―コールターカウンターを用いて―

―コールターカウンターを用いて―
近年、ナノバブルはその特異な性質から環境・医療等への応用が計られています。さらに、ナノバブルを
水質浄化・殺菌等に応用した際の定量的な研究を行い、その実用化を目指しています。しかし、バブルが小
さくなることで液が透明となり散乱光を得られなくなるため、従来のレーザ散乱遮光法測定装置ではナノバブ
ルの濃度とサイズを正確に測定することができません。
電気抵抗法に基づく精密粒度分布測定
装置 Multisizer 3 は、透明なナノバブル
の濃度(数)とサイズを簡単に、そして正
確に分析することができます。
ナノバブルの個数粒度分布
Multisizer 3
Multisizer 3 の特長:
○ 世界の標準法であるコールター原理(電気抵抗法†1 )を採用
○ 測定範囲は 0.4~1,200μm
○ 粒子の体積を計測しているため、粒子の微小な変化でも検出可能
○ ISO13319 に準拠
○ GMP に対応
†1
電気抵抗法:
コールター法とも呼ばれる。粒子を電解液に分散させ、そこに細孔を持つアパチャーを入れ、そのアパチャーの内外に電
極を設置する。電極間に一定電流を流すと、細孔の大きさに見合った抵抗値が発生する。このとき粒子が細孔を通過する
と、細孔は粒子の大きさ分だけ小さくなり、したがって抵抗値が上がる。この抵抗値の変化量は粒子の大きさに比例する。
よって、抵抗値の変化量(実際には電圧パルス)を検出することにより、粒子の大きさと個数を測定することができる。
PCF37-0610