平成28年夏号(8月)

広報誌
た地域で過ごせるようなまちづくりを
しよう」ということです。現在、自治
体が主導し、医療・介護、そのほかの
関係者あるいは関係機関が密接に連携
し、老後を最期まで安心して暮らして
いけるようなシステムづくりを進めて
自分らしい暮らしを人生の最期まで続
このため厚生労働省は、要介護状態
となった高齢者が、住み慣れた地域で
ではないかと心配されています。
病院や介護施設はパンクしてしまうの
よ る 労 働 力 不 足 が さ ら に 拍 車 を か け、
加すると見込まれています。少子化に
入院などで日常生活動作が低下し、す
所 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン や 短 期 入 所 と、
生活に必要な機能を維持するための通
は医師が自宅を訪問する訪問診療を増
支えるよう努めています。東栄病院で
い、地域の皆さまの老後の在宅生活を
私たち特定医療法人とこはるは、こ
の地域包括ケアシステムの一翼を担
います。
けることができるよう、住まい・医療・
ぐに自宅へ戻ることができない方への
スを展開しています。
病気になったら
住まい
特定医療法人とこはる
年)以
介護・予防・生活支援が一体的に提供
在宅復帰支援としての長期入所サービ
築を目指しています。
ほかにも介護保険で受けられる
種々のサービスを調整するケアマネ
やし、老人保健施設おおぞらでは在宅
される「地域包括ケアシステム」の構
端 的 に 言 う と、「 最 期 ま で 住 み 慣 れ
ジャー、介護予防のプログラムを提供
する介護予防センター、定期的に自宅
を訪問して看護を提供する訪問看護ス
011 ‐ 780 ‐ 1165
年 月発行
医療法人として
まちづくりの
一翼を担います
75
日本ではものすごいスピードで高齢
化が進んでおり、団塊の世代が 歳以
上 に な る 2025 年( 平 成
発行:特定医療法人とこはる 広報誌編集委員会
テーションなど、いろいろな部門が在
●訪問看護ステーション ポプラ栄町
8
降は、医療や介護のニーズが一段と増
在宅療養支援事業部
宅での生活をサポートしています。
011‐786‐0030 011‐786‐1165
札幌市東区丘珠町167‐10
011‐786‐0020
札幌市東区北41条東16丁目3‐14
011‐782‐0111
介護老人保健施設おおぞら
超高齢時代の進行とともに地域の皆
さ ま の 期 待 に 沿 え る よ う、「 特 定 医 療
●介護予防センター栄 ・ 丘珠 ●指定居宅介護支援事業所 おおぞら
長期入所 ・(予)短期入所 ・
(予)通所リハビリテーション
内科・消化器内科・糖尿病内科・
小児科(感染症・アレルギー疾患)
平成
めに、医療・福祉・介護に携わる者として、地域包括ケアシステムを支えます。
一緒に笑顔いっぱいのまちをつくりましょう。
札幌市東区丘珠町 167‐13
在宅療養支援事業部
介護老人保健施設 おおぞら
東栄病院
訪問看護が必要になったら
いつまでも元気に暮らすための介護予防・生活支援
28
地域の皆さまに医療・保健・介護・福祉を提供します
私たちは地域の皆さまと共に歩んできました。これからも共に歩み続けるた
ポプラ栄町
訪問看護ステーション
栄・丘珠
介護予防センター
東栄病院
法人とこはる」の全部門が努力してま
いります。
●通所リハビリテーション
●短期入所 ●長期入所
介護支援専門員
(ケアマネジャー)
号
No. 34
~住み慣れた地域でいつまでも暮らしていただくために~
おおぞら
介護老人保健施設
おおぞら
指定居宅介護支援事業所
37
リハビリ・介護が必要になったら
医療や介護の相談なら
●日常診療
●訪問診療
●医療連携
東栄病院
とこはるの地域包括ケアの姿
最期まで住み慣れた地域で過ごせるまちづくり
夏
とこはる の 地域包括ケア
地域包括ケアシステムでは、最期
まで住み慣れた自宅・地域で過ごし
ていくためにも「かかりつけ医」の
役 割 は 重 要 で す。 か か り つ け 医 は、
日頃から患者さんの体質、病歴や健
康状態を把握し、診療のほかに健康
管理上の助言などをする最も身近な
主治医です。必要に応じて専門医も
ネジャーなどと連絡を取り合い、安心して過ごせ
し、必要があれば訪問看護ステーションやケアマ
などを行っています。療養上の相談などにも対応
住み慣れた自宅で過ごしたい患者さんのご自宅
を医師が定期的に訪問し、診療、治療、薬の処方
訪問診療の充実を目指しています
者さんでありたいと考えています。
ご家族のことをさまざまな面で理解し、一番身近なお医
れからも地域の皆さまの期待に応えるため、患者さんや
