防災・災害対策、農業、理数科教育などの技術伝える

独立行政法人国際協力機構
PRESS RELEASE
東北支部(JICA 東北)
2016 年 8 月 22 日
帰国した青年海外協力隊経験者ら 7 名 宮城県、仙台市へ活動報告
防災・災害対策、農業、理数科教育などの技術伝える
国際協力機構(JICA)から青年海外協力隊、シニア海外ボランティアとして 2 年間派遣され、本年 1 月以降
に帰国した宮城県出身の 7 名が活動報告のため 8 月 31 日に宮城県庁を表敬訪問します。7 名は 2014 年に
派遣された際に、村井知事から「みやぎ海外絆大使」の委嘱を受けており、今回の表敬訪問は絆大使の活動
報告も兼ねています。派遣国での活動報告とともに、JICA ボランティアの経験を今後どのように活かしていく
かなどについてお話します。取材・報道、個別インタビューをぜひご検討ください。
※JICAボランティアには、青年海外協力隊(20~39歳)、シニア海外ボランティア(40~69歳)、中南米地域の日系社会へ
の協力を活動内容とした日系社会青年ボランティア(20~39 歳)、日系社会シニア・ボランティア(40~69 歳)の 4 種類
があります。派遣者は書類および面接によって選考され、派遣前に 70 日間程度(シニアは 35 日間程度)、訓練を受け
ます。派遣期間は原則 2 年間(短期ボランティアは除く)で、年 4 回、各国に派遣されます。
防災・災害対策隊員として中米ジャマイカに派遣されていた佐藤京佳さんは東日本大震災で被災した
経験を話したり、映像を使う機会も多くあったということです。アフリカ マラウイに派遣された工藤貴史さ
ん(宮城県農林水産部職員)は、昨年度末まで宮城県庁が実施していた「みやぎ国際協力隊プロジェクト」
の 3 代目隊員として同国の灌漑技術支援に携わりました。
表敬訪問には、佐藤さん、工藤さんのほか、青年海外協力隊経験者 4 名、シニア海外ボランティア経
験者 1 名も同席します。7 名のボランティア経験者のプロフィールは、別紙をご参照ください。
宮城県および仙台市への表敬訪問の日程と訪問者は以下のとおりです。
《表敬訪問日程》
表敬先
日時・場所
表敬者(敬称略)
宮城県
経済商工観光部
吉田祐幸 部長
8 月 31 日(水)13:30~14:00
宮城県庁 11 階 第二会議室
佐藤京佳、工藤貴史、稲村友紀、大谷可菜子、
佐藤健、古市玲子、新沼迅逸
仙台市
伊藤敬幹 副市長
9 月 6 日(火)11:00~11:30
仙台市役所本庁舎 3 階
第 3 応接室
稲村友紀、佐藤京佳、新沼迅逸
【本件に関する問い合わせ先】
JICA 東北 市民参加協力課(担当:菊地、布施)
TEL:022-223-4772 FAX:022-227-3090
E-Mail:[email protected]
※このプレスリリースは、宮城県庁記者クラブ、仙台市役所記者クラブで配布しています。
独立行政法人国際協力機構
PRESS RELEASE
東北支部(JICA 東北)
2016 年 8 月 22 日
別紙
2016 年 1 月以降に帰国した宮城県出身 JICA ボランティア
【青年海外協力隊】
※氏名(よみがな)(年齢、出身地) 派遣国/職種
・佐藤 京佳(さとう きょうか)さん (25 歳、仙台市)
ジャマイカ/防災・災害対策
市役所の防災課に所属し、学校を巡回しながら防災教育や避難訓練の指導を行なった。また東日本大震災で
の経験を話したり、映像を使う機会も多くあった。任国で見たもの、人、食べ物、また防災事情について多くの
人に知ってもらいたい。
・工藤 貴史さん(くどう たかふみ)さん (28 歳、大河原町) マラウイ/農業土木 ※宮城県庁より現職参加
地方灌漑事務所に配属となり、現地の同僚と共に農業用の取水堰や水路の建設を行った。異文化の中で活動
した経験をもとに、国際社会で自分の専門分野を生かせればと考えている。活動を通じて現地住民の生活に寄
与するだけではなく、多くの人と知り合えることに意義があると思う。
・稲村 友紀(いなむら ゆき)さん (27 歳、仙台市) タンザニア/数学教育
地方都市にある全寮制女子中等学校で、現地教員と共に数学科の指導を行なった。「教える」という立場ではな
く、「共に考える」仲間として接していくことが大切であると感じた。日本の子どもたちにボランティア経験を伝え、
アフリカのこと、世界のこと、また日本のことについても興味を持つきっかけ作りをしたい。
・大谷 可菜子(おおたに かなこ)さん (26 歳、仙台市) ガーナ/感染症・エイズ対策
村を巡回して乳幼児健診を行なったり、小学校等での手洗い指導のワークショップや地域の清掃活動、マラリア
予防啓発のサッカーイベントなどを開催した。途上国の現状を、最もコミュニティに近いレベルで見て、経験した
ことを元にしながら、更に専門性を深め、国際保健分野での仕事をしていきたいと考えている。
・佐藤 健(さとう たけし)さん (29 歳、大河原町) タンザニア/PC インストラクター
職業訓練校 ICT(情報通信技術)教員の育成と実習環境、指導教材の充実を図った。母校 東北福祉大学の学生
に活動報告を行う予定。現場主義に徹したやり方で国際協力に携わっていきたい。協力隊員が個人と向き合っ
て築いてきた関係は、時代を超えてその国と日本の関係、将来を形成する礎にもなっているのだと思う。
・古市 玲子(ふるいち れいこ)さん (35 歳、七ヶ浜町) インド/青少年活動
南インドの農村部で児童養護施設、保育所、高齢者施設を運営する NGO に配属となり、幼児や児童生徒を対象
とした英語教育と表現(情操)教育(音楽・絵画・身体表現・文化など)を行った。この経験を日本のまちづくりや人
材育成にも生かしたい。また、得意な語学(タミル語など)を生かして日印交流に貢献していきたい。
【シニア海外ボランティア】
・新沼 迅逸(にいぬま じんいつ)さん (65 歳、仙台市) 南アフリカ共和国/理科教育
近隣学校から各10名ほど選ばれた高校生たちに物理の講義行ったり、科学展などの展示会で物理実験のワー
クショップなどを行い、学力向上を図った。開発途上国では、数学と理科の教育向上が切望されており、科学技
術の発展がめざましい日本からの支援を求めていることを、日本の生徒・学生・先生方に伝えたい。
以上