平成 28 年度 L2-Tech 情報システムの設計・開発業務 調達仕様書 平成

平成 28 年度 L2-Tech 情報システムの設計・開発業務
調達仕様書
平成 28 年8月 18 日
環境省地球環境局
地球温暖化対策課
目次
1.
調達案件の概要に関する事項 .........................................1
1.1 調達件名 ........................................................1
1.2 調達の背景 ......................................................1
1.3 目的及び期待する効果 ............................................1
1.4 業務・情報システムの概要 ........................................2
1.5 契約期間 ........................................................4
1.6 作業スケジュール ................................................4
2.
調達案件及び関連調達案件の調達単位、調達の方式等に関する事項 .......7
2.1 調達案件及びこれと関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期 7
2.2 調達案件間の入札制限 ............................................8
3.
作業の実施内容に関する事項 .........................................9
3.1 作業の内容 ......................................................9
3.2 成果物の範囲、納品期日等 .......................................16
4.
満たすべき要件に関する事項 ........................................20
5.
作業の実施体制・方法に関する事項 ..................................21
5.1 作業実施体制 ...................................................21
5.2 作業要員に求める資格等の要件 ...................................24
5.3 作業場所 .......................................................24
5.4 作業の管理に関する要領 .........................................24
6.
作業実施に当たっての遵守事項 ......................................31
6.1 機密保持、資料の取扱い .........................................31
6.2 遵守する法令等 .................................................31
7.
成果物の取扱いに関する事項 ........................................32
7.1 知的財産権の帰属 ...............................................32
7.2 検収 ...........................................................32
7.3 瑕疵担保責任 ...................................................33
8.
入札参加資格に関する事項 ..........................................34
9.
再委託に関する事項 ................................................34
9.1 再委託の制限及び再委託を認める場合の条件 .......................34
9.2 承認手続 .......................................................34
9.3 再委託先の契約違反等 ...........................................34
10.
その他特記事項 ..................................................35
11.
資料の閲覧要領 ..................................................35
12.
附属文書 ........................................................35
i
1.
調達案件の概要に関する事項
1.1 調達件名
平成 28 年度 L2-Tech 情報システムの設計・開発業務
1.2 調達の背景
中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会及び産業
構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループの
合同会合(合同専門家会合)にて策定され、第 29 回地球温暖化対策推進本部(平成
27 年6月2日開催)にて「日本の約束草案(政府原案)」となった「2030 年 CO2 排
出量△26%」の達成には、原油量換算で 5,000 万 kL の省エネが見込まれている。この
目標達成に向けた取組の一環として、あらゆる分野における高効率な設備機器の導入
を促進しており、エネルギー効率(省エネ性能)が極めて高い L2-Tech(エルテック)
の情報を整備し、広く発信するためには当該システムの構築が必須である。
環境省では、平成 25 年度に環境大臣による L2-Tech・Japan イニシアティブとして
先導的低炭素技術(Leading&Low-carbon Technology)を普及促進することが発信さ
れ、平成 26 年度には先導的低炭素技術をまとめた L2-Tech(エルテック)リストを公
表した。平成 27 年度からは当該事業である先導的低炭素技術基盤整備事業が重点推進
施策として位置づけられ、5 年計画の一年目が開始されたところ。
1.3 目的及び期待する効果
L2-Tech 情報システムは、メーカー側事業者とユーザーが利用することを想定し、
大きく次の 3 つを実現するために構築する。
① メーカー側事業者からの技術情報の収集力の強化および効率化
メーカー等から提案される設備・機器等や評価方法の提案又は製品の性能値を随
時受け付ける窓口を設置し、業界団体や個社から効率的にリスト等へ反映させる。
② L2-Tech 認証作業の高度化・効率化
現在人手で実施している L2-Tech 認証における事前審査(書面チェック)や審
査・認証について、作業の迅速性・正確性の向上を図る。
③ ユーザーの L2-Tech 認証製品に関する認知および購買の促進
L2-Tech リスト、L2-Tech 水準表、L2-Tech 認証製品一覧等の L2-Tech に関す
る情報を発信し、ユーザーへの認知や購買を促進する。
L2-Tech 情報システムの導入により期待される効果は、「L2-Tech(先導的低炭素技
術)導入拡大推進事業」(http://www.env.go.jp/guide/budget/h28/h28-gaiyo/028.pdf)
の説明より、
「L2-Tech 導入拡大による CO2 排出量の大幅削減及び低炭素社会の実現」
に寄与することと捉えている。
1
1.4 業務・情報システムの概要
本業務の全体像として、「L2-Tech 制度の位置づけと概要」及び「L2-Tech 認証制
度
実施規則」については、以下を参照すること。
L2-Tech 制度の位置づけと概要:http://www.env.go.jp/press/files/jp/102535.pdf
L2-Tech 認証制度
実施規則:http://www.env.go.jp/press/files/jp/28956.pdf
L2-Tech 情報システムを利用する業務の範囲及び業務の概要を図 1-1及び
表
1-1に示す。
①メーカー側事業者からの技術情報の収集力の強化および効率化
外部
メーカー
設備・機器等
の提案
L2-Tech
リスト
メーカー
申請者
性能情報
の提供
指標への
意見提起
申請者
購買者
申請
設備・機器
等の決定
L2-Tech
水準表
指標の
決定
L2-Tech
認証製品
一覧
事務局
設備・機器等
の追加・削除
調査
審査・
認証
性能情報
の提供
認証製品・
公表
普及促進
調査
L2-Tech 情報システムを利用する業務の範囲
表 1-1
業務目的
水準の
設定
指標の
追加・更新
調査
図 1-1
#
メーカー
②L2-Tech認証作業の高度化・効率化
③ユーザーのL2-Tech
認証製品に関する認知
および購買の促進
主な業務の概要
業務概要
業務内容
1 メーカー側
技術リストに掲載すべ
広く国内のメーカー一般から、技術リスト
事業者から
き設備・機器等の提案
に掲載すべき設備・機器等の提案を受け付
の技術情報
(技術カテゴリ)の受付 け管理する。
2 の収集力の
強化および
水 準 設 定 の 元 デ ー タと 業界団体またはメーカー個社から製品の
な る 製 品 の 性 能 値 の受 性能情報を受け付け管理する。
2
#
業務目的
効率化
3
業務概要
業務内容
付
認 証 製 品 の 評 価 方 法等 広く国内の技術者から、認証製品の評価方
に関する意見の収集
法としての指標や測定条件等について、意
見を収集し管理する。
4 L2-Tech 認
L2-Tech 認証リストに掲 広く国内のメーカー一般から、L2-Tech 認
証作業の高
載すべき設備・機器等の 証リストに掲載すべき設備・機器等の応募
度化・効率
応募受付
5 化
を受け付け管理する。
応 募 を 受 け 付 け た 応募を受け付けた L2-Tech 設備・機器等に
L2-Tech 設備・機器等の ついて、あらかじめ決定された指標・水準
審査・認証
に基づき審査を行い、合格したものについ
て認証する。
6
L2-Tech 認証リストの公 認証された L2-Tech 設備・機器等について、
7 ユーザーの
開
L2-Tech 認証リストとして一般公開する。
認証制度の認知拡大
低炭素化に興味はあるが、本認証制度を認
L2-Tech 認
知していない企業の調達部門や一般消費
証製品に関
者等について、認知の拡大を図る。
8 する認知お
よび購買の
認証製品への興味喚起
認証制度および認証製品に関する情報を
提供し、低炭素化の手段として認証製品の
促進
利用について購買の選択肢となるよう興
味を喚起する。
9
認証製品の購買支援
認証製品の購買を容易に実行できるよう、
情報を提供する。
10
認 証 製 品 利 用 後 の 経験 認証製品利用後の効果や課題に関する情
の共有
報を収集し共有する。
本制度の認知拡大にあたっては、「COOL CHOICE」並びに、「ライトダウンキャンペ
ーン」、「あかり未来計画」、「スマートムーブ」等の既存の個別事業の Web サイトデザイ
ンを参考とし、WEB コンテンツ制作の際には、優れたデザイナーを採用して、PR 効果
の最大化を図るようなデザインとすること。(デザイン案は、複数案提示すること。)
また、L2-Tech 情報システム全体像を図 1-2に示す。本システムは、民間クラウド等
上で構築し、将来的には「世界最先端 IT 国家創造宣言(平成 28 年 5 月 20 日閣議決定)
」
1に基づき運用コストの
1
3 割削減を目的として、政府共通プラットフォーム(以下、
「政府
「世界最先端 IT 国家創造宣言(平成 28 年 5 月 20 日閣議決定)」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20160520/siryou1.pdf
3
共通 PF」という。)2に移行することを想定している。また、現在環境省が構築している
環境省ネットワークシステム3に移行する可能性もあるため、移行が容易かつ低コストと
なるよう設計・開発を行うこと。
政府・他省庁、⼀般サイト
リンク・参照
申請者(設備・機器等
メーカー)
・申請書
・添付資料
民間クラウド等
環境省・事務局等
照会
申請
System
通知
認証
・L2-Techリスト
・L2-Tech水準表
照会
内容チェック
入力
・要望/意見
等
・L2-Tech認証製品一覧
等
利⽤者/国⺠
図 1-2
L2-Tech 情報システムの全体像
L2-Tech 情報システムの詳細な要件については、「L2-Tech 情報システム要件定義書」
(以下、「要件定義書」という。)を参照すること。
1.5 契約期間
契約締結の日から平成 29 年 3 月 24 日まで
1.6 作業スケジュール
本業務のマイルストーンを表 1-2、全体スケジュールを図 1-3に示す。
2
クラウドコンピューティングをはじめとする最新の情報通信技術(ICT)を活用して、従来は各府省が個別に整備・運用していた政
府情報システムを統合・集約するとともに共通機能を一元的に提供する基盤システムのこと。
3
「平成 28 年度から平成 32 年度までの環境省ネットワークシステムの構築及び運用・保守業務調達仕様書」
https://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/n7115/02shiyousho.pdf 参照。
4
表 1-2
マイルストーン
設定日
マイルストーン
契約締結日より 7 日以内
設計・開発実施計画書初版提出
平成 28 年 11 月中旬
仕様凍結
※プロトタイピング手法を適用し、当該期日までに画面
及び帳票等のユーザインタフェース部分を確定する。
平成 29 年 2 月中旬
受入テスト開始
平成 29 年 4 月 1 日
運用開始
平成29(2017)年
平成28(2016)年
4
5
6
7
8
9
入札公告
マイルストーン
10
11
12
設計・開発事業者決定
1
2
3
4
受入テスト開始
仕様凍結
 要件定義
 調達
入札公告50日以上
 設計・開発
設計・開発実施計画書
等の作成
設計・開発工程に入る
前の要件定義の内容
の調整・確定
設計(要件整合確認、
関係者との調整)
設計(移行計画、運
用・保守計画等)
開発・テスト
受入テストの実施
 運用及び保守
運用開始前の準備
運用及び保守の実施
図 1-3
全体スケジュール
また、政府共通 PF への移行を踏まえた平成 32 年 3 月末までのスケジュールを図
1-4に示す。
5
平成28(2016)年度
1Q
マイルストーン
2Q
3Q
4Q
入札公告
平成29(2017)年度
1Q
2Q
3Q
4Q
平成30(2018)年度
1Q
2Q
3Q
4Q
平成31(2019)年度
1Q
2Q
運用開始
 要件定義、調達
 設計・開発、受入テスト
 運用及び保守
移行検討連絡票提出
(政府共通PF移行関連)
政府共通PF利用開始
 PF移行予算要求
 PF移行調達
 PF移行準備
 PF移行調整、利用
 PF運用
図 1-4
政府共通 PF 移行関連スケジュール
6
3Q
4Q
2.
調達案件及び関連調達案件の調達単位、調達の方式等に関する事項
2.1 調達案件及びこれと関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期
ア
調達範囲
本調達では、本事業に関する L2-Tech 情報システムについて、表 2-1に示す設計・
開発業務を調達する。本システムを構成するハードウェア、ソフトウェア、施設・設
備及び回線一式についてはサービスとして提供を受けるものとする。
表 2-1
役務
役務内容
内容
作業期間
設計・開発業 L2-Tech 情報システムの設計・開発を行い、平成 契 約 締 結 日 ∼ 平
28 年度業務からのデータ移行を含めた運用開始に 成 29 年 3 月 24
務
向けた準備を行う。
日まで
なお、システムの範囲については、図 1-2に示す「民間クラウド等」を本調達の範
囲とする。
イ
調達方式
一般競争入札(最低価格落札方式)
ウ
関連調達案件の概要
関連する調達案件の調達単位、調達の方式、実施時期を表 2-2に示す。
表 2-2
関連する調達案件
調達案件名
調達の方式
実施時期
平成 28 年度 L2-Tech リスト更新拡充・認証
総 合 評 価 落 札 方 平成 28 年 4 月
委託業務
式
平成 29 年度 L2-Tech 情報システムの運用及び 一般競争入札
平成 29 年 3 月
保守業務4
平成 30 年度 L2-Tech 情報システムの運用及び 一般競争入札
平成 30 年 3 月
保守業務
平成 31 年度 L2-Tech 情報システムの運用及び 一般競争入札
平成 31 年 3 月
保守業務
平成 32 年度 L2-Tech 情報システムの運用及び 一般競争入札
4
平成 29 年度の運用及び保守業務の開始日は、平成 29 年 3 月 27 日を想定している。
7
平成 32 年 3 月
調達案件名
調達の方式
実施時期
保守業務
2.2 調達案件間の入札制限
相互牽制の観点から、既に実施した「平成 28 年度 L2-Tech リスト更新拡充・認証
委託業務」の受託事業者は、入札制限の対象とする。
8
3.
作業の実施内容に関する事項
3.1 作業の内容
本作業は、
「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン」
(以下、
「標
準ガイドライン」という。)に基づいて実施することとする。
ア
設計・開発業務
受注事業者は、標準ガイドライン「第 7 章
設計・開発」に基づいて、設計・開発
業務を実施すること。
(ア) 設計・開発実施計画書等の作成

