0.5 0.3 0.1 米国 2.4 2.2 2.5 英国 2.2 1.7 1.3 ドイツ 1.5 1.6 1.2 3.0 フランス 1.3 1.5 1.2 2.5 イタリア 0.8 0.9 1.0 スペイン 3.2 2.6 2.1 中国 6.9 6.6 6.2 インド 7.6 7.4 7.4 豪州 2.5 2.5 3.0 ロシア ▲ 3.7 ▲ 1.2 1.0 ブラジル ▲ 3.8 ▲ 3.3 0.5 1.3 0.1 3.1 3.1 1.9 1.8 1.8 2.0 1.5 1.0 0.5 0.5 0.3 0.1 南アフリカ 0.0 日本 先進国 新興国 1.0 はIMFの予測。 世界 出所:国際通貨基金(IMF)“World Economic Outlook Database,April 2016”および“Update,July 2016”が提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※上記図表は、将来における各国および地域の実質GDP成長率を保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 2/20 各国・地域の経済⾒通し ⽇本 日本では、景気の足踏みが続いてきましたが、今後は良好な雇用所得環境と物価下落に伴う購買力の向 上や、切れ目のない経済対策(昨年度の補正予算、今年度予算の前倒し執行、今秋に成立予定の今年度 第2次補正予算)により、景気は緩やかに持ち直していくと見込んでいます。ただし、国内外の景気の先行 きに対して企業や家計は慎重姿勢を示しており、景気の下振れリスクに注意が必要です。 7月の日銀金融政策決定会合で、黒田日銀総裁は9月の次回会合で、「量的・質的金融緩和」導入以降の 経済・物価動向や金融政策効果などについて、総括的な検証を行うことを指示しました。マイナス金利の行 方や国債買い入れペースの調整、あるいは、金融政策の新たな枠組みの導入など、市場ではさまざまな 思惑が広がっており、検証結果が注目されます。 ⽶国 米国では、雇用所得環境が良好で、住宅市場などは順調に推移しています。また、個人消費の好調や在 庫調整一巡を受け、製造業活動にも回復の兆しが見え始めました。一方、原油安による鉱業部門の低迷 が設備投資を中心に景気を下押ししているため、2016年後半は2%台半ば程度の経済成長となる見通し です。 米連邦準備制度理事会(FRB)は緩慢なペースで利上げを進める意向です。8月26日に米ジャクソンホー ルで開かれたシンポジウムで、イエレン議長は「労働市場の底堅い推移の継続とFRBの経済およびインフ レ見通しという観点に基づき、政策金利(FFレート)を引き上げる論拠が過去数ヵ月間で強まったと確信す る」と述べました。8月分の雇用統計次第では、9月のFOMCで利上げが実施されるとみています。 欧州 欧州景気は、個人消費を中心に内需の回復が続いていましたが、輸出の伸び悩みや、英国のEU離脱、イ タリアの銀行問題、スペイン・ポルトガルの財政規律問題など、多くの下振れ要因により、景気回復が阻害 されつつあります。 欧州中央銀行(ECB)は、7月の理事会で、政策金利を含めこれまでの施策を据え置きました。6月から始 まった社債購入プログラムなど新たな施策の効果や、英国のEU離脱決定に伴う影響を精査する必要があ るためで、9月の理事会において、適切な追加措置を導入する見通しです。具体的には、量的緩和実施期 限(現在は2017年3月末)の延長などが見込まれています。 中国 中国では、政府が、①不動産市場のテコ入れ、②財政支援、③金融緩和など、さまざまなルートを通して市 場の不安を払拭し、景気の底割れを回避する方針を明確化しています。一方で、鉄鋼などの過剰生産能 力削減といった構造改革の推進が景気下押し圧力となっています。 適切な財政・金融政策が実行されることを前提として、2016年後半は6%程度の経済成長を見込んでいま す。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 3/20 国内経済動向データ① 実質GDP成⻑率 2016年度は+0.6%、2017年度は+0.9%の成 長を予測しています。 今後、成長率は緩やかに回復していくと見込んで いますが、企業や家計の景況感悪化が懸念され ます。 ⾒通し 2015年度 実績 実質GDP成⻑率 (前年比・%、寄与度・%) 2016年度 2017年度 予測 予測 実質GDP +0.8 +0.6 +0.9 民間最終消費支出 ▲0.2 +0.8 +0.6 民間住宅 +2.4 +0.8 +1.0 民間企業設備 +2.1 +0.0 +2.0 (+0.3) (▲0.3) (▲0.1) 政府最終消費支出 +1.6 +1.6 +0.8 公的固定資本形成 ▲2.7 +1.5 +1.1 公的在庫品増加 (+0.0) (+0.0) (+0.0) 財貨・サービスの純輸出 民間在庫品増加 (+0.1) (+0.0) (+0.2) 財貨・サービスの輸出 +0.4 (▲0.4) +3.2 財貨・サービスの輸入 +0.0 ▲0.2 +2.6 名目GDP +2.2 +1.2 +1.4 GDPデフレータ +1.4 +0.5 +0.5 (前期比年率、%) 2014年10-12月期~2017年1-3月期:四半期 6 5 4 3 2 1 0 -1 -2 -3 予測 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 14年 2015年 2016年 17年 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※予測はみずほ投信投資顧問によるもの。 ※民間在庫品増加、公的在庫品増加、財貨・サービスの純輸 出は寄与度。 ※2016年度および2017年度の見通しは、消費増税延期を見込んだもの。 ⽇銀短観 ⽇銀短観 6月調査の日銀短観によれば、大企業の業況判 断DIは、製造業は足元、先行きともに横ばいで 推移すると予想されているものの、非製造業は 足元、先行きともに悪化すると見込んでいます。 非製造業にも、景況感の悪化が広がっています。 全規模・全産業の2016年度設備投資計画は前 年度比+4.3%とプラス計画になりました。前回3 月調査から順調に上方修正されています。 40 (%ポイント) 1995年3月~2016年6月:四半期 予測 20 0 -20 -40 -60 -80 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 ⽇銀短観 正式名称は「全国企業短期経済観測調査」。