東栄病院は開院以来、地域のかかりつけ医としての責
務を果たすことができるよう体制を整えてきました。こ
紹介します。
東栄病院
るようサポートしています。
自宅で受けられる
医療サービス内容
在宅復帰・在宅生活支援を
目的とした
通過型リハビリテーション施設
と思っています。在宅復帰・在宅生活支
の「チームケア」は、医療・看護・介護
「 チ ー ム ケ ア 」 を 実 施 し て い ま す が、 こ
はじめとする多職種が専門性を持ち寄る
業療法士、理学療法士、言語聴覚士)を
介護老人保健施設(以下「老健」)では、
医師やリハビリテーションスタッフ(作
ことが改めて重要だと感じています。
をもっと地域の方々に理解していただく
ン」を提供します。また、こうした機能
に「短期入所」や「通所リハビリテーショ
供し、在宅生活での状態維持向上のため
援を最大の目的とする通過型リハビリ
などを切れ間なく一体的に提供する「包
住み慣れた地域でいつまでも暮らして
いただくために、老健の新たな利用方法
テーション施設として「長期入所」を提
括ケア」のことです。私たちには、施設
として「在宅と老健の往復」を提案させ
ていただくことで、地域包括ケアシステ
分野で、すでに「包括ケア」を行ってい
た強みがあります。
します。
ムにおける中核機関としての役割を果た
今後はこの「チームケア(包括ケア)」
を、老健として地域に展開していきたい
3つの事業所で
在宅療養を支えます
年々、要介護
状態になってし
自宅と老建を行ったり来たり
「在宅で生活(介護)する期間」と「老健に入所する期間」をご本人やご家族
の意向を踏まえながら在宅と老健を往復することで、期間的な目標を持って
在宅介護することができます。在宅期間には通所リハビリテーションと短期
昨年の健康診断で「メタボ」だと指摘された。
最大 ㎏にもなった体だし毎年のことなのだが、
褒めていますか?
えんれい草のつぶやき
編集委員リレーエッセイ
ご家族の介護負担軽減
東栄病院の栄養士さんの食生活改善指導を受けて
みた。僕のような食生活を送っていた人間にとっ
を送る上で一番良い方法を当法人の各施設、
めだと言い聞かせ、
ことは苦痛この上ない。それでも自分の健康のた
て、バターやマヨネーズなどの脂分を制限される
法人外の事業者や自治体、町内会、ご近所の
年が経過した現在の体重は
体操が有効です。
㎏。自分ではなかなか頑張ったんじゃないかと
れてしまえばそれまでなのだが、それでも一言「頑
思っている。ところが、元が元だけに痩せても誰
「 入 院 せ ず に
自宅で過ごした
張ったね」と言われればモチベーションも上がる
(指定居宅介護支援事業所おおぞら・西和人)
も褒めてくれない。「自分のためだろう」と言わ
い」と考える患
というものだ。褒め言葉にはそれだけの効果があ
訪問看護ステーション
者 さ ん が 自 宅 療 養 で き る よ う、 訪 問 看 護 を
る。このまま誰も褒めてくれなければ、週末の夕
看護の面から療養生活を支えます。
ポプラ栄町
「助けを必要
としている人」
行っています。
飯はステーキだ。
体にならない」ための手助けをしています。
指定居宅介護支援事業所
と「助けること
私 た ち は、 地 域 を「 一 つ の 大 き な 病 院 」、
皆さんのご自宅を「その病室」として捉え、
介護支援専門員(ケアマネジャー)が、利
用者さんのお話を聞き、地域で自立した生活
ができる人」を結びつけています。
おおぞら
1
●健康チェック
( 診 察・ 血 圧 測 定・ 体 温 測 定
など)
介護予防センター
短期入所
方と一緒に考えます。
栄・丘珠
ご本人の
状態維持向上に
通所リハビリ
テーション
期間を限定した
在宅生活
リハビリを主体とした
チームケアで在宅へ
老健
長期入所
これらの活動機会を提供し、介護予防の意
識を地域に普及させることで「介護が必要な
まう高齢者が増
84
おおぞら
え続けています。予防には適度な運動や頭の
退院することになったけれど
一人で歩いてトイレに行けない
自宅
74
●点滴や薬の治療
●お薬処方
●定期的な検査
(採血・検尿など)
●療養上の相談
●予防接種
●酸素療法
訪問診療の対象となる
患者さん
●病院への通院が困難な方
●終末期療養を希望される方
●家で寝たきりのお年寄りの方
●退院後、自宅での
医療処置が必要な方
在宅と老健の
往復
病院
私たちの新提案
介護老人保健施設
在宅療養
支援事業部
法人各施設の役割
地域包括ケアシステムの中での
NO.34
広報誌
特定医療法人とこはる
私たちは地域の「かかりつけ医」です
入所を組み合わせて介護負担を軽減し、
ご本人の状態維持向上を支援します。