受注事業者は、環境省の指示に基づき、作業概要、作業体制、スケジュール、納
入成果物、開発形態、開発手法、開発環境、開発ツール、作業管理要領等を定義
する「設計・開発実施計画書」を作成し、環境省の承認を得ること。

附属文書として、提案書等として提出した WBS をベースに、作業項目、作業内
容、スケジュールをより詳細に階層化し、担当者等を記載した WBS を作成する
こと。
(イ) 設計

受注事業者は、提案に基づき環境省と調整の上「要件定義書」の内容を確定させ、
機能要件及び非機能要件を満たす「設計書」を作成し、納入成果物について環境
省の承認を得ること。

受注事業者は、データ移行の方法、環境、ツール、段取り等を記載した「移行計
画書」を作成し、環境省の承認を得ること。

受注事業者は、運用設計及び保守設計を行って「運用保守設計書」を作成し、本
システムの次期更改までの間に計画的に発生する作業内容(例:認証制度の見直
し)、その想定される時期等を取りまとめた「中長期運用・保守作業計画書」を
作成し、環境省の確認を受けること。
(ウ) 開発・テスト

受注事業者は、開発に当たり、アプリケーションプログラムの開発又は保守を効
率的に実施するために、プログラミング等のルールを定めた標準(標準コーディ
ング規約、セキュアコーディング規約等)を定め、環境省の確認を受けること。