3・6・9月調査の 結果概要はそれぞれ翌月1日に、12月調査は同月中旬に発 表される。特に、業況判断DIの大企業・製造業の数値の注目 度が高い。 業況判断DIの場合は「1.良い」、「2.変わらない」、 「3.悪い」から回答を求める。回答者の割合がそれぞれ、30%、 50%、20%であった場合、DIは30-20=10と計算される。 大企業・製造業 大企業・非製造業 中小企業・製造業 中小企業・非製造業 (注1)業況判断は「良い」と回答した企業の割合から、「悪い」と回 答した企業の割合を引いたもの。 (注2)網掛けは内閣府による景気基準日付による景気後退期。直 近は2012年3月が景気の山、2012年11月が景気の谷とされ ている。 出所:日本銀行「全国企業短期経済観測調査」を基にみずほ投信 投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 4/20 (年) 国内経済動向データ② 景気ウォッチャー調査 7月の現状判断DIは45.1と、前月の41.2から上昇 しましたが、横ばいを示す50を12ヵ月連続で下回 りました。家計動向関連、企業動向関連、雇用関 連全てのDIが前月から上昇しました。 先行き判断DIは47.1となり、前月の下落から上昇 に転じました。 60 2001年1月~2016年7月:月次 (DI) 50 40 30 現状判断DI 20 先行き判断DI 景気ウォッチャー調査 10 タクシー運転手やコンビニの店長など、仕事を通じて地域の 景気動向を観察できる立場にある全国11地域の計2,050人を 対象に、内閣府が実施する調査。調査結果は「景気の現状判 断DI」、「景気の先行き判断DI」としてまとめている。また、① 家計動向関連、②企業動向関連、③雇用関連の3つに大別し た数字も算出している。 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) (注)現状判断は3ヵ月前と比較した方向感、先行き判断は今後 2、3ヵ月先の方向感。 出所:内閣府「景気ウォッチャー調査」を基にみずほ投信投資顧 問が作成。 景気動向指数 6月の一致CIは、所定外労働時間指数(調査産業 計)や鉱工業用生産財出荷指数が大きく寄与し、5月 から上昇しました。内閣府は基調判断を「足踏み※ 」 で据え置きました。 ※景気拡張の動きが足踏み状態になっている可能性が高い ことを示す。 先行CI、遅行CIともに、6月は上昇に転じました。 一致DIは72.2と、好況・不況判断の節目となる50を 2ヵ月連続で上回りました。 1995年1月~2016年6月:月次 景気動向指数(CI) (2010年=100) 140 130 120 110 100 90 80 70 60 先行指数 一致指数 遅行指数 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 100 景気動向指数CI(コンポジット・インデックス) 景気に敏感に反応する指標の動きを合成することで、景気変 動の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的として作り出 された指数。景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して 動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3指数がDIとともに公表 されている。一般的に、一致指数が上昇[低下]している時は 景気の拡大[後退]局面であり、一致指数の変化の大きさが 景気の拡大または後退のテンポを表している。 (%) 景気動向指数(⼀致DI) 80 60 40 20 0 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 景気動向指数DI(ディフュージョン・インデックス) CIと同じ指標のうち改善している指標の割合。景気の各経済 部門への波及の度合いを表す指数であり、景気の拡大[後 退]局面では50%を上回る[下回る]傾向がある。 (年) (注1)網掛けは内閣府による景気基準日付による景気後退期。 (注2)直近は2012年3月が景気の山、2012年11月が景気の谷 とされている。 出所:内閣府「景気動向指数」を基にみずほ投信投資顧問が作 成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 5/20 (年) 国内経済動向データ③ 鉱⼯業⽣産関連指数 7月の鉱工業生産指数は前月比+0.0%と横ばい で推移しました。電気機械工業や電子部品・デバ イス工業で生産が増加しましたが、金属製品工業 や石油・石炭製品工業の生産が減少しました。鉱 工業在庫は同▲2.4%と減少しました。 2001年1月~2016年9月:月次 140 (2010年=100) 生産 130 予測 在庫 120 製造工業生産予測調査では、8月の生産は前月 比+4.1%の増加、9月は同▲0.7%の減少と示さ れました。 110 100 90 80 鉱⼯業⽣産関連指数 70 鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在 庫にかかる諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備 の生産能力の動向、生産の先行き2ヵ月の予測の把握を行う もの。 01 03 05 07 09 11 13 (年) 15 (注)データは季節調整値。 出所:経済産業省「鉱工業生産・出荷・在庫指数」を基にみずほ 投信投資顧問が作成。 ※鉱工業在庫指数・・・2016年7月まで。 鉱工業生産指数・・・2016年8月および9月は経済産業省「製 造工業生産予測調査」の予測値。 貿易統計 7月の貿易収支は+5,136億円と2ヵ月連続の黒 字になりました。 輸出は自動車や船舶などが減少し、前年比 ▲14.0%となりました。輸入は原油や粗油、液化 天然ガスなどが減少し、同▲24.7%でした。 地域別輸出は、アジア向けが前年比▲13.8%、 米国向けが同▲11.8%、EU向けが同▲6.5%と 主要地域で軒並み減少しました。 2001年1月~2016年7月:月次 4,000 (前年比、%) (10億円) 60 3,000 40 2,000 20 1,000 0 0 -20 -1,000 -40 貿易収支(左軸) 輸出(右軸) 輸入(右軸) -2,000 -60 -3,000 貿易統計 -80 01 税関に提出された輸出入の申告を集計するもので、輸出入額、 数量、および輸出入の商品別、地域別の動向を正確につか める。