平成28年度事業計画書 - 社会福祉法人希望の里ホームページ

社会福祉法人 希望の里
平成28年度 事業計画書
まえがき
平成 28 年度の当法人のテーマは、
『心』であります。
今年の法人のスローガンにも『心と心のふれ合い』を掲げております。
サービスを提供させて頂くにあたり大事な事は、サービスの提供を受ける方がその一つ一つの
行為に対してどのように受け止めているか、感じているかを考えながら提供できる事です。利用
者様の中には、意志表示のできるかた・できない方・話せないけれど会話の理解ができる方等様々
な方がおります。例え会話のキャッチボールができなくても、一つ一つの行為は心には響くもの
と思います。その反応をくみ取り、その方にあったサービスを提供していく事で利用者様との信
頼関係も構築できるものと思います。今年度においてはこのスローガンを念頭にサービスの提供
に努めます。
また環境面では、今年は法人敷地西側の林地開発により造成及び公園整備を予定しております。
現在は即席に地ならしした遊歩道もありますが急こう配もあります。これをなるべく勾配の少な
い平地にならし、利用者様や近隣の方が自由に散策し四季を感じて頂ける安全で景観の良い公園
整備に努めます。
運営面においては、今年度及び次年度と2段階に分けて社会福祉法人制度の改革(社会福祉法
の改正)が行われます。今後の社会福祉法人の在り方として、ガバナンスの強化・透明性・財務
規律の明確化・公益事業の推進が主な論点となっております。次年度より施行されるものについ
ても、今年度当初より準備を進めないとスケジュールが厳しいものとなっておりますので、計画
的な準備に努めます。
今後においても社会福祉法人としての使命を維持し、この地域の皆様に安心して御利用して頂
ける施設づくり、ももよの丘があって良かったと評価して頂ける施設づくりに邁進致します。
Ⅰ
法人理念
『我ら、心を込めて、老いの人たちを守りこの施設を誠の楽園とせん。』
この言葉を職員すべての者が常に胸に秘め、心より利用者の皆様へ、安らぎとくつろぎの時
間を、過ごしていただきたいと願っております。
Ⅱ
法人の経営方針
『広い視野で、短期・長期目標を定め、法人理念を念頭に、柔軟性をもった経営を行う』
Ⅲ
法人の経営目標
短期目標・・・専門職のスキル向上
管理職職員の経営感の育成
長期目標・・・介護ロボットの導入及び効果的活用の定着
地域に密着した高齢者福祉の拠点の確立
福祉避難所を考慮した介護施設の建設
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Ⅳ
事業計画
1.財務
(1)当法人の立地・運営環境及び併設環境の利点を活かした経営を行い、合理的な運営
に努める。
ⅰ.併設・隣接の利点を活かし、経費の一括化を図ることでの経費の軽減へつなげ
る。
ⅱ.継続的な市場調査を行い、同種多数を購入する物の見積を適時要請し、常に経
費削減を図る。
(2)節電対策として光熱水費の無駄の削減・温度調整、温暖化対策と同時に経費の削減
を図る。
ⅰ.クールビズやウォームビズの導入
ⅱ.夏季・冬季時における冷暖房の推奨温度での調節により、温暖化防止対策を図
ると同時に経費削減につなげる。
ⅲ.デマンドメーターによる使用電力の把握により一極集中的な電力の使用を控え
契約電力を一定に保つ。
ⅳ.但し、経費削減により体調不良者を誘発しないよう冷暖房・加湿状況は細かく
チェックし、あくまで利用者様・職員にとっての快適温湿度は保つようにする事
とし、それに係る電気代等は節約しないものとする。
Ⅴ.電力自由化に伴い、適切な電力会社を再検討する。
(3)助成事業を活用し、財務上の負担を軽減し、かつ効率的な人材育成に努める。
ⅰ.介護ロボット等導入支援特別事業を活用し、介護ロボットの導入を図る
(4)2 年を目安に介護の質向上及びそれに係る加算算定における財源の向上を図る。
ⅰ.介護福祉士取得を促し、日常生活継続維持加算算定が得られるよう努める。
(5)社会福祉法改正を踏まえ、余裕財産の明確化を図る。
ⅰ.当法人としての再生産に必要な財産・必要な運転資金等を明確化し、正確な再
投下対象財産の算出に努める。
2.組織
(1)社会福祉法改正を踏まえた組織の構築
ⅰ.定款変更
ⅱ.理事会による評議員選定委員会の設置
ⅲ.評議員選定委員会による評議員の選任
・理事会より推薦を受けた評議員候補者から選定
(2)法人の人材育成のため、施設内外の研修を行い、環境の変化に適応できるケアやマ
ネジメント、役割に応じた行動力の発揮等できる人材の育成に努める。