受注事業者は、開発に当たり、情報セキュリティ確保のためのルール遵守や成果
物の確認方法(例えば、標準コーディング規約遵守の確認、ソースコードの検査、
現場での抜き打ち調査等についての実施主体、手順、方法等)を定め、環境省の
確認を受けること。
9

受注事業者は、テストについて、テスト体制、テスト環境、作業内容、作業スケ
ジュール、テストシナリオ、合否判定基準等を記載した「テスト計画書」を作成
し、環境省の承認を得ること。

受注事業者は、設計工程の納入成果物及び「テスト計画書」に基づき、アプリケ
ーションの開発、テストを行うこと。その際に、一貫した品質保証体制の下、環
境省の意図しない変更や機密情報の窃取等が行われないことを保証する管理を
行うこと。

受注事業者は、L2-Tech 情報システムに関するプロトタイプの開発・テストを行
い、テストユーザーによる試用・評価を通じて改良を行った上で「設計書」に反
映し、アプリケーションの開発、テストを行うこと。

受注事業者は、「テスト結果報告書」を作成し、テストの実施状況を環境省に報
告すること。
(エ) 受入テスト支援

受注事業者は、環境省の指示に基づき、環境省及び各関係者が参画する受入テス
トで使用する「受入テスト計画書」及び「受入テスト仕様書」について、工程管
理支援事業者が案を作成するための情報提供を行うこと。

受注事業者は、環境省が受入テストを実施するに当たり、環境整備、テストデー
タ準備、運用等の支援(立会いを含む)を行うこと。なお、受入テストは環境省
と環境省が指定する外部拠点 2 拠点(図 1-2における申請者拠点及び利用者/
国民拠点を想定)で実施する。

受注事業者は「運用実施要領」及び「保守実施要領」に基づき、L2-Tech 情報シ
ステム稼働までに 1 か月程度、システムの模擬運用を行うこと。(操作補助や問
合せ対応として 2 名程度の支援体制を想定)
(オ) 移行

受注事業者は、移行テストに関するテスト体制、テスト環境、作業内容、作業ス
ケジュール、テストシナリオ、合否判定基準等を「移行計画書」に記載し、環境
省の承認を得ること。

受注事業者は、「移行計画書」に基づき、移行テストを行った上で本番移行を行
うこと。移行にあたって移行元からの移行データ等に不明点があれば、環境省に
確認を行うこと。

受注事業者は、平成 27 年度に使用したデータを収集し紐付け等のデータ整備を
実施すること。

データ整備において生じたエラーについては、環境省と協議・調整し、必要に応
じて修正データを入手の上解消し、業務遂行上必要となる全てのデータの移行を
行うこと。
10

受注事業者は整備が完了したデータを「移行計画書」に基づき L2-Tech 情報シス
テムに登録(データ移行)すること。

受注事業者は、データ移行の結果を環境省に報告すること。
(カ) 教育

受注事業者は、教育対象者の範囲、教育の内容、教育の実施時期、教育の方法、
教育対象者数等の詳細を確定し、研修を効率的に行うために必要となる資料の共
有や、オンライン会議、研修動画配信等の環境の整備及びこれらの内容を取りま
とめた「教育研修用資料」等の作成を行って、教育を実施すること。

受注事業者は、システム利用方法を取りまとめた「システム操作手順書」及び「シ
ステム運用手順書」を作成し、環境省の承認を得ること。
(キ) 運用及び保守事業者への引継ぎ

受注事業者は、運用設計及び保守設計を行い、定常時における月次の作業内容、
その想定スケジュール、障害発生時における作業内容等を取りまとめた「運用計
画書」、
「保守作業計画書」、
「運用実施要領」及び「保守実施要領」を作成し、環
境省の確認を受けること。

受注事業者は、本番稼働に向け運用及び保守のサービス内容・達成レベルを取り
まとめた「運用サービスレベル設定書」を作成し、環境省の承認を得ること。

受注事業者は、別途環境省が作成する運用及び保守業務の調達仕様書及び要件定
義書等について、環境省からの要請に応じて必要な情報の提供等を行うこと。

受注事業者は、運用及び保守事業者の調達にあたり、環境省及び調達支援事業者
に対し、設計・開発、運用及び保守に係る各種情報を提供し、環境省と協議の上、
必要に応じてその説明を行うこと。

受注事業者は、運用及び保守事業者に対し、設計・開発、運用及び保守に係る各
種情報を提供し、環境省と協議の上、必要に応じてその説明を行うこと。
(ク) ODB 登録用シートの提出
L2-Tech 情報システムの「ODB 登録用シート」の提出に係る基本的な要件を
以下に示す。なお、L2-Tech 情報システムに用いる「ソースコード」、
「実行プロ
グラム」、「ソフトウェア製品パッケージ」についてもあわせて提出すること。
受注事業者は、次に掲げる事項について記載した「ODB 登録用シート」を、
「設計・開発実施要領」において定める時期に、提出すること。

開発規模の管理
システムの開発規模(工数、ファンクションポイント等)の計画値及び実績値

ハードウェアの管理
11
システムを構成するハードウェアの製品名、型番、ハードウェア分類、契約形態、
保守期限等

ソフトウェアの管理
システムを構成するソフトウェア製品の名称(エディションを含む。)、バージョ
ン、ソフトウェア分類、契約形態、ライセンス形態、サポート期限等
なお、ライセンス形態については、変更・更新の都度、別途環境省に報告するこ
と。

外部サービスの管理
システムを構成するクラウドコンピューティングサービス等の外部サービスの
外部サービス利用形態、使用期間等

施設の管理
システムを構成するハードウェア等が設置され、又はシステムの運用業務等に用
いる区域を有する施設の施設形態、所在地、耐久性、ラック数、各区域に関する
情報等

公開ドメインの管理
システムが利用する公開ドメインの名称、DNS 名、有効期限等

取扱情報の管理
システムが取り扱う情報について、データ・マスタ名、個人情報の有無、格付等

情報セキュリティ要件の管理
システムの情報セキュリティ要件

指標の管理
システムの運用及び保守の間、把握すべき Key Performance Indicator (KPI)
名、KPI の分類、計画値等の案
イ
運用及び保守業務
別途調達する運用及び保守事業者は、標準ガイドライン「3.16
事項」及び「3.17
運用に関する
保守に関する事項」に基づいて、運用及び保守業務を実施す
ること。
(ア) 中長期運用・保守計画の確定支援

運用及び保守事業者は、受注事業者が作成する「中長期運用・保守作業計画書」
について、環境省と協議のうえ確定すること。
(イ) 運用計画、保守計画、運用実施要領及び保守実施要領の作成支援

運用及び保守事業者は、受注事業者が作成する「運用保守設計書」、
「運用計画書」
及び「保守作業計画書」について、環境省と協議のうえ確定すること。

運用及び保守事業者は、「運用保守設計書」、「運用計画書」及び「保守作業計画
12
書」に基づき、「運用実施要領」及び「保守実施要領」を更新し、環境省の承認
を得ること。
(ウ) 定常時対応
① システム運用

運用及び保守事業者は、「運用計画書」に基づいて「要件定義書」の「3.16
運用に関する事項」に示す定常時運用業務(運転管理・監視、システム操作、運
用サポート等)を行うための手順を「運用実施要領」、
「保守実施要領」、
「システ
ム操作手順書」及び「システム運用手順書」として取りまとめ、環境省の承認を
受けた上で、それに添って運用を行うこと。

運用及び保守事業者は、「運用計画書」に基づき、運用業務の内容や工数などの
作業実績状況、サービスレベルの達成状況、情報システムの構成と運転状況(情
報セキュリティ監視状況を含む。)、情報システムの定期点検状況、運用サポート
状況、教育・訓練状況、リスク・課題の把握・対応状況について、月次で「運用
作業報告書」として取りまとめること。

