総合教育会議について 1 設置の趣旨 総合教育会議を設置することで,教育に関する予算の編成・執行や 条例案の提案など,重要な権限を有している地方公共団体の長と教育 委員会が意思疎通を図り,地域教育の課題やあるべき姿を共有し,よ り一層民意に反映した教育行政を図ります。 2 位置付けと構成員 ・総合教育会議は,市長と教育委員会という対等な執行機関同士の協 議及び調整の場という位置づけとなります。 ・総合教育会議は決定機関ではなく,地方自治法上の付属機関でもあ りません。 ・構成員は,市長と教育委員会であり,教育委員会からは教育長及び 全ての教育委員が出席することが基本となりますが,緊急事態で教育 委員を招集する時間的余裕がない場合には,市長と教育長のみで会議 を持つことも可能とされています。ただし,教育委員会の意思決定が され教育長に委任されている場合は,その範囲内で,そうでない場合 は一旦保留し,教育委員会で再検討し,改めて市長と協議・調整する ことが必要となります。 3 協議・調整事項について ・協議・調整すべき事項として ① 大綱の策定に関すること。 ② 教育を行うための諸条件の整備その他の地域の実情に応じた教育, 学術及び文化の振興を図るため重点的に講ずるべき施策について。 1 .学 校 等 の 施 設 整 備 ,教 職 員 の 定 数 等 の 教 育 条 件 整 備 に 関 す る 施 策 な ど ,予 算 の 編 成・執 行 権 限 や 条 例 の 提 案 権 を 有 す る 市 長 と 教 育 委 員会が調整することが必要な事項 2 .幼 稚 園 ・ 保 育 所 ・ 認 定 こ ど も 園 を 通 じ た 幼 児 教 育 ・ 保 育 の 在 り 方 や そ の 連 携 ,青 少 年 健 全 育 成 と 生 徒 指 導 の 連 携 ,居 所 不 明 の 児 童 生 徒 へ の 対 応 ,福 祉 部 局 と 連 携 し た 総 合 的 な 放 課 後 対 策 ,子 育 て 支 援 のように,市長と教育委員会の事務との連携が必要な事項 1 ③ 児童,生徒等の生命又は身体に現に被害が生じ,又はまさに被害 が生じる恐れがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講じるべ き措置について。 1.いじめ問題により児童,生徒等の自殺が発生した場合 2 .通 学 路 で 交 通 事 故 死 が 発 生 し た 後 の 再 発 防 止 を 行 う 必 要 が あ る 場 合 3 .災 害 の 発 生 に よ り ,生 命 又 は 身 体 の 被 害 は 発 生 し て い な い が ,校 舎の倒壊などの被害が生じており防災担当部局と連携する場合 4 .災 害 発 生 時 の 避 難 先 で の 児 童 ,生 徒 等 の 授 業 を 受 け る 体 制 や 生 活 支援体制を緊急に構築する必要があり,福祉部局と連携する場合 5 .犯 罪 の 多 発 に よ り ,市 立 図 書 館 等 の 社 会 教 育 施 設 で も ,職 員 や 一 般利用者の生命又は身体に被害が生ずる恐れがある場合 6 .い じ め に よ る 児 童 ,生 徒 等 の 自 殺 が 発 生 し た 場 合 の ほ か ,い じ め 防 止 対 策 推 進 法 第 2 8 条 の 重 大 事 態 の 場 合( い じ め に よ り 当 該 学 校 に 在 籍 す る 児 童 等 の 生 命 ,心 身 又 は 財 産 に 重 大 な 被 害 が 生 じ た 疑 い が あ る と 認 め る と き 。又 は ,相 当 の 期 間 学 校 を 欠 席 す る こ と を 余 儀 な く さ れ て い る 疑 い が あ る と 認 め る と き 。) ④ 構成員(市長・教育委員会)の事務の調整 ・協議すべきでない事項として ① 教科書の採択,個別の教職員人事等,特に政治的中立性の要請が 高い事項について。 4 協議・調整結果の尊重義務について ・調整が行われ双方が合意した事項については,互いにその結果を尊重 しなければならないとされています。 ・調整のついていない事項の執行については,法に定められた執行権限 に基づき,市長及び教育委員会それぞれが判断することとなります。 5 会議の公開と議事録の作成及び公表について ・原則として公開とします。ただし,個人情報等を保護する必要がある 場合や公益を害する場合等が想定される場合は非公開とします。 ・原 則 と し て 議 事 録 を 作 成 し ,公 表 す る よ う に 努 め る こ と さ れ て い ま す 。 2
© Copyright 2024 ExpyDoc