特に、輸出動向の変化は国内景気のトレンド転換につ ながることも多く、重要である。 03 05 07 09 13 15 (年) 出所:財務省「貿易統計」を基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 6/20 11 国内経済動向データ④ 消費者物価指数(全国、⽣鮮⾷品を除く総合) 7月の消費者物価指数(全国、生鮮食品を除く総 合)は前年比▲0.5%になり、5ヵ月連続のマイナ スとなりました。 4 2001年1月~2016年7月:月次 (前年比、%) 3 原油などの資源価格の低迷を受け、電気代、ガソ リンなどのエネルギー価格が引き続き大幅に下落 しました。 2 1 0 消費者物価指数 消費者が購入するモノやサービスなどの価格の水準を示す指 数。サービス価格は費用に占める人件費の比重が高いため、 需給関係だけでなく賃金の影響も受けやすい。一般に物価は、 経済活動が活発となり需給がひっ迫してくると上昇し、経済活 動が停滞し需給が緩むと下落する傾向がある。このため、消 費者物価指数は「経済の体温計」とも呼ばれている。 -1 -2 -3 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 出所:総務省「消費者物価指数(全国)」を基にみずほ投信投資 顧問が作成。 ⾦融政策 日銀は、「量」について、マネタリーベースを年間 約80兆円に相当するペースで増加させる大幅な 緩和を続けています。7月末のマネタリーベースは 約404兆円、長期国債の残高は約332兆円となり ました。 また、日銀は、7月の金融政策決定会合において、 金融緩和の強化を行うことを決定しました。具体 的には、ETF買入れ額を現行の年間約3.3兆円か ら、約6兆円に相当するペースへほぼ倍増しまし た。「量」と「金利」についてはこれまでの方針を維 持するとしています。 450 2001年1月~2016年7月:月次 (兆円) 400 350 300 250 200 150 100 50 0 01 マネタリーベース 日銀が金融市場で銀行や証券会社などに直接供給している お金の残高を表し、現金と日銀の当座預金残高で構成される。 日銀は2013年4月3~4日の金融政策決定会合にて、量的な 金融緩和を推進する観点から、金融市場調節の操作目標を 無担保コールレート(オーバーナイト物)からマネタリーベース に変更した。 03 05 07 09 13 15 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 7/20 11 (年) ⽶国経済動向データ① 実質GDP成⻑率 4-6 月 期 の 実 質 GDP 成 長 率 は 前 期 比 年 率 +1.1%と低調でした。個人消費は好調だったも のの、民間投資の低迷が下押し要因となりました。 2016年は+1.5%成長の見通しで、2016年後半 は2.5%程度の成長を見込んでいます。 米国景気は、家計部門のバランス・シート調整一 巡などを背景に、拡大が見込まれます。 ⾒通し 実質GDP成⻑率 (前年比・%、寄与度・%) 2015年 実績 実質GDP 2016年 予測 2017年 予測 (前期比年率、%) 3.0 2014年10-12月期~2017年1-3月期:四半期 予測 2.5 +2.6 +1.5 +2.2 個人消費 +3.2 +2.6 +2.7 2.0 設備投資 +2.1 ▲1.0 +2.1 1.5 住宅投資 +11.7 +6.3 +5.6 1.0 在庫投資 (+0.2) (▲0.5) (+0.0) 純輸出 (▲0.7) (▲0.2) (▲0.2) 輸出 +0.1 ▲0.5 +0.7 輸入 +4.6 +0.7 +2.1 政府支出 +1.8 +1.1 +0.7 0.5 0.0 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 14年 2015年 2016年 17年 出所:米商務省およびブルームバーグが提供するデータを基に みずほ投信投資顧問が作成。 ※予測はみずほ投信投資顧問によるもの。 ※在庫投資、純輸出は寄与度。 雇⽤統計 7月の非農業部門雇用者数は、前月比+25.5万 人と、6月の同+29.2万人に続く大きな伸びとなり ました。 11 10 400 7月の失業率は4.9%となり、6月から横ばいで推 移しました。 9 200 8 0 7 -200 6 -400 5 -600 雇⽤統計 2001年1月~2016年7月:月次 (%) 600 非農業部門雇用者数変化(右軸) 4 市場で注目度が高いのは、失業率と非農業部門雇用者数で ある。米国の雇用統計は翌月初旬に、月次ベースの米国主 要経済指標の中で最も早く発表されることから、米国金融政 策変更の際のきっかけとなることが多く、最も注目度の高い経 済指標の一つとなっている。 (前月比、千人) -800 失業率(左軸) 3 01 03 05 07 09 13 15 -1,000 (年) 出所:米労働省が提供するデータを基にみずほ投信投資顧問 が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 8/20 11 ⽶国経済動向データ② 消費者物価指数とコアPCEデフレータ 7月の消費者物価指数(総合)は、前月比+0.0%、 前年比+0.8%となりました。 エネルギーと食料品を除くコア・ベースでは、前月 比+0.1%、前年比+2.2%となりました。 2001年1月~2016年7月:月次 (前年比、%) 6 5 4 3 2 ⽶国消費者物価指数 発表される内容には、米国消費者物価指数の全体を現す「総 合指数」と、価格変動の大きい食品とエネルギーを除いた「コ ア指数」がある。食品・エネルギーは特殊要因の影響を受け やすいため、「コア指数」の注目度が高い。 1 0 -1 -2 コアPCEデフレータ 個人消費支出(PCE)関連のインフレを示す指数のうち、価格 変動の大きい食品とエネルギーを除いたもの。米連邦準備制 度理事会(FRB)が物価目標として重視している。 -3 01 03 05 07 09 11 13 15 総合指数 コア指数(エネルギーと食品を除く総合) コアPCEデフレータ (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ⾦融政策 米連邦準備制度理事会(FRB)は、7月の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で、政策金利(FFレー ト)を0.25%~0.50%に据え置きました。 当社では、FRBは慎重に利上げを進める方針で あると考えています。8月26日に米ジャクソンホー ルで開かれたシンポジウムで、イエレン議長は 「FFレートを引き上げる論拠が過去数ヵ月間で強 まったと確信する」と述べました。8月分の雇用統 計次第では、9月のFOMCで利上げが実施される とみています。 2001年1月~2016年8月:月次 (%) 6 5 4 3 2 1 0 フェデラル・ファンド(FF)レート 01 米国の民間銀行が、準備金の過不足を調整するために市中 銀行間で行う取引に適用される利子率のこと。民間銀行は、 連邦準備銀行に一定額を準備金として無利子で預託すること を義務付けられており、資金が不足する場合は他の市中銀行 から借りて調達する。FF金利とは、市中銀行間の短期資金の やりとりの場である短期金融市場の実勢金利のことをいう。連 邦準備銀行は公開市場操作によってFF金利をFRBの決定し た政策金利に誘導する。 03 05 07 09 13 15 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 9/20 11 ⽶国経済動向データ③ ISM景況感指数 7月のISM製造業景況感指数は52.6と、6月の 53.2から0.6ポイント低下しました。 2001年1月~2016年7月:月次 65 60 また、ISM非製造業景況感指数は55.5となり、6月 の56.5から1.0ポイント低下しました。 55 ただし、いずれも好況・不況の分岐点となる50を 大きく上回っています。 45 50 製造業 非製造業 40 35 ISM(⽶供給管理協会)景況感指数 30 01 1931年以来の伝統的な経済指標である。月初に発表される こともあり、企業の景況感をいち早く捉えることができ、景気転 換の先行指標として注目が集まる。50が製造業、非製造業部 門における業況の良し悪しを測る分岐点となる。 03 05 07 09 11 13 (年) 15 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ⼩売売上⾼(コア・ベース) 7月の小売売上高(季節調整済み)は、自動車、 建材、ガソリンを除くコア・ベースでは前年比 +3.3%となり、6月の同+4.0%から伸び率が鈍 化しました。 2001年1月~2016年7月:月次 (前年比、%) 8 6 4 2 0 ⼩売売上⾼ -2 百貨店を含む小売・サービス業、約5,000社の月間の売上高 を集計したもの。米国GDP(国内総生産)の約70%を占める 個人消費の動向を確認するうえでも重要視されている。耐久 財と非耐久財に大別されており、中でも自動車販売・同部品 の比重が大きく、振れ幅も大きい。そのため、自動車、建材、 ガソリンを除いたコア・ベースの小売売上高も注目されている。 -4 -6 01 03 05 07 09 11 13 (年) 15 (注)自動車、建材、ガソリンを除く。 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 住宅着⼯・建設許可件数 (千戸、年率) 7月の新規住宅着工件数(季節調整済み)は、前月 2,600 比+2.1%の121.1万戸(年率換算)となりました。 2001年1月~2016年7月:月次 建設許可件数 2,200 住宅建設の先行指標とされる建設許可件数は、前 1,800 月比▲0.8%の114.4万戸(年率換算)となりました。 1,400 1,000 住宅着⼯件数 600 金利動向や住宅ローン減税などの政策措置に敏感に反応す る。住宅投資が活発になると家具や家電への需要が高まるこ とから、個人消費との関連も強い。建設許可件数は住宅需要 の先行指数としても注目されている。 200 新規住宅着工件数 01 03 05 07 09 13 15 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 10/20 11 欧州経済動向データ① ユーロ圏PMIとGDP 2013年7月~2016年8月 4-6月期のユーロ圏の実質GDP成長率は前期比 +0.3%となり、1-3月期の同+0.6%から減速し (前期比、%) 60 ました。 PMI(総合、左軸) 8月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報 1.0 GDP(右軸) 55 0.5 50 0.0 45 -0.5 値は総合が53.3(7月は53.2)となり、景況感の改 善・悪化の分岐点となる50を上回りました。 8月の製造業PMI速報値は51.8となり、7月の 52.0から低下しました。一方、サービス業PMI速 報値は53.1となり、前月から上昇しました(7月は 52.9)。 40 購買担当者景気指数(PMI) 13/7 企業の購買担当者を対象に生産意欲などのアンケート調査を 行い、指数化したもの。特に原材料などを調達する製造業の 購買担当者は、取引先の動向や自社の生産計画などを見極 めたうえで仕入れを行うため、その景況感は数ヵ月先の景気 動向を示すとされる。このことから、特に製造業のPMIは景気 の先行指数として注目を集める。一般に、PMIが50を上回ると 景気拡大を示し、50を下回ると景気後退を示すといわれる。 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 -1.0 16/7 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※PMI(総合)は月次。 GDPは四半期毎、2013年7-9月期~2016年4-6月期。 ユーロ圏景況感指数 2005年1月~2016年8月:月次 8月のユーロ圏景況感指数はユーロ圏全体で 103.5(前月比▲1.0)となりました。 国別では、フランスが前月比+0.8で上昇した一 130 方、イタリア(同▲2.1)、スペイン(同▲1.5)、ドイツ 120 (同▲1.1)は低下しました。 110 ドイツ イタリア ユーロ圏全体 フランス スペイン 100 ユ ー ロ 圏 景 況 感 指 数 ( ESI : Economic Sentiment Indicator) 欧州委員会が、EU域内経済全般の現況や今後の見通しから 総合的に算出する景況感指数。