運用及び保守事業者は、月間の運用実績を評価し、達成状況が目標に満たない場
合はその要因の分析を行うとともに、達成状況の改善に向けた対応策を提案する
こと。

運用及び保守事業者は、「運用作業報告書」の内容について、月次の「運用保守
実績報告会」に出席し、その内容を報告すること。

運用及び保守事業者は、整備する環境を構成するソフトウェア、ハードウェアに
対して不正な変更があった場合に識別できる構成管理体制を確立すること。
② ソフトウェア保守

運用及び保守事業者は、「要件定義書」の「3.17.3
ソフトウェアの保守
要件」に示す作業(セキュリティパッチの適用等)を「保守作業計画書」に基づ
いて行うこと。

運用及び保守事業者は、ソフトウェア保守の実施において、ソフトウェアの構成
に変更が生じる場合には、月次の「運用保守実績報告会」で環境省にその旨を報
告し、変更後の環境がライセンスの許諾条件に合致するか否かの確認を受けるこ
と。

運用及び保守事業者は、「要件定義書」の「3.17
保守に関する事項」に示
す定常時の保守作業(脆弱性及び不具合の確認・修正等)を「保守作業計画書」
に基づいて行うこと。

運用及び保守事業者は、「保守作業計画書」に基づき、保守作業の内容や工数な
どの作業実績状況(情報システムの脆弱性への対応状況を含む。)、サービスレベ
ルの達成状況、情報システムの定期点検状況、リスク・課題の把握・対応状況に
13
ついて月次で「保守作業報告書」として取りまとめること。なお、本報告書は「運
用作業報告書」と合わせて作成してもよい。

運用及び保守事業者は、月間の保守実績を評価し、達成状況が目標に満たない場
合はその要因の分析を行うとともに、達成状況の改善に向けた対応策を提案する
こと。

運用及び保守事業者は、「保守作業報告書」の内容について、月次の「運用保守
実績報告会」に出席し、その内容を報告すること。
③ ハードウェア等提供及び保守

運用及び保守事業者は、「要件定義書」の「3.17.2
ハードウェアの保守
要件」に示す作業(定期的な点検等)を「保守作業計画書」に基づいて行うこと。
④ データ保守

運用及び保守事業者は、「要件定義書」の「3.17.4
データの保守要件」
に示す作業(設定データの復旧、マスタデータの復旧)を「保守作業計画書」に
基づいて行うこと。
(エ) 障害発生時対応
① システム運用

運用及び保守事業者は、システム障害発生時(又は発生が見込まれる時)には、
速やかに環境省に報告するとともに、その緊急度及び影響度を判断の上、「要件
定義書」の「3.16
運用に関する事項」に示す障害発生時の運用業務(障害
検知、障害発生箇所の切り分け、復旧確認、報告等)を「運用計画書」に基づい
て行うこと。

運用及び保守事業者は、システム障害に関して事象の分析(発生原因、影響度、
過去の発生実績、再発可能性等)を行い、本システムに原因があり同様の事象が
将来にわたって発生する可能性がある場合には、恒久的な対応策を提案すること。
② アプリケーション保守

運用及び保守事業者は、「要件定義書」の「3.17
保守に関する事項」に示
す保守作業(原因調査、応急措置、報告等)を「保守作業計画書」に基づいて行
うこと。
(オ) 現況確認支援

運用及び保守事業者は、年 1 回、環境省の指示に基づき、ODB 登録データと
L2-Tech 情報システムの現況との突合・確認を支援した結果を取りまとめ、環境
省の確認を受けること。
14
(カ) 運用及び保守作業の改善提案

運用及び保守事業者は、年間の運用実績及び保守実績を取りまとめるとともに、
環境省と協議の上、必要に応じて「中長期運用・保守作業計画書」、
「運用計画書」、
「保守作業計画書」、「運用実施要領」、「保守実施要領」、「システム操作手順書」
及び「システム運用手順書」に対する改善提案を行うこと。
(キ) 政府共通 PF への移行

運用及び保守事業者は、政府共通 PF へ移行に際し、移行に係る予算要求資料の
作成支援、移行・運用に係る調整を実施すること。
(ク) 引継ぎ

運用及び保守事業者は、環境省が L2-Tech 情報システムの更改を行う際には、次
期 L2-Tech 情報システムにおける調達支援業務受注事業者及び構築・運用保守業
務受注事業者等に対し、「引継ぎ文書」を作成し、作業経緯、残存課題等に関す
る情報提供及び質疑応答等の協力を行うこと。
(ケ) ODB 登録用シートの提出

運用及び保守事業者は、次に掲げる事項について記載した「ODB 登録用シート」
を、「運用実施要領」及び「保守実施要領」において定める時期に、提出するこ
と。

各データの変更管理
L2-Tech 情報システムの運用・保守において、開発規模の管理、ハードウェアの
管理、ソフトウェアの管理、回線の管理、外部サービスの管理、施設の管理、公
開ドメインの管理、取扱情報の管理、情報セキュリティ要件の管理、指標の管理
の各項目についてその内容に変更が生じる作業をしたときは、当該変更を行った
項目

作業実績等の管理
L2-Tech 情報システムの運用・保守中に取りまとめた作業実績、リスク、課題及
び障害事由
ODB 登録用シートの提出に係る業務
ウ

受注事業者は、標準ガイドライン「別紙 2 情報システムの経費区分」に基づき、
契約金額の内訳を記載した ODB 登録に必要となる情報を契約締結後速やかに提
示すること。

受注事業者は、環境省からの求めに応じて、スケジュールや工数等の計画値及び
実績値について、ODB 登録に必要となる情報を提示すること。
15

受注事業者は、設計・開発業務において、環境省からの求めに応じて、ODB 登
録に必要となる情報を提示すること。
エ
その他業務

受注事業者は、政府共通 PF への移行に向けて、環境省が「移行検討連絡票」を
作成する際に必要となる情報の提供及びその他作成支援作業を行うこと。
3.2 成果物の範囲、納品期日等
ア
成果物
受注事業者が作成する納入成果物を表 3-1に示す。また、運用及び保守事業者が作
成する納入成果物を表 3-2に示す。各納入成果物に記載する内容は、標準ガイドライ
ンに従うものとする。各納入成果物の記載事項や納品期日等については、
「設計・開発
実施計画書」で定義の上、環境省の承認を得ること。
表 3-1
#
1
フェーズ
共通
分類
−
納入成果物一覧(設計・開発)
納入成果物名
成果物一覧表
備考
ID、名称、概要、作成日、
レビュー日、確定日等の
計画及び実績を含む
2
プロジェクト管理資料 進捗報告書、品質管理報
告書、課題管理表、リス
ク管理表、変更管理表、
文書一覧
3
議事録
4
設計・開発 全般
設計・開発実施計画書
5
業務
設計・開発実施要領
6
設計関連
設計・開発実施要領に
基づく管理資料
7
要件定義書
8
設計書
9
移行計画書
10
運用保守設計書
11
中長期運用・保守作業
計画書
12
ODB 登録用シート
13
登録様式 1_メタデー
16
更新版
等
#
フェーズ
分類
納入成果物名
備考
タ更新シート
14
登録様式 2_二次利用
不可一覧
15
オープンデータ成果物
チェックリスト
16
ライセンス関係資料
ライセンス証書、ライセ
ンス種別、ライセンス数、
ライセンス料等
17
設定作業報告書
18
開発関連
ソースコード一式
19
実行プログラム一式
20
標準コーディング規約
21
セキュアコーディング
規約
22
テスト関連
テスト計画書
23
テスト結果報告書
24
脆弱性検査結果報告書
25
テストデータ
26
移行結果報告書
27
教育関連
教育研修用資料
28
システム操作手順書
29
システム運用手順書
30
運用及び保 運用及び保守関 運用サービスレベル設
守業務
連
定書
31
運用計画書
32
保守作業計画書
33
運用実施要領
34
保守実施要領
表 3-2
#
1
フェーズ
分類
納入成果物一覧(運用及び保守)
納入成果物名
備考
運用及び保 運用及び保守関 中長期運用・保守作業 更新版
守業務
連
計画書
2
運用保守設計書
更新版
3
運用計画書
更新版
17
#
フェーズ
分類
納入成果物名
備考
4
保守作業計画書
5
運用サービスレベル設 更新版
更新版
定書
6
運用実施要領
更新版
7
保守実施要領
更新版
8
システム操作手順書
更新版
9
システム運用手順書
更新版
10
運用作業報告書
11
保守作業報告書
イ
納品方法

