第五次福山市総合計画基本構想(素案)に対する意見等整理事項

第五次福山市総合計画基本構想(素案)に対する意見等整理事項
1
基本構想に関する意見(意見を基本構想に反映するもの)
該当箇所
1頁 01総合計画策定の趣旨
意見等
審議会としての整理(案)
・第五次福山市総合計画基本構想と市制施行100周年記念式典での「未来宣言」は, ・新たな総合計画は,市制施行100周年後の新たなまちづくりに向けた本市の
12頁 02めざす未来(将来都市像)
ともに全市民が共有すべき未来ビジョン,未来への想いであるので,言葉の整合を
未来ビジョンであることから,市制施行100周年記念式典において,次の10
(1)めざす未来(将来都市像)
できるだけ図るべきである。
0年に向け発信した「未来宣言」の要素を,1頁の「01総合計画策定の趣旨」に
市制施行100周年記念式典での「未来宣言」が先に出ているので,未来宣言で使
盛り込むべきである。
っている言葉(具体的には,「心」
「夢」
「心豊かに」「夢を持ち続けて」など)を1
なお,12,13頁の「02めざす未来(将来都市像)」については,将来都市像
頁の「総合計画策定の趣旨」や12,13頁の「
(1)めざす未来(将来都市像)
」
などにおいて,
「未来宣言」の要素が含まれているものと考える。
に上手く使ってほしい。
1頁~10頁
・「序論」の部分については,長期的な社会展望や福山市の現状が記載されており,
・「序論」の部分の「これからの社会展望」や「福山市の現状」は,将来,社会環境
将来,記載内容が時代にそぐわないものとなる可能性がある。基本構想は,期間を
の変化に応じて,見直しの必要が生じた場合,柔軟に対応できるよう,基本構想に
定めないものとするのであれば,「まちづくりの基本的視点」と「構想」部分のみ
は含めない整理が望ましいと考える。
を基本構想とすべきではないか。また,「序論」部分に福山市行政運営方針や福山
市総合戦略などの計画を列挙しているが,これらの計画が基本構想の期間以上に存
続するとは限らないのではないか。計画名は記載しない方がよいのではないか。
2頁 02総合計画の構成と期間
6頁 04福山市の現状
①広域的な特性
・「基本構想は,長期的に変わることのない基本的なまちづくりの方向性」という説
・基本構想の説明について,基本構想に掲げるめざす未来(将来都市像)は,成熟社
明について,「変わることのない」と言いきらないほうがよいのではないか。
会の中で基本となるまちづくりの考え方であるといった趣旨の内容に修正すべき
また,基本計画(5年間),実施計画(3年間)としているが,実施計画は,必要
である。
に応じて見直しをするのであれば,柔軟に対応できるよう,計画期間を外してもよ
また,基本計画と実施計画については,より実効性が高まるよう,期間には幅を持
いのではないか。
たせるべきである。
・基本構想(素案)6頁,04福山市の現状,①広域的な特性の5行目のところで, ・6頁の「04福山市の現状」について,国の重要港湾に関する部分に尾道糸崎港(機
「国の重要港湾である福山港を有し」とあるが,尾道糸崎港(機織地区)も含まれ
織地区)を追記すべきである。
るのではないか。
10頁 05まちづくりの基本的視点
・「成熟化する社会の中では,…。このため,今後は,協働のまちづくりの更なる推
・14頁の「(2)めざす未来(将来都市像)の実現のための3要素
②地域の自律
14頁 02めざす未来(将来都市像)
進により,」とあるが,住み慣れた地域で安心して安全に暮らせるまちづくりのた
性」の具体施策の部分について,住民主体の「支えあい」による地域福祉活動の推
(2)めざす未来(将来都市像)の実現
めには,協働のまちづくりに加えて,もっと具体的に「住民主体による地域福祉の
進といった趣旨の項目を追記すべきである。
のための3要素
推進」的な言葉が必要ではないか。協働のまちづくりは言葉として大括りすぎるの
ではないか。
同様の視点で,14頁の「めざす未来(将来都市像)の実現のための3要素②地域
の自律性」の説明の中に,
「地域福祉の推進」を入れてほしい。
10頁 05まちづくりの基本的視点
・これからの人口構造や財政環境が大きく変化する中で,将来を見据えたまちづくり ・10頁の「05まちづくりの基本的視点」に,人口減少社会に対応するための,持
について,持続可能なまちづくりなど大きな視点で考え方を記載しておく必要があ
るのではないか。
-1-
続可能なまちづくりについて追記すべきである。
該当箇所
10頁 05まちづくりの基本的視点
意見等
審議会としての整理(案)
・「福山で学び育ち,世界に羽ばたける人材を育成していくことが必要」とあるが,
・10頁の「05まちづくりの基本的視点」に,地域で活躍できる人材の育成も含ん
地域で支える人材育成といった視点も必要ではないか。