鉱工業(40%)、サービス業 (30%)、消費者(20%)、建設業(5%)、小売業(5%)の5分 野の信頼感指数を合成し、過去の長期平均を100として指数 化したもの。EU全体やEU諸国の景気サイクルの比較を可能 にする指標として注目されている。 90 80 70 60 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 出所:欧州委員会が提供するデータを基にみずほ投信投資顧 問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 11/20 (年) 欧州経済動向データ② 消費者物価指数 8月のユー ロ圏の消費者物価指数は前年比 6 +0.2%となりました(7月も同+0.2%)。3ヵ月連 2001年1月~2016年8月:月次 (前年比、%) ユーロ圏 続でプラスになりましたが、依然として欧州中央 5 銀行(ECB)の政策目標である「2%未満、かつ 4 英国 2%に近い」水準を下回っています。 3 7月の英国の消費者物価指数は前年比+0.6% となり、6月からほぼ横ばいの推移となりました。 2 イ ン グ ラ ン ド 銀 行 ( BOE ) の イ ン フ レ 目 標 1 (2±1%)の範囲を依然下回っており、低い水準 0 にとどまっています。 -1 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 消費者物価指数 (注)総合指数。 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※英国は2016年7月まで。 ユーロ圏の公式な消費者物価は、HICP(基準消費者物価)と 呼ばれ、HICPの安定がECBの政策目標となっている。英国 は、消費者物価として、CPI(消費者物価指数)とRPI(小売物 価指数)があり、CPIの安定ががBOEの政策目標となってい る。 ⾦融政策 欧州中央銀行(ECB)は、7月の理事会で、政策 金利を含めこれまでの施策を据え置きました。6 2001年1月~2016年8月:月次 (%) 7 ユーロ圏(主要リファイナンス金利) 英国(オフィシャル・バンク・レート) 月から始まった社債購入プログラムなど新たな 施策の効果や、英国のEU離脱決定に伴う影響 6 を精査する必要があるためで、9月の理事会で、 5 適切な追加措置を導入する見通しです。具体的 4 には、量的緩和実施期限(現在は2017年3月 末)の延長などが見込まれています。 3 イングランド銀行(BOE)は、8月の金融政策委 2 員会(MPC)で、EU離脱決定を受けた景気後退 1 懸念への対応として包括的な金融緩和を決定し ました。政策金利であるオフィシャル・バンク・ 0 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 レートを0.25%引き下げ、0.25%としたほか、英 国債を対象とする資産購入プログラムの規模を 600億ポンド増額し、合計4,350億ポンドとする 政策⾦利 量的緩和政策などを決定しました。 中央銀行の金融政策によって決められる金利。金利の基準と なる短期金利を中央銀行が調節することにより、預貯金や ローンの金利への波及を通して、経済や市場に影響を与える。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 12/20 豪州経済動向データ① 実質GDP成⻑率 1-3月期の豪州の実質GDPは前期比+1.1%、 2001年1-3月期~2016年1-3月:四半期 (前期比、%) 2.0 前年比+3.1%となりました。設備投資の減少が 成長下押し要因となりましたが、純輸出と家計 1.5 消費の増加が成長に寄与し、前期に比べて拡 大しました(昨年10-12月期は前期比+0.7%、 1.0 前年比+2.9%)。 0.5 0.0 -0.5 GDP(国内総⽣産、Gross Domestic Product) -1.0 「ある国において、一定期間に生み出された財・サービスの付 加価値の合計」のことを指す、一国の経済成長率を見る上で 最も重要な経済指標の一つ。実質値と名目値の2つが公表さ れるが、成長率分析には通常実質値を用いる。豪州では、 GDPの約半分を占める家計消費が安定的に推移しており、マ イナス成長に陥りにくくなっている。産業ごとや州ごとのGDP も発表される。 01 03 05 07 09 11 13 15 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 失業者・雇⽤者数 7月の雇用者数(季節調整済み)は6月から2.6 2001年1月~2016年7月:月次 (%) 万人の増加となりました。フルタイム雇用者数が (前月比、千人) 8 100 失業率(左軸) 4.5万人減少しましたが、パートタイム雇用者数 7 80 6 60 7月の失業率(季節調整済み)は6月から0.1ポ 5 40 イント低下して、5.7%となりました。年初から横 4 20 ばい圏内の推移となっています。 3 0 2 -20 が7.2万人増加したため、全体の雇用者数は増 加しました。 1 雇⽤統計 豪州統計局が公表する経済指標の中で、速報性が高い。主 要項目は季節調整後の失業率と雇用者増減数である。また、 「完全雇用の維持」は、豪州準備銀行(RBA)理事会の義務の 一つになっており、市場参加者の注目度は高い。 -40 雇用者数変化(右軸) 0 01 03 05 07 09 11 15 -60 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 13/20 13 (年) 豪州経済動向データ② 住宅建設許可件数 2001年1月~2016年7月:月次 7月の住宅建設許可件数は2.1万件(前月比 (万件) +11.3%)となり、3ヵ月ぶりに増加しました。 3.0 また、6月の住宅ローン承認件数は5.8万件(前 2.5 (万件) 7 住宅ローン承認件数(右軸) 6 月比+1.2%)となり、5月から増加しました。年 初からほぼ横ばい圏内の推移となっています。 5 2.0 4 1.5 3 1.0 2 0.5 住宅建築許可件数 金利動向や住宅ローン減税などの政策措置に敏感に反応し、 住宅需要の先行指数として注目されている。住宅投資が活発 になると家具や家電への需要が高まることから、個人消費と の関連も強い。