全ての納入成果物について、環境省から特別に示す場合を除き、原則書面及び資
料を格納した電子媒体(DVD-R など)を各 1 部納品すること。

成果物は、全て日本語で作成すること。

用字・用語・記述符号の表記については、
「公用文作成の要領(昭和 27 年 4 月 4
日内閣閣甲第 16 号内閣官房長官依命通知)」を参考にすること。

情報処理に関する用語の表記については、日本工業規格(JIS)の規定を参考に
すること。

紙媒体による納品について、用紙のサイズは、原則として日本工業規格 A 列 4
番とするが、必要に応じて日本工業規格 A 列 3 番を使用すること。

納品物に電子ファイルが含まれる場合は機械判読可能な形式※で納入すること。
(※コンピュータが、当該データの論理的な構造を識別(判読)でき、構造中の
値(表の中に入っている数値、テキスト等)が処理できる形式。具体的には
HTML,txt,csv,xhtml,epub,
PDF ( 透 明 テ キ ス ト 付 ) 等 の ほ か
Word,Excel,Powerpoint 等のデータが該当する。)

成果物として「(登録様式 1)メタデータ更新シート」を作成、納品すること。
また、成果物に二次利用不可が含まれる含まれない問わず、
「登録様式 2_二次利
用不可一覧」を作成し、機械判読可能な形式で納入すること。(契約後に別途提
示する「更新作業手順書(2.0 版)」5を参考にして作成すること。)

電磁的記録媒体による納品について、ソースコード、実行プログラム以外は、
Microsoft Word 2010、Microsoft Excel 2010、Microsoft PowerPoint 2010 で作
成し、CD-R 又は DVD-R の媒体に格納して納品すること。

ソースコード、実行プログラムについては、該当するソフトウェアの標準ファイ
ル形式で作成し、CD-R 又は DVD-R の媒体に格納して納品すること。
5
更新作業手順書(2.0 版):閲覧資料として開示予定。
18

納品後、環境省において改変が可能となるよう、図表等の元データも併せて納品
すること。

成果物の作成に当たって、特別なツールを使用する場合は、環境省の承認を得る
こと。

成果物が外部で不正に使用されたり、納品過程において改ざんされたりすること
がないよう、安全な納品方法を提案し、成果物の情報セキュリティの確保に留意
すること。

電磁的記録媒体により納品する場合は、不正プログラム対策ソフトウェアによる
確認を行うなどして、成果物に不正プログラムが混入することのないよう、適切
に対処すること。

納入成果物のうち、「環境物品等の調達の推進を図るための方針」(平成 27 年 4
月 1 日環境大臣)に掲げる特定調達物品等に該当するものは、「環境物品等の調
達の推進に関する基本方針」
(平成 28 年 2 月 2 日閣議決定。以下「基本方針」と
いう。)の判断の基準を満たすこと。その他の納入成果物についても「可能な限
り基本方針の判断の基準を満たすものを導入すること。
ウ
納品場所
原則として、成果物は次の場所において引渡しを行うこと。ただし、環境省が納品
場所を別途指示する場合はこの限りではない。
東京都千代田区霞が関 1-2-2 中央合同庁舎 5 号館
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
19
4.
満たすべき要件に関する事項

本業務の実施に当たっては、要件定義書の各要件を満たすこと。(ただし、「3.
16

運用に関する事項」及び「3.17
保守に関する事項」は除く。)
また、環境省においては、率先して温室効果ガス削減その他の環境負荷の軽減、
資源の消費量の削減を含む 3R の取組の推進等、環境省の環境方針を定めており、
本業務においても「より環境にやさしいネットワークシステム」を調達の基本と
している。したがって、可能な限り環境への負荷(「環境基本法」
(平成 5 年法律
第 91 号)第 2 条第 1 項に規定する環境への負荷をいう。以下同じ。)を軽減した
ものであることを基本要件とする。

物品の調達に当たっては、環境への負荷の低減に資する原材料又は部品を使用し
ていること、使用に伴い排出される温室効果ガス等による環境への負荷が少ない
こと、使用後にその全部又は一部の再使用又は再生利用がしやすいことにより廃
棄物の発生を抑制することができること、その他の事由により、より環境への負
荷の低減に資する製品を調達する。
20
5.
作業の実施体制・方法に関する事項
5.1 作業実施体制
本プロジェクト全体の推進体制は図 5-1に示すとおりである。また、受注事業者の
情報セキュリティ実施体制については、作業実施体制とは別に作成すること。
PMO
環境省他組織
PJMO
工程管理支援事業者
(事務局)
設計・開発事業者
運用及び保守事業者
PMO(府省内全体管理組織):環境省内の IT 施策に関する全体管理の機能を担う組織。
PJMO(プロジェクト推進組織):プロジェクトを遂行し、その進捗等を管理する機能を担う組織。
図 5-1
本プロジェクト全体の推進体制
表 5-1
組織
PJMO
各組織の役割
要員
役割
−
・ 本プロジェクトに係る環境省の責任者として、体制のリソ
ース管理、重要事項等の管理、品質管理の最終責任を担う。
・ また、PJMO として本プロジェクト全般を統括し、必要
な意思決定を行う。
・ 受注事業者や PMO 及び工程管理支援事業者との調整事
項全般、資料等の受け渡し等を担う。
・ PJMO としてプロジェクト全体を把握し、進捗管理、品
質管理等に関するプロジェクト運営全般を担う。
・ また、受注事業者が作成した設計・開発、運用及び保守に
係る成果物の内容を確認する。
環境省他組織
−
・ PJMO とともに受入テストを実施する。
工程管理支援
−
・ PJMO における必要な意思決定を支援する(判断材料を
21
組織
要員
役割
事業者(事務
適切に取り揃え、判断可能とする役割を担う)とともに、
局)
進捗管理等に関するプロジェクト管理全般の支援を担う。
・ 特に、工程完了のタイミングにおいては、当該工程におけ
る品質基準、工程完了基準を満たしているか PJMO が判
断するための材料を整理し、PJMO の判断を支援する。
・ また、PJMO 支援として、プロジェクト管理支援業務の
各種対応作業、受入テスト実施支援等を担う。
設計・開発事 責任者
業者
・ 受注事業者における設計・開発業務全体を統括し、必要な
意思決定を行う。
・ また、必要に応じて、PJMO、工程管理支援事業者ととも
に、本プロジェクトにおける重要事項等の意思決定を行
う。
担当者
・ L2-Tech 情報システムの設計・開発を担う。
・ 設計・開発チーム内において作業状況の監視・監督、情報
の共有を図り、チーム間の調整を行う。
・ 運用及び保守に向け、設計・開発期間中に運用及び保守の
開始準備(運用保守設計等)及び教育を行う。
運用及び保守 責任者
事業者※別途
・ 運用及び保守事業者における運用及び保守業務全体を統
括し、必要な意思決定を行う。
調達
・ また、必要に応じて、PJMO 責任者とともに、本プロジ
ェクトにおける重要事項等の意思決定を行う。
担当者
・ L2-Tech 情報システムの運用及び保守を担う。
・ 運用及び保守事業者内において作業状況の監視・監督、情
報の共有を図り、チーム間の調整を行う。
22
表 5-2
作業別役割分担
1
設計・開発
設計・開発実施計画策定
○
△
◎
2
業務
要件定義
○
△
◎
3
設計
○
4
移行計画策定
○
5
運用設計、保守設計
○
6
テスト計画策定
○
7
環境構築
◎
8
開発
◎
9
テスト
◎
運用及び保守事業者
設計・開発事業者
PJMO
項番
作業
工程管理支援事業者︵事務局︶
役割分担
◎
△
◎
◎
△
◎
10
受入テスト計画案、受入テスト仕様案策定
○
△
◎
11
受入テスト
◎
△
△
12
データ移行
○
◎
13
教育教材作成
○
◎
14
教育訓練実施
○
◎
15
運用計画、保守計画策定
○
16
運用及び保守事業者への引継ぎ
○
△
◎
◎
17
運用及び保
業務運用
◎
18
守業務
システム運用及び保守
○
◎
次期設計・開発事業者への引継ぎ
○
◎
19
◎:作業を実施する主体
○:作業実施にあたり一部作業(レビュー、承認等)を担う主体
△:作業を支援する主体
23
5.2 作業要員に求める資格等の要件