12頁 02めざす未来(将来都市像) ・「ひとが輝き
(1)めざす未来(将来都市像)
夢をはぐくむ
未来創造都市
だ趣旨の内容に修正すべきである。
~ばらのまち福山~」の未来創造都
・12,13頁の「(1)めざす未来(将来都市像)」について,「未来創造都市」の
市という都市のイメージが湧きにくく,12,13頁の説明でもイメージがわかり
具体的な内容を盛り込むべきである。
にくい。また,多くの市民が,福山を「未来創造都市」だと納得できるのか疑問が
また,
「協働」は,本市のまちづくりの基礎であり,めざす未来(将来都市像)の
ある。
実現のための重要な手段の一つであるものと考える。
「未来創造都市」という表現を使うのであれば,もう少しイメージの湧く,わかり
やすい説明を12,13頁ですべきではないか。
(
・標語の「未来創造都市」とは,おそらくは「未来を創造し続ける都市」という意味
でしょうが,具体的な都市像がイメージ出来ません。むしろ,本文中にある「協働
のまち」のほうが合っているようにも思えます。
12頁 02めざす未来(将来都市像) ・JOCパートナー都市協定が締結されたほか,2019年(平成31年)末には, ・スポーツは,健康づくりや人材育成につながるだけでなく,人々に感動を与え,ま
(1)めざす未来(将来都市像)
新総合体育館が竣工される中,施策だけでなく,基本構想の中でも「スポーツで輝
た,まちの魅力向上にも資することから,12,13頁の「(1)めざす未来(将
く都市 福山市」に言及してほしい。
来都市像)
」に,スポーツに関する記載を盛り込むべきである。
スポーツは,「ひとが輝き 夢をはぐくむ」ことが出来る要素を持っている。
【関連する意見】
・スポーツ施設などは,他の市町村と比べ標準ですが,年間を通して利用できる長水
路水泳施設がなく,利用できる期間も短期間である。東京オリンピックや世界マス
ターズ,世界水泳なども日本で開催され,スポーツによる人材育成や選手を育てる
というところでも,スポーツ施設の充実なども必要。
健康増進という意味でも,利用できる施設,利用できるプログラムを考えてほしい。
14頁 02めざす未来(将来都市像) ・市民憲章にいう「文化を育て…」の観点が弱いのではないか。
・先人たちが築いた歴史・文化を,将来の世代に継承するとともに,これらの地域資
(2)めざす未来(将来都市像)の実現
心の豊かさを実感するためには,文化を享受するだけでなく,創造的な活動の場の
源を最大限に活かしたまちづくりを進めていくことが重要となる。
のための3要素
達成感が求められる。
このため,12,13頁の「(1)めざす未来(将来都市像)
」に,文化に関する記
未来を担い,将来の福山を支える若者たちが,自己実現のために,ハードとソフト
載を盛り込むべきである。
の環境整備が必要である。
なお,環境整備の部分については,基本計画において検討するものとする。
・基本構想を期間を定めないものとする以上,めざす未来(将来都市像)の実現のた
・14頁の「(2)めざす未来(将来都市像)の実現のための3要素」について,具
めの 3 要素の具体施策を列挙している部分は外した方がよいのではないか。短期的
体施策を列挙している部分は,今後のまちづくりを支える基本となるものを具体的
にはよいとしても,長期的にみると表現が古くなるものもあるのではないか。
な事例として掲げているが,施策は時代にそぐわなくなる可能性もあるため,もう
少し大きな視点で記載すべきである。
-2-
2
基本計画策定に当たって参考にするもの
該当箇所
7頁 04福山市の現状
③経済環境
意見等
審議会としての整理(案)
・福山市には,オンリーワン・ナンバーワンという特色ある企業が集積している旨, ・10頁の「05まちづくりの基本的視点」において,「チャレンジ(挑戦)」「クリ
表現されているが,5年後にそれらの企業が栄えているという保証は誰もできな
エイティブ(創造的)」をまちづくりの基本的視点に置くほか,14頁の「(2)め
い。既存の企業には頑張ってもらう以外に手はない。課題は次に続くオンリーワ
ざす未来(将来都市像)の実現のための3要素 ③地域経済の活性化」において,
ン・ナンバーワンの企業を育成するインキュベーター的構想が必要ではないか。
イノベーションによる産業の活性化や成長産業の育成に取り組むこととしている。
また,現在,本年度の重点政策に掲げて,中小企業支援の拠点となる施設(Fuku-Biz)
を立ち上げることとしている。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
・経済活動の活性化には,安く,速く移動可能な交通網の再整備が必要と考える。経
・地域経済の活性化に向けては,産業だけでなく,交流・物流機能の強化も重要であ
済活動の活性化の一助となる交通体系,まちの賑わいを創造する交通体系をわけて