統計自体の速報性は高くないものの、豪州の GDPの約半分を占める家計消費の動向を探るうえで重要な 統計である。 住宅建設許可件数(左軸) 1 0 (年) 0.0 01 03 05 07 09 11 13 15 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※住宅ローン承認件数は2016年6月まで。 消費者物価指数と⾦融政策 4-6月期の消費者物価指数は、前期比+0.4%、 前年比では+1.0%となりました。 (前年比、%) 2001年1-3月期~2016年4-6月期:四半期 6 5 豪州準備銀行(RBA)が政策運営で重視すると 4 いわれるトリム平均ベースで、前年比+1.7%と 3 インフレ目標の2~3%を下回りました。 インフレ目標 2 RBAは、8月の定例理事会において政策金利を 1 1.50%に引き下げることを決定しました。議事要 0 旨では、インフレ率は低い水準にとどまっており、 CPIトリム平均値 CPI加重中央値 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 金融緩和政策によって、インフレ率が中銀目標 に回帰し、持続可能な経済成長への見通しが改 善すると判断した、と述べています。 消費者物価指数 豪州は、インフレ目標を採用しているが、CPIは四半期に1度 の発表と頻度が少なく、非常に注目されている。総合のほか に、トリム平均値と加重中央値も発表され、物価の基調をみる 上で、この2つが重視されている。トリム平均とは、CPI構成品 目の価格変化率分布の両端から15%ずつ控除した指数。加 重中央値は、CPI構成品目の価格変化率分布のうち中央に 位置する品目の価格変動を示したもの。 (%) 8 7 6 5 4 3 2 1 0 2001年1月~2016年8月:月次 政策金利(キャッシュレート) 01 03 05 07 09 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 14/20 11 13 15 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 (年) 中国経済動向データ① 実質GDP成⻑率 4-6月期の実質GDP成長率は前年比+6.7%と 16 なり、1-3月期から横ばいで推移しました(前期 比は+1.8%)。中国国家統計局の盛来運報道 14 官は「経済の下押し圧力は依然強いが、今年上 12 半期は安定した成長を確保できた。」と7月15日 10 の記者会見で述べています。 2001年1-3月期~2016年4-6月:四半期 (前年比、%) 8 6 4 2 GDP(国内総⽣産、Gross Domestic Product) 0 「ある国において、一定期間に生み出された財・サービスの付 加価値の合計」のことを指す、一国の経済成長率を見る上で 最も重要な経済指標の一つ。実質値と名目値の2つが公表さ れるが、成長率分析には通常実質値を用いる。需要項目別で は、約4割強を占める固定資本形成の大きさが中国GDPの特 徴である。 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 PMI指数 2007年1月~2016年7月:月次 7月の製造業PMIは49.9となり、6月の50.0から 0.1ポイント低下しました。生産指数などが50を 上回った一方、原材料在庫指数や雇用指数な 65 60 どが50を下回りました。 7月の非製造業PMIは53.9となり、6月の53.7か ら0.2ポイント上昇しました。ビジネス活動期待指 55 50 数や入荷遅延比率指数が50を上回りました。 45 製造業PMI 40 非製造業PMI 購買担当者景気指数(PMI) 企業の購買担当者を対象に生産や新規受注などのアンケー 35 07 ト調査を行い、指数化したもの。PMIが50を上回ると景気改善 を示し、50を下回ると景気悪化を示すといわれる。国家統計 局が作成するものとは別に財新伝媒が公表するPMIもあるが、 国策決定は国家統計局の作成するほうが重要と判断。 08 09 10 11 12 13 14 15 16 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 15/20 (年) 中国経済動向データ② 鉱⼯業⽣産 1-7月の鉱工業生産は前年比+6.0%となり、前 25 月から横ばいの推移となりました。7月単月では 2001年1月~2016年7月:月次 (前年比、%) 鉱工業生産(年初来) 前年比+6.0%となり、6月単月の同+6.2%から 20 鈍化しました。 さらなる悪化は免れているものの、年初から軟 15 調な展開が続いています。 10 5 鉱⼯業⽣産 0 製造業や鉱業、公益業における付加価値を示す統計。製造 業の経済に占めるウエイトが高い中国では景気との関連が深 く、四半期発表のGDPと異なり、月次で公表されるため、景気 の動向を探る指標として、市場参加者の注目度は高い。 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※2007年以降、1月分のデータは2月分と合わせて2月に発表 されています。 固定資産投資 1-7 月 の 固 定 資 産 投 資 ( 都 市 部 ) は 、 前 年 比 40 +8.1%となりました(1-6月は同+9.0%)。4ヵ 2006年1月~2016年7月:月次 (前年比、%) 固定資産投資:都市部(年初来) 月連続で前月を下回り、減速が顕著になってい ます。 30 項目別では、道路や水利などの公共事業関連 投資は比較的好調なものの、製造業が低迷して 20 おり、1-7月は前年比+3.0%となり、1-6月(同 +3.3%)に比べて一段と鈍化しました。 10 固定資産投資 固定資産投資は、建設投資と固定資産の購入に関する月次 指標である。対象は都市部のみだが、中国のGDPにおいて、 約4割強を占める固定資本形成の動向を推測する上で重要な 統計である。中間投入を含むため、付加価値ベースのGDPと は異なる点は要注意。 0 06 07 08 09 10 11 13 14 15 16 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 ※1月分のデータは2月分と合わせて2月に発表されています。