受注事業者における責任者及び主要担当者は、クラウド型システムの設計・開
発、プロジェクト管理に関する経験を有すること。

上記について、当該責任者及び主要担当者の氏名、所属・役職、業務実績(業
務名、業務内容、契約書、要員体制図)等を明らかにした書類を提出すること。

受注事業者における体制には、情報処理の促進に関する法律(昭和 45 年法律
第 90 号)に基づき実施される情報処理技術者試験のうちプロジェクトマネー
ジャ試験の合格者又は Project Management Institute(PMI)が認定する
Project Management Professional(PMP)の資格を有する者を含めること。
5.3 作業場所
本業務の作業場所及び作業に当たり必要となる設備、備品及び消耗品については、
受注事業者の責任において用意すること。また、作業内容によっては環境省が作業場
所を指定することがある。
5.4 作業の管理に関する要領
受注事業者は、環境省が承認した「設計・開発実施要領」に基づき、設計・開発業
務に係るコミュニケーション管理、体制管理、工程管理、品質管理、リスク管理、課
題管理、システム構成管理、変更管理、情報セキュリティ対策を行うこと。
なお、「設計・開発実施要領」の作成にあたっては、以下の「ア
会議体」から「ケ
構成管理」を参考とすること。
ア
会議体
プロジェクトの進捗、品質、課題・リスク等の確認及び協議のため、想定している
会議体(案)を、表 5-3に示す。受注事業者は、本業務の遂行に当たり、表 5-3に
示す会議を開催し、適宜「プロジェクト管理資料」を作成して上で、環境省へ報告等
を行うこと。また、会議場所は基本的に環境省で手配することとするが、環境省側に
空きがない場合等は、環境省からの要請に基づき、必要に応じて受注事業者で手配す
ること。実施する会議体及び各会議体の内容については環境省と協議の上、適宜調整
すること。
表 5-3に示す会議とは別に、環境省と協議・検討が必要な事項がある場合は、適宜
環境省に会議を提案し、調整を図ること。
受注事業者が主催する全ての会議体において、決定事項及び経緯を記した「議事録」
を作成すること。また、会議で発生した課題・リスク/ToDo については、適切に各種管
理表で管理すること。
24
表 5-3
#
会議体
1
会議体
報告内容
参加者
開催頻度
プロジェクト 受注事業者が、設計・開発実 PJMO、PMO、工 プロジェクト
キックオフ
施計画について環境省から 程 管 理 支 援 事 業 開始時
承認を得る。
2
進捗報告会議
者、受注事業者
受注事業者が、環境省に対し PJMO、工程管理 週 1 回
て進捗状況、課題管理状況等 支援事業者、受注
を報告する。
3
品質報告会議
事業者
受注事業者が、環境省に対し PJMO、工程管理 成果物作成完
て成果物の品質報告を行い、 支援事業者、受注 了時
納入の承認を得る。
4
工程完了会議
事業者
受注事業者が、環境省に対し PJMO、工程管理 各 工 程 ※ の 完
て該当工程※の完了の承認を 支援事業者、受注 了時
得る。
5
検討会議
事業者
受注事業者が、環境省と要件 PJMO、
(工程管理 随時
定義や設計の内容等につい 支援事業者)、受
て検討を行う
※
注事業者
要件定義工程、設計工程、開発・テスト工程、受入テスト工程の 4 工程を想定。
イ
コミュニケーション管理
本プロジェクトに携わる関係者間のコミュニケーションの円滑化、認識相違の防止
を目的として、以下の作業を行うこと。

「設計・開発実施計画書」の一部として、プロジェクト管理情報の作成、共有、
蓄積等のルールや本プロジェクトの意思決定プロセス等のコミュニケーション
管理計画を定義し、環境省の承認を得ること。

各会議体のアジェンダ、提示するドキュメント、会議参加者、報告の締日、開催
日等を定めること。

本業務において作成する文書の種類別に配布先を定めること。

会議開催に当たっては、会議開催要領(日程・場所・議題)を事前に共有するこ
と。

会議に使用する資料は、原則 1 営業日前までに事前送付すること。また、事後に
電子ファイルの共有を行うこと。

会議終了後、3 営業日以内に「議事録」を作成し、環境省及び工程管理支援事業
者による内容確認を受けること。

連絡はメールを基本とする。ただし、重要度や緊急度が高いものに関しては、電
話でのフォローを行うこと。
25

添付ファイルをメールで送信する場合は、公開情報を除き原則としてパスワード
を付与すること。
ウ
進捗管理
作業の状況把握、スケジュール管理を行うことを目的として、以下のとおり進捗管
理を実施すること。

「設計・開発実施計画書」の附属文書として、本業務を実施するために必要な作
業を整理し、レビュー、承認の期間及び関係者等との協議期間を考慮して WBS
を作成すること。WBS には作業項目を付番し、体系的に管理すること。

WBS は、
「設計・開発業務」等の管理単位で作業を階層化し、スケジュールや作
業の順序関係、マイルストーンとの関係に不整合が生じないように、タスクを詳
細化すること。タスクごとに作業内容、成果物、開始予定日、完了予定日、開始
条件及び終了条件を明確にすること。

タスクの詳細化は各工程開始前に実施し、具体的な進捗状況及び投入実績値を把
握可能な単位まで詳細化すること。詳細化の目安として、最小のタスクを 5 日程
度まで詳細化すること。各タスクの進捗率は、表 5-4に示す基準に従って計上
すること。

タスク間の関係を整理し、作業のクリティカルパスを明示すること。

環境省と作業状況を共有するために、進捗状況の整理・分析、進捗報告資料の作
成、報告といった一連の進捗管理プロセスを定義し、環境省の承認を得ること。
なお、進捗状況を整理・分析するために EVM(Earned Value Management)
を用いること。

作業の進捗や経過日数の実績を分析し、進捗状況に問題等が発生していないかを
確認すること。

開始予定日、完了予定日を超過したタスクについて、前提、後続タスク、余裕日
数を踏まえ、原因と対応策、プロジェクト全体への影響を調査し、適切な対策を
講じること。

WBS のタスクに対する進捗状況を取りまとめた「進捗報告書」を作成し、
「進捗
報告会議」で報告すること。この際、各タスクの進捗率、計画と実績の差異、遅
延の予見及び回避策を報告に含めること。