ⅰ.随時、県・社協・老施協・経営協等の主催する研修へ適任者が参加をする。
ⅱ.施設内研修においては、業務に支障がないよう工夫しながら行う。
ⅲ.施設内研修においては年間研修計画を作成し、計画的に行うと共に、他事業所
の研修にも参加の機会を与える。
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(3)職務の集中化を回避し、急な退職や人事異動に対応できる体制を整備する。
ⅰ.一人だけが業務を把握する状況を作らない。
ⅱ.全ての業務をチームで行う。
ⅲ.常に+αの人材を確保できるよう努める。
(4)内部統制機能の充実を図る。
ⅰ.適正な事業運営が継続できるよう内部チェック機能の充実を図る。
ⅱ.法令遵守規程に則り、業務管理体制の充実を図る。
(5)社会貢献事業に対応できる様、担当者フォロー体制を整える。
ⅰ.社会貢献事業の担当者は、法人業務を兼務するため、一人に負担がかからない
様にフォローする体制をとる。
(6)職員の心身の負担を軽減する体制を常に検討し、リアルタイムで実行する。
ⅰ.制度及び利用者あっての法人であるが、その前に職員あっての法人である事を
再認識し、職員の心身の負担軽減策を常時検討し即対応する。
ⅱ.利用者の当該施設への向き不向きを検討し、適切な施設で介護できる様フォロ
ーする。
ⅲ.腰痛対策として、マッサージ師の紹介及び費用援助を行う。
(7)新規介護職就職者の育成環境の充実
ⅰ.介護に今まで携わった事の無い人材を採用し、継続就労できるよう育成環境の
構築及び継続的改善に努める。
ⅱ.外国人就労者に対しても、柔軟な対応ができるよう受け入れ態勢の構築に努め
る。
3.サービス
(1)個別の状態に適応したケアプランを策定し、サービスの質の向上に努めます。
ⅰ.ケアプランの内容は元より、個人の尊厳・安全・安心を重視することで、利用
者及びその周りの環境の人々にとってより状態に合う充実したケアプランの策定
を図り運用します。
ⅱ.他事業所のサービスも検討しながら適時適切サービスを心掛ける
ⅲ.短期・長期目標を明確にし、随時モニタリングにて計画改善を行う。
ⅳ.ケアプラン作成時及び変更時、身元引受人様へ現状の説明および同意を頂く。
(2)利用者の安全を確保し、安心してサービスを利用して頂くため、利用者様の尊厳を
維持できるサービスの提供に努めます。
ⅰ.リスクマネジメントの観点から施設内研修を行い、危険へ繋がる状況・行為の
職員への認識の徹底を図ります。
ⅱ.災害時に適切な対応がとれるよう、年2回の消防訓練に加え、地震時の対応、
日常点検及び毎月の消防設備点検等の徹底に努めます。
ⅲ.事故防止検討委員会・感染対策委員会・衛生委員会等の提言が無駄にならぬ様
検討内容はすぐに実践し効果を検討する。また、研修を実施し事故及び感染の防
止に努めます。
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(3)快適な生活環境の提供を図る
ⅰ.老朽化した備品の維持等を検討し、業務運営上不可欠な物の入れ替えを行い業
務の効率化を図ります。
ⅱ.良好な環境を維持・促進するため、持続的かつ計画的な植木や草花の手入れの
整備を行う。
ⅲ.温度・湿度管理の徹底を図り、心地よい空間づくりに努める。
(4)経営状態の透明性を図るため、インターネット等で法人の活動状況・事業計画・事
業報告・財務諸表等、適宜情報を一般公開し、開かれた法人作りに努めます。
ⅰ.随時更新し、常に最新の情報を公開できるように努めます。
(5)高齢者虐待防止法・個人情報保護法等のさらなる周知徹底及び意識の向上に努めま
す。
ⅰ.施設内研修や外部研修を定期的に参加することで、知識のマンネリ化を防止し
常に緊張感を維持できるように努める。
(6)社会貢献事業として『生活困窮者に対する相談支援事業』を実施し、地域の方や行
政との協力により、即座に援助の必要な方への適切な支援を実施します。
ⅰ.コミュニティソーシャルワーカー(CSW)を選任し、地域の社会貢献活動に
努めます。
ⅱ.資質の向上のため、適宜同事業に係る研修へ参加致します。
(7)その他
ⅰ.林地開発を行い、ももよ気さく公園を民間の協力を得ながら整備し、先駆的な
有効活用を図る。
ⅱ.ホームページを随時更新し、誠実かつフレッシュな情報提供に努めます。
ⅲ.利用者や家族とのコミュニケーションがとりやすい雰囲気を形成し、相談しや
すい環境づくりを心掛け、苦情の防止に努める。
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