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 16/20 12 (年) 経済カレンダー 月 8/29 [米] 個人所得・個人消 費(7月) 5 [米] 労働の日 12 火 30 水 31 [米] S&P/ケース・シラー住宅 [日] 鉱工業生産(7月: 価格指数(6月) 速報値) [米] コンファレンスボード消費 者信頼感指数 (8月) 6 7 14 [日] 敬老の日 26 [日] 景気ウォッチャー調 査(8月) [日] 国際収支(7月) [日] 4-6月期GDP(2次 速報) [欧] ECB理事会 15 [日] 機械受注(7月) 19 [日] 法人企業統計 [中] 製造業PMI(8月) [中] 財新製造業PMI (8月) [米] ISM製造業景況感 指数(8月) 8 [豪] RBA理事会 [日] 景気動向指数 [欧] 4-6月期ユーロ圏GDP (7月) (確報値) [米] ISM 非 製 造 業 景況 感指数(8月) 13 木 9/1 [米] 鉱工業生産(8月) [米] 小売売上高(8月) 20 21 22 [日] 日銀金融政策決定 [日] 貿易統計(8月) 会合(~21日) [米] FOMC(~21日) [米] 住宅着工・建設許 可件数(8月) 27 28 [日] 秋分の日 [米] 中古住宅販売件数 (8月) [米] 景気先行指数 (8月) 29 [欧] ドイツIfo景況感指数 [日] 日銀金融政策決定 [米] 耐久財受注(8月: (9月) 会合議事要旨 速報値) [米] 新築住宅販売件数 (7/28~29開催分) (8月) [米] S&P/ケース・シラー住宅 価格指数(7月) [米] コンファレンスボード消費 者信頼感指数 (9月) [米] 貿易収支(7月) [米] 雇用統計(8月) 9 [中] 生産者・消費者物 価指数(8月) 16 [米] 消費者物価指数 (8月) [米] ミシガン大学消費者 信頼感指数(9月: 速報値) 23 [欧] ユーロ圏PMI(9月: 速報値) 30 [米] 4-6月期GDP(確報 [日] 鉱工業生産(8月: 値) 速報値) [日] 全国消費者物価指 数(8月) [米] 個人所得・個人消 費(8月) 出所:各種資料を基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記は作成日時点のものであり、予告なく変更されることがあります。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 17/20 金 2 ⽇経平均データ集① テクニカル分析 2016年8月26日現在、日経平均株価は16,361円、 13週移動平均線は16,182円、26週移動平均線 は16,431円、13週移動平均線からの乖離率は 1.1%となっています。 2013年8月30日~2016年8月26日:週次 13週移動平均線と26週移動平均線 (円) 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 テクニカル分析 日経平均株価 13週移動平均線 26週移動平均線 12,000 株価が底入れから上昇に転じると、中期移動平均線(右上の グラフでは13週移動平均線)⇒長期移動平均線(右上のグラ フでは26週移動平均線)の順に上昇に向かう。 10,000 8,000 13/8 中期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける ことを「ゴールデンクロス」、中期移動平均線が長期移動平均 線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼ぶ。 (%) 20 一般的には、「ゴールデンクロス」後、中期線、長期線がともに 上昇基調であれば典型的な強気相場、反対に「デッドクロス」 後、中期線、長期線がともに下落基調であれば典型的な弱気 相場といわれる。 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 (年/月) 13週移動平均線からの乖離率 10 0 また、「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を判断する指標の一つと して乖離率がある。右下のグラフは13週移動平均線からの乖 離率であるが、過度に乖離率が拡大した場合には、株価が反 発あるいは反落していることがうかがえる。 -10 -20 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 投資主体別売買動向 8月第1週~第3週(8月1日~8月19日)の期間では、信託銀行や事業法人、個人投資家が買い越した一 方、外国人投資家や投資信託、生保・損保が売り越しました。特に法人については、年初から買い越し基 調が続いています。 ⽉次売買差引き(委託売買分、東証・名証合計) 2015年8月~2016年8月*:月次 (10億円) 法人(左軸) 外国人(左軸) 個人(左軸) (円) 日経平均株価(右軸) 買越し 売越し 3,000 21,000 2,000 20,000 1,000 19,000 0 18,000 -1,000 17,000 -2,000 16,000 15,000 -3,000 15/8 15/9 15/10 15/11 15/12 16/1 16/2 16/3 16/4 16/5 16/6 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 *売買差引きの2016年8月分は第3週まで(8月1日~8月19日)。 ※法人の内訳は、投資信託、事業法人、その他法人等、金融機関。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 18/20 16/7 16/8 (年/月) ⽇経平均データ集② 景気と株価 景気動向指数(CI)と⽇経平均株価 (ご参考)⽶ドル建て⽇経平均株価の推移 1995年1月~2016年8月:月次 (2010年=100) 140 (円) 24,000 先行指数(左軸) 日経平均株価:月中平均(右軸) 130 22,000 2013年8月30日~2016年8月31日:日次 (円) (米ドル) 22,000 180 20,000 170 18,000 160 120 20,000 110 18,000 100 16,000 16,000 150 90 14,000 14,000 140 80 12,000 12,000 130 70 10,000 60 8,000 50 6,000 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 (年) 日経平均株価(左軸) 10,000 米ドル建て日経平均株価(右軸) 8,000 13/8 (注1)網掛けは内閣府による景気基準日付による景気後退期。 (注2)直近は2012年3月が景気の山、2012年11月が景気の谷 とされている。 出所:内閣府「景気動向指数」およびブルームバーグが提供す るデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※「景気動向指数」は2016年6月まで。 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 120 110 16/8 (年/月) 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投 資顧問が作成。 景気と株価の関係 ⽶ドル建て⽇経平均株価 「株価は経済の鏡」と言われることがあり、経済(景気)動向を 反映して株価は変動するが、株価と経済(景気)は必ずしも一 致して動かない。株価には、誰もが知りえている足元の動向 は既に織り込まれており、将来の予想や期待が織り込まれな がら価格が形成されていくものと考えられる。実際、過去にお いても、おおむね景気動向に先行して株価がピークあるいは ボトムをつけていることがうかがえる。 近年、外国人投資家による日本株式の売買動向が本邦株式 市況に大きな影響を及ぼすようになっている。外国人投資家 が日本株に投資する場合、為替リスクが発生する。したがって、 外国人投資家の日本株投資における実際の収益状況を図る 一つの目安として、為替レートで調整した「米ドル建て日経平 均株価」が参考にされることがある。今後の外国人投資家の 売買動向を探るうえで注目されている指標の一つである。 日経平均株価に関する著作権並びに「日経」および日経平均株価の表示に対する知的財産権その他一切の権利は、すべて日本経済新 聞社に帰属します。 ※上記グラフは、将来におけるデータの水準を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 19/20 [投資信託のお申込みに際しての⼀般的な留意事項] ● 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建 資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。したがっ て、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金を大きく 割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信託は預貯金と 異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。 ● 投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ きます。 ■直接ご負担いただく費⽤ 購 入 時 手 数 料 : 上限3.78%(税抜3.50%) 換 金 時 手 数 料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を 示すことができません。 信託財産留保額 : 上限0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費⽤ 運用管理費用(信託報酬)※:上限 年2.16%(税抜2.00%) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額 の加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の 水準等により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他の費⽤ 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認く ださい。 ● 投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金融 機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会社が 行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきま しては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用にお ける最高の料率を記載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいたし ますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、お客さ まご自身が投資に関してご判断ください。 みずほ投信投資顧問株式会社は、2016年10月1日に新光投信株式会社、DIAMアセットマネジメント株式会社、みずほ信託銀 行株式会社(資産運用部門)と統合し、商号をアセットマネジメントOne株式会社(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 324号、加入協会(一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会))に変更する予定です(関係当局の認可 等を前提とします)。 【本資料のご利⽤にあたっての注意事項等】 本資料は、前月末の状況に基づき、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で 作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資 料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではあ りません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のものであり、今後 予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するもの ではありません。 20/20
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