WBS に変更が生じた場合は、環境省の承認を得た上で、変更を行うこと。
表 5-4
管理対象
作業
進捗率計上基準
状態
進捗率
成 果 物 作 作成
未着手
0%
成に伴う
作成中
∼75%
26
備考
※入力可能な数値は
管理対象
作業
状態
進捗率
備考
25%、50%、75%とする。
作業
100%
作成完了
成 果 物 レ ビ 未着手
0%
ュー
レビュー中
50%
レビュー完了
100%
レ ビ ュ ー 指 未着手
0%
摘事項反映
∼99%
指摘事項反映中
反映済み数/指摘事項
数で算出。
指摘事項反映完 100%
了
成 果 物 作 事前準備
未着手
0%
成 に 伴 わ 計画作成
作業中
∼75%
※入力可能な数値は
25%、50%、75%とする。
ない作業
(テスト
等)
作業実施
作業完了
100%
未着手
0%
実施中
∼99%
テスト実施済み項目数
/テスト実施予定数等
で算出。
100%
実施完了
エ
品質管理
業務内容の実現に向けて、納入成果物が求める品質を確保しているかを把握する
ことを目的として、以下のとおり品質管理を実施すること。

納入成果物の品質担保に向けて、「設計・開発実施計画書」の一部として品質管
理計画の策定、成果物作成、受注事業者内レビュー、環境省のレビュー、品質分
析、品質報告を含む一連の品質管理プロセスを定義し、環境省の承認を得ること。

品質管理責任者を含む品質管理体制を整備すること。

納入成果物に対しては、次に示す成果物品質等に関する品質基準を設け、品質の
達成水準を「品質管理報告書」として報告すること。なお、テスト品質に係る品
質基準については、「要件定義書」の「3.12
テストに関する事項」に示す
「テスト結果報告書」の項目を含めること。
 「要件定義書」及び「設計書」と「テスト計画書」の整合性・網羅性担保
 開発及びテスト実施におけるプログラム品質担保
 教育関連の成果物と「要件定義書」及び「設計書」の整合性確保、使い勝手
(判断しやすさ・分かりやすさ)、理解度確保
27
 データ移行における移行データの網羅性・完全性担保
 「要件定義書」及び「設計書」と「運用計画書」、「保守作業計画書」等の
整合性・網羅性担保
オ
課題管理
コスト、スケジュール、品質に影響を及ぼす事項を特定し、対応策の検討、対応
担当者及び期限の明確化、課題解決及び報告を適切に行うことを目的として、以下
のとおり課題管理を実施すること。

環境省と課題の状況を共有するために、「設計・開発実施計画書」の一部として
課題の起票、検討、対応及び承認といった一連の課題管理プロセスを定義し、環
境省の承認を得ること。

課題管理に当たり、以下の内容を課題管理表にまとめ、一元的に管理すること。
 発生日
 発生工程
 区分(課題/ToDo)
 課題内容
 影響度
 優先度
 対応方法
 対応状況/対応結果
 担当者
 対応期限

課題の早期発見に努め、迅速にその解決に取り組むこと。

リスク管理の中で発生・顕在化したリスクを課題管理に移管して管理するほか、
進捗管理や品質管理の中で識別した課題など、他の管理プロセスの中で適宜課題
を検知し、本管理プロセスの中で漏れがないよう適切に管理すること

対応状況を定期的に監視及び報告し、解決を促す仕組みを確立すること。対応期
限超過時の対応(エスカレーション等)を定義すること。

課題については、「進捗報告会議」等で環境省に適宜対応状況・対応結果の報告
を行うこと。
カ
リスク管理
コスト、スケジュール、品質に影響を及ぼし得る未発生の課題をリスクとして洗い
出し、適切に管理することを目的として、以下のとおりリスク管理を実施すること。

環境省とリスクの状況を共有するために、「設計・開発実施計画書」の一部とし
て、リスク抽出、定量的/定性的分析、対応策の検討、対応及び承認といった一
連のリスク管理プロセスを定義し、環境省の承認を得ること。
28

リスク管理に当たり、以下の内容をリスク管理表にまとめ、一元的に管理するこ
と。
 発生日
 発生工程
 リスク内容
 影響度
 発生確率
 対応方針(回避、低減、移転、保有)
 対応方法
 対応状況/対応結果
 担当者
 対応期限

定期的にリスク分析を行ってリスクの早期発見に努めるとともに、各リスクの対
応方針立案及び対応を行うこと。

リスク管理の中でリスクが顕在化したことが明らかになった場合は、課題管理に
移管して管理すること。

リスクについては、「進捗報告会議」等で環境省に適宜発生状況、対応状況等の
報告を行うこと。
キ
変更管理
環境省から変更要求が発生した場合に変更点を明確にし、記録文書として残すこと
を目的として、以下のとおり変更管理を実施すること。

「設計・開発実施計画書」の一部として変更要求の発生、
「変更連絡票」の起票、
影響分析、変更実施、変更結果の確認及び承認等の一連の変更管理プロセスを定
義し、環境省の承認を得ること。

設計確定後に明らかとなった変更要求について、その影響度及び重要度を分析し、
環境省と協議の上で対応策を決定すること。

変更要求の内容、影響度、重要度、対応策、対応時期、対応結果等を「変更管理
表」として取りまとめて管理し報告すること。

文書・プログラムの変更時においては、管理プロセスに従って、変更日、変更内
容、バージョン等の変更履歴を残し、関係者が常に最新の同一文書・プログラム
に基づいて作業を行うことができるようにすること。
ク
文書管理
「設計・開発実施計画書」の一部として納入成果物及びその中間報告の関連ドキュ
メントを効率的に管理するとともに、変更履歴を把握し、最新情報の共有を図ること
を目的として文書一覧を作成し文書管理を実施すること。特に、納入成果物について
29
は、「成果物一覧表」として取りまとめておくこと。
文書を分類識別するために、納入成果物は採番規則を定め文書番号を付番すること。
また、承認を受けた納入成果物を改訂する際には修正履歴(変更内容、修正者、修正
日)を記録すること。
資料を提供、返却する時以外には、資料の持ち出しを禁止する。紙媒体及び電子媒
体は、本業務関係者以外はアクセス不可能な安全な場所で一元管理すること。
ケ
構成管理
本システムの整合性を維持し、プロジェクト環境の変更等を管理することを目的と
し、構成管理を実施すること。
構成管理対象(ソフトウェア、ネットワーク、ハードウェア、設計書等)を特定し、
管理レベル(参照権限及び更新権限、保存方法及び保存期間等)を定めること。
「設計・開発実施計画書」の一部として構成管理対象について、変更依頼、影響分
析、承認及び作業等の一連の構成管理プロセスを定義し、環境省の承認を得ること。
30
6.
作業実施に当たっての遵守事項
6.1 機密保持、資料の取扱い
作業実施に当たり、次に示す機密保持に係る事項を遵守すること。


業務上知り得た情報は、本業務以外の目的で利用しないこと。
業務上知り得た情報について第三者への開示や漏えいをしないこと。

業務上知り得た情報は、環境省の許可なく「5.3
作業場所」以外の場所に持出
さないこと。

受注事業者の責に起因する情報セキュリティインシデントが発生するなどの万
一の事故があった場合、直ちに環境省へ報告すること。また、受注事業者の責に
より環境省へ損害が生じた場合に賠償等の責任を負うこと。

業務の履行中に受け取った情報は管理を行い、業務終了後の返却又は抹消等を行
い、復元不可能な状態にすること。

適切な措置が講じられていることを確認するため、遵守状況の報告を行うこと。
また、必要に応じて行う環境省による実地調査を受け入れること。
6.2 遵守する法令等
ア
法令等の遵守

