ゴッホとゴーギャン ~それぞれの旅路~ 講師 西洋美術史家 木村 泰司 オランダの牧師の家に生まれた男は、紆余曲 折の末、自分の芸術を通して人々に慰めや癒し を与えることを決意します。感情を高らかに表 現した彼の芸術は、西洋絵画を新たな方向へと 誘いました。表現主義の誕生です。 そしてもう一人の男は、印象派コレクターの 証券マンでした。やがて日曜画家から画業を生 業とした「永遠の異邦人」として、観念や思 想、そして死生観といった眼に見えない世界を 描くようになりました。 不幸な因縁の二人でしたが、共に印象を描いた だけと見なした印象主義から旅立ち、近代絵画 の扉をこじ開けていったのです。 ゴッホとゴーギャン、それぞれの人生、そし て画家としての旅路を辿ります。(講師記) ***展覧会情報*** ゴーギャンの椅子 フィンセント・ファン・ゴッホ ファン・ゴッホ美術館 (フィンセント・ファン・ゴッホ財団) ©Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation) 「ゴッホとゴーギャン展」 2016 年 10 月 8 日(土)~12 月 18 日(日) 東京都美術館 ※新宿住友ビル 7 階カウンターにて(9 月末まで)前売り券を販売中。 日 時 2016 年 10/26 1 回 水曜日 13:00~14:30 受 講 料 会員 3,024 円 (入会金は 5,400 円。70 歳以上は入会無料、証明書が必要です) 一般 3,672 円 ※入会金、受講料、教材費等は消費税8%を含む金額です。 <講師紹介>木村 泰司(きむら たいじ) 1966 年生まれ。米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号 を修めた後、ロンドンサザビーズの美術教養講座にてWORKS OF A RT 修了。ロンドンでは、歴史的なアート、インテリア、食器等本物に触 れながら学ぶ。知識だけでなく、エスプリを大切にした、全国各地での 講演会、セミナー、イベントは新しい美術史界のエンターテイナーとして 評判をよんでいる。著書に『名画の言い分』(集英社)、『印象派という革 命』(集英社)、『おしゃべりな名画』(KKベストセラーズ)、『名画は嘘を つく』(ビジュアルだいわ文庫)、『知識ゼロからの肖像画入門』(幻冬舎) ほか、エッセーの執筆などで活躍中。 (C)高木昭仁
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