り,12頁の「(1)めざす未来(将来都市像)」において,福山市の強みである交
考える必要性を感じる。渋滞の多い「市を分断する国道」が幹線として市の経済発
通・物流機能の拠点性の高さとともに,公共交通の利便性の低下などの弱みについ
展を阻害している因子の一つだと考える。
(
ても,戦略的に磨き上げることとしている。
また,現在,中心市街地や主要観光施設へのアクセス性を高めるため,福山SA(サ
ービスエリア)にスマートICを整備することとしているほか,効果的・効率的か
つ持続可能な地域公共交通網の形成を目的に,地域公共交通網形成計画の作成を進
めているところである。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
8頁 04福山市の現状
④市民意識・ニーズ
・市民意識調査で市民の重要度が高かった中心市街地の活性化について,福山市とし ・中心市街地については,市民意識調査においても,市民の重要度が高い施策であり,
て,活性化することの目的や活性化された状況とはどういったものを想定している
本市にとって重要な課題であると考える。
のか。住環境に重点を置くか,賑わいに重点を置くかなどで,施策の方向性が変わ
中心市街地活性化については,備後圏域の連携中枢都市の玄関口としてふさわしい
るのではないか。
賑わいのある場をめざしていくものである。
【関連する意見】
施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
・福山駅前の空き店舗が今の状態のまま,今後あり続けるのは,活気のない街を強調
しているようで,何か手立てが必要。
・JR福山駅前は,商業の需要が減ったように感じられ,人が集まらない状況。中心
市街地の活性化について,もう少し議論を重ね,福山ならではのライフスタイルの
提案が必要ではないか。
また,道の駅が色々な地域で出来ていて,人の流れ,車の流れが必然的に多くなっ
ている状況。道の駅を駅周辺に造ることを考えてもいいのではないか。駅周辺に目
を向けさせ活性化させることが必要。
・福山駅前の現在の状況は,50 万都市(中核都市)福山の玄関にしてはあまりにも寂
しい。
駅前開発には民政主導がふさわしいが,現状では,行政がリード役を果たすことも
一つの手法である。そして,行政が主導し民間の活力と相互作用を引き出す施策を
行った後,民政へ移行する方法を取る必要がある。
10頁 05まちづくりの基本的視点
・基本的視点として3つを挙げていますが,「人にやさしいまちづくり」を追加して
・10頁の「05 まちづくりの基本的視点」の「まちの魅力を磨き,高め,広める」
は如何でしょうか。基本理念においても良いのですが,少子高齢化社会にも適合し,
には,だれもが心の豊かさや生きがいを感じながら,安心して安全に暮らせるまち
また,「人間環境都市」とも平仄が合い,福山市の将来像を考える上で必要に思い
づくりを行うことがより重要視されるとしており,人にやさしい社会の実現も含ん
ました。そうすると,最後のパラグラフにある 3 つのキャッチコピーに,カムフォ
だ表現であると考える。
-3-
該当箇所
意見等
審議会としての整理(案)
タブル(人へのやさしさ)等を加えた方がよさそうです。「まちの魅力を磨き,高
め,広める」に含まれるのであれば結構です。
14頁 (2)めざす未来(将来都市像) 原案からも読みとれないことはありませんが,要素の具体的項目を幾つか追加しまし ・箇条書きで記載の具体的項目については,
「(2)めざす未来(将来都市像)の実現
の実現のための3要素
た。
のための3要素」を分かりやすくするため,具体的事例として記載しているもので
① 未来を担う人材育成
ある。
・産(とりわけオンリーワン企業群等)官学が連携しての社会で活躍できる人材育
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
成の当地ならではの強化
・グローバル人材育成,優秀な留学生の受け入れと当地企業就職支援
② 地域の自律性
・「地元高校→地元大学入学→地元大学と地域が連携しての人材育成→地元企業就
職,地域貢献→地域の発展」というサイクルの充実
・少子高齢化時代に適合した都市計画つくり
・日本のモデルとなるシルバーコミュニティーやスマートシティ形成
・郷土愛の涵養
③ 地域経済の活性化
・域外企業や海外企業の投資誘致
その他
・「産学金官」という多様な主体と未来ビジョンを共有するという表現があるが,委
・金融機関については,包括協定を締結するなど,密接な関係を築いている。また,
員の中には,金融機関の代表と一目でわかる委員の選出がされていない。
総合計画と整合性を図ることとしている福山市総合戦略において,懇話会の委員と
第五次総合計画基本構想による基本計画は,2017年(平成29年)から202