当該調達案件の業務遂行に当たっては、法令等を遵守し履行すること。

納入成果物のうち、「環境物品等の調達の推進を図るための方針」(平成 27 年 4
月 1 日環境大臣)に掲げる特定調達物品等に該当するものは、「環境物品等の調
達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2 月 2 日閣議決定。以下「基本方針」
という。)の判断の基準を満たすこと。その他の納入成果物についても可能な限
り基本方針の判断の基準を満たすものを導入すること。
イ
その他文書、標準への準拠
(ア) プロジェクト計画書

本業務の遂行に当たっては、環境省が定める「プロジェクト計画書」との整合を
確保して行うこと。
(イ) プロジェクト管理要領

本業務の遂行に当たっては、環境省が定める「プロジェクト管理要領」との整合
を確保して行うこと。
(ウ) IT 製品の調達におけるセキュリティ要件リスト
 本業務受注事業者は、調達機器に対し、
「IT 製品にけるセキュリティ要件リスト」
(平成 26 年 5 月 19 日経済産業省策定)を参照し、利用環境における脅威を分
析した上で、当該機器等に存在する情報セキュリティ上の脅威に対抗するための
セキュリティ要件を満たすこと。
31
7.
成果物の取扱いに関する事項
7.1 知的財産権の帰属

本業務における成果物の原著作権及び二次的著作物の著作権(「著作権法」
(昭和
45 年法律第 48 号)第 21 条から第 28 条に定める全ての権利を含む。)は、受注
事業者が本業務の実施の従前から権利を保有していた等の明確な理由によりあ
らかじめ提案書にて権利譲渡不可能と示されたもの以外は、全て環境省に帰属す
るものとする。

成果物の中に既存著作物が含まれている場合、その著作権は受注事業者に留保さ
れるが、可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含め
て、無償で既存著作物の利用を許諾する。

環境省は、成果物について、第三者に権利が帰属する場合を除き、自由に複製し、
改変等し、及びそれらの利用を第三者に許諾することができるとともに、任意に
開示できるものとする。また、受注事業者は、成果物について、自由に複製し、
改変等し、及びこれらの利用を第三者に許諾すること(以下「複製等」という。)
ができるものとする。ただし、成果物に第三者の権利が帰属するときや、複製等
により環境省がその業務を実施する上で支障が生じるおそれがある旨を契約締
結時までに通知したときは、この限りでないものとし、この場合には、複製等が
できる範囲やその方法等について協議するものとする。

本業務に関する権利(「著作権法」
(昭和 45 年法律第 48 号)第 21 条から第 28 条
に定める全ての権利を含む。)及び成果物の所有権は、環境省から受注事業者に
対価が完済されたとき受注事業者から環境省に移転するものとする。

納品される成果物に第三者が権利を有する著作物(以下「既存著作物等」という。)
が含まれる場合には、受注事業者は、当該既存著作物等の使用に必要な費用の負
担及び使用許諾契約等に関わる一切の手続を行うこと。この場合、本業務の受注
事業者は、当該既存著作物の内容について事前に環境省の承認を得ることとし、
環境省は、既存著作物等について当該許諾条件の範囲で使用するものとする。成
果物の納品に際し、受注事業者は、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所
の区別がつくように留意し、第三者が二次利用をできない箇所についてはその理
由についても付するものとする。

受注事業者は環境省に対し、一切の著作者人格権を行使しないものとし、また、
第三者をして行使させないものとする。
7.2 検収

本業務の受注事業者は、成果物等について、納品期日までに環境省に内容の説明
を実施して検収を受けること。

検収の結果、成果物等に不備又は誤り等が見つかった場合には、直ちに必要な修
正、改修、交換等を行い、変更点について環境省に説明を行った上で、指定され
32
た日時までに再度納品すること。
7.3 瑕疵担保責任

受注事業者は、本業務について検収が行われた日を起算日として 1 年間、成果物
に対する瑕疵担保責任を負うものとする。その期間内において瑕疵があることが
判明した場合には、その瑕疵が環境省の指示によって生じた場合を除き(ただし、
受注事業者がその指示が不適当であることを知りながら、又は過失により知らず
に告げなかったときはこの限りでない。)、受注事業者の責任及び負担において速
やかに修正等を行い、指定された日時までに再度納品するものとする。なお、修
正方法等については事前に環境省の承認を得てから着手するとともに、修正結果
等についても環境省の承認を受けること。

前項の瑕疵担保期間経過後であっても、成果物等の瑕疵が受注事業者の故意又は
重大な過失に基づく場合は、本業務について検収が行われた日を起算日として 5
年間はその責任を負うものとする。

環境省は、前各項の場合において、瑕疵の修正等に代えて、当該瑕疵により通常
生ずべき損害に対する賠償の請求を行うことができるものとする。また、瑕疵を
修正してもなお生じる損害に対しても同様とする。
33
8.
入札参加資格に関する事項
入札参加要件(及び入札制限)については、「入札説明書」(及び業務請負条件)に
記載のとおりとする。
9.
再委託に関する事項
9.1 再委託の制限及び再委託を認める場合の条件

受注事業者は、業務を一括して又は主たる部分(業務における総合的企画、業務
遂行管理、手法の決定及び技術的判断等)を再委託してはならない。

受注事業者における本業務の責任者を再委託先事業者の社員や契約社員とする
ことはできない。

受注事業者は再委託先の行為について一切の責任を負うものとする。

再委託を行う場合、再委託先が「入札説明書」の入札制限に示す要件を満たすこ
と。

再委託先における情報セキュリティの確保については受注事業者の責任とする。
9.2 承認手続

本業務の一部を合理的な理由及び必要性により再委託する場合には、あらかじめ
再委託の相手方の商号又は名称及び住所並びに再委託を行う業務の範囲、再委託
の必要性及び契約金額等について記載した再委託承認申請書を環境省に提出し、
あらかじめ承認を受けること。

前項による再委託の相手方の変更等を行う必要が生じた場合も、前項と同様に再
委託に関する書面を環境省に提出し、承認を受けること。

再委託の相手方が更に委託を行うなど複数の段階で再委託が行われる場合(以下
「再々委託」という。)には、当該再々委託の相手方の商号又は名称及び住所並
びに再々委託を行う業務の範囲を書面で報告すること。
9.3 再委託先の契約違反等

再委託先において、本業務の仕様書の「1.調達案件の概要に関する事項」から
「11.資料の閲覧要領」に定める事項に関する義務違反又は義務を怠った場合
には、受注事業者が一切の責任を負うとともに、環境省は、当該再委託先への再
委託の中止を請求することができる。
34
10. その他特記事項

平成 29 年 3 月は、環境省地球温暖化対策課の繁忙期に当たるため、職員のプロ
ジェクトへの関与が十分にできなくなる恐れがあることに留意すること。

本業務請負後に調達仕様書(別添要件定義書を含む。)の内容の一部について変
更を行おうとする場合、その変更の内容、理由等を明記した書面をもって環境省
に申し入れを行うこと。双方の協議において、その変更内容が軽微(委託料、納
期に影響を及ぼさない)かつ許容できると判断された場合は、変更の内容、理由
等を明記した書面に双方が記名捺印することによって変更を確定する。
11. 資料の閲覧要領
提案に当たって、入札参加希望者は、必要に応じて関係資料を、以下の要領で閲覧
することを可能とする。

本業務に関する資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日
時(及び閲覧希望資料)を調整すること。ただし、コピーや写真撮影等の行為は
禁止する。また、閲覧を希望する資料であっても、本業務における情報セキュリ
ティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
業担当

L2-Tech 事
(TEL: 03-5521-8354)
閲覧時の注意:閲覧にて知り得た内容については、入札書及び提案書の作成以外
には使用しないこと。また、本調達に関与しない者等に情報が漏えいしないよう
に留意すること。
12. 附属文書
① 要件定義書
② 要件定義書
別紙
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