して金融機関から参画していただいている。総合戦略の懇話会とも意見交換をしな
1年(平成33年)の5年間で東京オリンピック・パラリンピックの終了直後の年
がら,総合計画を策定するものとする。
となり,経済状況は極めて難しい局面にあると予測される。そのため,一見安定し
ていると見られるこの5年間で駅前再開発に着手するには,委員に金融機関が加わ
る必要があると感じる。
・現状を的確にとらえ,将来像を考える上で重要な要素が網羅されているが,反面, ・総合計画は,新たなまちづくりに向けた本市の未来ビジョンであることから,
総花的にすぎるようにも思える。記述されている事項はいずれも大事であり,市が
明確にまちづくりの目指す方向性を示す必要がある。
将来計画を立てるには外せないことは良く理解できる。
施策の重点化については,基本計画において検討するものとする。
しかしながら,目指す都市像が,産業都市か,観光都市か,生活都市か,その他の
都市像かでは施策の優先順位が異なるでしょうし,若者にとって魅力ある都市づく
りと高齢者が住みやすい都市づくりはおのずと異なってくると思われる。限りある
財源を使っての都市づくりなので,もう少し福山市の目指す都市像を絞り込むこと
も必要と感じられた。
・人口減少に対する考え方は記載されているが,人口減少を食い止めるために,具体
的にどのように取り組むかを示す必要があるのではないか。
・12頁の「(1)めざす未来(将来都市像)
」において,産学金官や政策間の連携な
どを推進し,若い世代が結婚・出産・子育てをしやすい環境づくりや,女性や高齢
者,障がい者など,だれもが地域や社会で活躍できる社会の実現をめざすこととし
ている。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
・大きな構想であるために「負の因子」を取り上げ言及していないのではないか。日
・基本構想(素案)10頁の「05 まちづくりの基本的視点」において,
「だれもが
本の社会は少子化・高齢化が進む中で豊かな階層と貧しい階層の二極化が確実に進
心の豊かさや生きがいを感じながら,住み慣れた地域で,安心して安全に暮らせる
-4-
該当箇所
意見等
審議会としての整理(案)
んでおり,この波は,自然環境の亜熱帯化による悪化とともに急激にやって来ると
まちづくりを行うことがより重要視される社会になります。
」としている。
予測される。(高齢者家庭は一度災害に遭うと再び立ち上がれない。)
子どもや高齢者の貧困対策については,子どもの将来が生まれ育った環境によって
高齢者の貧困化,困窮化と若年貧困家庭(子どもの貧困)は,今後,長期に亘る基
左右されることのないよう,また貧困が世代を越えて連鎖することのないよう,必
本構想の推進に当たり,伏線的に考えておくべきことと感じる。
要な環境整備を行うことが重要である。
基本構想では,実現可能な将来を展望し,総合計画の施策の中で,「高齢者の貧困
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
への対応」「子どもの虐待とも言える貧困」の問題があることを念頭においてほし
い。
・若年層は,大学への進学や就職等に当たって,東京など大都市圏への憧れを抱いて ・基本構想(素案)12頁の「(1)めざす未来(将来都市像)」において,産学金官
流出している。福山市には素晴らしい大学が3つもある。大学と連携して,大都市
民といった多様な主体との連携により,地域ならではの価値の創造やチャレンジし
圏への流出に歯止めをかけてほしい。市制施行100周年を迎え,福山を全国に知
やすい環境を整えることとしている。
ってもらったこの機会に,福山の大学のPRを充実させてほしい。
また,14頁の「(2)めざす未来(将来都市像)の実現のための3要素」におい
・福山市内の高等教育施設である大学が 3 校あるが,それぞれの独自性を発揮し競合
て,活力に満ちた都市として持続的に発展するため,高等教育機能の充実・強化な
することが必要である。競合することで,魅力的な大学として情報発信することに
どに取り組むこととしている。
なる。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
地元大学の入学を増やすことは,福山市への人口流入者を呼び込むチャンスにな
る。
福山大学がリムで本市の観光資源について研究発表があったが,こうした機会を増
やすことで,地元市民が地元大学を理解することになる。また,学生たちも研究成
果を市民に公開できることで,充実感と成就感を得ることになり福山の大学で学ん
でよかったと思えることになる。そのことが大学をアピールすることになるし,地
元大学の良さを高めることにつながる。
・高齢化が進行していく中,元気を出して街を歩きたいという気持ちを起こさせる何 ・基本構想(素案)12頁の「(1)めざす未来(将来都市像)」において,女性や高
かが必要(働く場所など)。また,人口減少や少子化においても,福山の地で,心
齢者,障がい者など,だれもが地域や社会で活躍できる社会の実現をめざすことと
豊かで人のふれあいがあり,安心して子育てが出来るように,保育所などにおいて,
している。
高齢者が手伝いが出来るような場があってもよいのではないか。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
・福山市にはものづくりの分野において,日本一の品物が沢山ある(畳表,備後絣, ・基本構想(素案)10頁の「05まちづくりの基本的視点」において,福山市が有
ジーンズなど)。これらのクリエーター,デザイナー等の養成や駅前周辺で勉強が
する様々な魅力的な資源を戦略的に磨き上げ,セッションにより新たな価値を創
でき,販売も可能な場所があればよいのではないか。
造・発信するなどクリエイティブなまちづくりを推進していくこととしている。
・備後絣布が100年先にもあるように,伝統産業の存続と手立てを具体的に考えて
ほしい。
福山市は,伝統的な繊維産業などの発展とともに,機械関連産業などの新しい産業
が創出されてきたという歴史をもっている。
ものづくり産業の代表である伝統産業の存続と手立てについては,熟練技術者の高
齢化など厳しい状況がある中で,引き続き守っていくべき産業である。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
・福山市は,合併を繰り返し,大変広い市域になっている。逆に言えば,個性に富ん
・福山市は,合併により,市域も人口も拡大する中で,備後の中核都市として発展し
だ地域が集まって,集約されているということでもある。色々な地域特性を考慮し,
てきた。新たなまちづくりビジョンである第五次総合計画の策定に当たっても,各
それを計画に反映してほしい。
地域の豊富な歴史・文化資源や地域資源などの特性を活かしたまちづくりを進める
-5-
該当箇所
意見等
審議会としての整理(案)
とともに,各地域に住む住民自らが考え,取りまとめる「地域まちづくり計画」も
参考にする中で,計画を策定するものとする。
・国の方で国土強靭化の取り組みがされており,この中で,とにかく命を守るという
・住みなれた地域で安心・安全に暮らし続けることのできるまちづくりを進めるため
ことが第一に掲げられている。その命を守るために,従来はハード整備が中心であ
には,ハード整備のみでなく,地域での防災体制の強化などソフト的な要素も大変
ったものを,ハードとソフトを上手く組み合わせてとにかく人命第一だという取組
重要である。
が記載されている。安心・安全なまちづくりにおいては,ハードだけでなく,ソフ
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
トも交えて検討してほしい。
・福山市には,鞆という歴史的文化遺産があり,ここが一番の観光地といえる。その
・基本構想(素案)14頁の「(2)めざす未来(将来都市像)の実現のための3要
ように市も情報発信していることが分かるし,今後も継続してほしい。
素」において,地域経済を活性化するため,福山が誇る豊富な歴史・文化資源や地
また,文化遺産的な観光資源を発掘することも大切であるが「ものづくりのまち」
域資源を活かす中で,戦略的な観光振興に取り組むこととしている。
福山としての最新技術などを生かした観光資源の開発も可能性がある。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
・国道 2 号は,道路周辺の大商業施設の開店で生活商業道路になり,本来の目的であ ・ネットワーク機能の強化は,福山市が持続的に発展するための重要な要素と考える。
る幹線道路としての目的を果たせていないのではないか。
なお,施策の具体については,基本計画において検討するものとする。
また,市内中学校や高等学校への自転車通学生徒は多いため,市内全域の道路にお
いて,人と自転車の安心安全の確保が必要ではないか。
・福山 50 万都市・備後圏域連携中枢都市圏・観光都市の三つのキーワードで公共交
通機関を考えた場合,JR 福山駅が地域を結ぶ,地域の拠点としての駅(ハブ駅)
にならなくてはならない。
中核都市として,また,地域の中枢としての役割を果たすためにも公共交通機関の
充実が望まれる。また,超高齢化社会に向かうからこそ高齢者が安心して移動でき
る交通手段が必要となる。若者や高齢者が福山駅前や鞆町を闊歩している姿をイメ
ージできる素晴らしい福山になってほしい。
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