平成28年度 「地球温暖化対策技術普及等推進事業/JCM実証事業」 に係る公募要領 平成28年8月3日 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 国際部地球環境対策推進室 項目 目次 〔1〕 件名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 〔2〕 事業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 〔3〕 応募要領・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 〔4〕 秘密の保持・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 〔5〕 委託先の選定について・・・・・・・・・・・・・・10 〔6〕 提出期限及び提出先・・・・・・・・・・・・・・・14 〔7〕 問い合わせ先・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 〔8〕 別紙 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 1 「地球温暖化対策技術普及等推進事業/JCM実証事業」 に係る公募について (平成28年8月3日) 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、 「NEDO」という。)は、下記事業の 実施者を一般に広く募集しますので、本事業について受託を希望する方は、下記に基づきご応募下さい。 1. 件名 「地球温暖化対策技術普及等推進事業/JCM実証事業」 2. 事業の概要 (1)事業の目的 我が国は地球温暖化問題への対応として、海外での温室効果ガスを削減できる優れた技術や製品を 多く持っています。しかし、現在、技術や製品の普及を通じた途上国での削減を認める国連の唯一の 制度である「クリーン開発メカニズム(以下、 「CDM」という。)」は、審査プロセスに長い時間がか かり、承認の可否についても不確実性が高いことに加え、我が国が得意とする省エネルギー製品(自 動車、家電等)や高効率石炭火力等の低炭素技術に対する適用が潜在量と比較して著しく少なく、我 が国の得意分野の技術・製品を活かすには不十分な状況にあります。 このため政府においては、2013年以降、国際的な温室効果ガス排出削減への取り組みを促進す るものとして、CDM等の京都メカニズムとは異なる市場メカニズムを含む「様々なアプローチ」の 検討を進めてきました。この「様々なアプローチ」のひとつとして、二国間合意によって、我が国が 世界に誇る低炭素技術や製品、インフラ、生産設備等の普及や移転による温室効果ガス排出削減・吸 収への貢献を、定量的に評価するとともに、我が国の削減目標の達成に活用する「二国間クレジット 制度」 (以下、 「JCM」という。 )を提唱し、積極的な取り組みを実施しているところです。これまで、 2013年1月のモンゴルに始まり、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、 ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャ ンマー、タイの合計16か国との間でJCMを構築しています(国は署名時期順、2016年8月3 日現在) 。 2014年11月~12月にペルー・リマで開催されたCOP20での合意により、全ての国が「共 通だが差異ある責任」の原則の下、先進国・途上国を問わず、排出削減のための約束草案(INDC) を提出することとされたことを受け、政府は2015年7月に国連気候変動枠組条約事務局に我が国 の約束草案を提出しました。この中で、JCMについては、 「温室効果ガス削減目標積み上げの基礎と はしていないが、日本として獲得した排出削減・吸収量を我が国の削減として適切にカウントする。 」 とされました。 さらに政府の地球温暖化対策推進本部(本部長:首相)が2015年11月に取りまとめた「美し い星への行動2.0」では、今後の対策の柱の一つとして、 「二国間クレジット制度(JCM)等を通 じた優れた低炭素技術の普及を推進」することとされました。2015年11月から12月にフラン ス・パリで開催されたCOP21での安倍総理ステイトメントにおいても、2020年に官民合わせ 2 て年間1兆3千億円の気候変動対策の事業が途上国で実施されるようにすることと、JCMなどを駆 使することで、途上国の負担を下げながら、画期的な低炭素技術を普及させていくことが表明されま した。 COP21において採択されたパリ協定では、産業革命前からの気温の上昇を、2℃を十分に下回 る水準に抑えることや、先進国だけでなく途上国も参加して地球規模の温暖化対策に取り組む新たな 国際枠組みが合意されました。さらに、JCMを含む国際的な市場メカニズムを各国の削減目標の達 成に活用することが認められるという成果も得られました。 本調査事業は、政府のこのような取り組みを踏まえ、優れた低炭素技術・システム等の海外におけ る有効性を実証し得る具体的な排出削減プロジェクトを効率的かつ効果的に実施するためのもので す。 (2)事業内容 JCMを構築した国において、我が国の優れた低炭素技術・システム等の温暖化対策技術を活かし た具体的な排出削減プロジェクトを対象に、JCMの活用により、温室効果ガス排出削減効果、省エ ネルギー又は石油代替エネルギー効果等について、当該技術・システムの有効性を実証する実証事業 (以下、「JCM実証事業」という。 )を委託事業として行います。併せて、相手国側における優れた 温暖化対策技術の普及を促すような政策や制度の整備について働きかける等、当該技術普及のための 方策を検討するものとします。 【実証事業に係る要件について】 本事業は、相手国での導入に際し、障壁や技術的課題がある技術・システム等を対象として実証 事業を行うものであり、次の①~⑤の全ての要件を満たす必要があります。 ① これまでにNEDO「地球温暖化対策技術普及等推進事業」又は独自に実施(政府の支援を受 けて実施したものを含む)した案件組成調査、事業化可能性調査等において、以下の実証事業 実施のための基本的事項の検討が終了していること。また、当該プロジェクトに適用されるM RV方法論についての検討が進められていること。 ・当該プロジェクトの事業性評価 ・当該技術・システムの普及の可能性 ・その実現に必要なファイナンスその他の投資環境整備 ・相手国を含む実証事業実施のための基本的な実施体制及び役割分担 ・相手国における当該事業を所管する政府機関等(カウンターパート) ②相手国における産業施設等(実機規模)に改造等(*1)を行う対象技術・システム(*2)を用い た技術実証であり、省エネルギー効果又は石油代替エネルギー効果をもたらすものであること。 (*1)予算の範囲で実施可能な新設を含む。 (*2)本公募要領「2. 事業の概要(4)対象技術・システム」を参照のこと。 ③省エネルギー効果又は石油代替エネルギー効果を通じて、二酸化炭素等の国連気候変動枠組条約 に基づく温室効果ガスの排出削減効果(*3)をもたらす一方、その他経済社会、環境等への悪影響 を及ぼさないものであること。 (*3)IPCC基準 別添1「提案書の様式2.提案者が提案する実証事業の効果(2)温室効果ガス排出削 3 減効果」 、及び同別添5「温室効果ガス排出削減量計算要領」を参照のこと ④相手国の業務分担能力に問題が無く、共同事業として実現可能なものであること。 ⑤普及段階の具体的かつ実現可能性の高いビジネスプランを有すること。 今回JCM実証事業を実施するに当たっては、以下の図のような流れで進めることとします。 (参考:JCM実証事業の採択から調査、実証事業までの展開について) 【実証前調査について】 プロジェクトの実現可能性を向上させる観点から、JCM実証事業を本格的に実施する前に、先 ず実証前調査(仕様書の4. (2) .ア. )を実施し、実証事業実施のための体制作りや事業計画の検 証・改良及び実証事業終了後の普及プランの整理・確認等を行うものとします。具体的には、以下の とおりです。 ・実証事業を企図した全体計画 ・実証事業の詳細実施計画の作成と合意 ・技術・システム等の普及の検討 なお、実証前調査を行う前に、NEDOとNEDOの受託者は、同調査に関する調査委託契約を締 結すると共に、実証前調査とJCM実証事業を包括する基本契約を締結します。 【実証前調査から、JCM実証事業への移行について】 実証前調査の結果については、外部有識者等による事業化評価を行い、JCM実証事業へ移行す 4 るかどうかの最終判断を行うものとします。なお、実証前調査期間については(5)事業期間 1)を参照のこと。 事業化評価により、実証前調査からJCM実証事業へ移行することが決定された場合、NEDO は、実証事業の円滑な推進のため、NEDOと当該事業を所管する相手国政府機関(カウンターパ ート)との間で協力合意に係る文書(MOU等(以下、「MOU」という))を署名します。(N EDOは、JCM実証事業実施に係る日本側分担業務の一部を委託にて実施し、カウンターパート は、相手国側分担業務を相手国協力企業等に指示・協力等を行いつつ実施します。) JCM実証事業は、実証前調査においてNEDOの受託者と相手国協力企業等との間で形成され た書面合意の内容と、NEDOが相手国政府機関(カウンターパート)と署名したMOUにおいて 規定する基本事項に基づき実施されることになります。このため、NEDOの受託者と相手国協力 企業等は、当該MOUが署名された後に、実施の詳細を規定する実施協定書(以下、「ID」とい う)を署名します。 IDに署名した後に、NEDOとNEDOの受託者は、JCM実証事業を本格的に実施するため の実証委託契約を締結し、その後、NEDOの受託者と相手国企業は、MOU及びIDを踏まえ、 以下の表に掲げる事項に基づき共同で事業を実施します。 5 JCM実証事業の基本的業務分担 費用負担 日本側担当 (受託者) 相手国側担当 (協力企業等) 1 実証事業の全体計画 NEDO 主体的に実施 (協力・部分的に実施) 2 実証設備の基本設計 NEDO 主体的に実施 (協力・部分的に実施) 3 実証設備の詳細設計・製作・調達 3-1 対象国側で設計・製作・調達が困難な機 器 (技術的に事業の核となる機器) NEDO 主体的に実施 (協力・部分的に実施) 3-2 技術的に事業の核となる機器以外 相手国 (協力・部分的に実施) 主体的に実施 4 実証設備(機器)の輸送 4-1 日本側提供機器の対象国港までの輸 送、関税負担 NEDO 主体的に実施 (協力・部分的に実施) 4-2 対象国港での機器受け取り、国内輸送・ 保管 相手国 (協力・部分的に実施) 主体的に実施 5 土木建築工事 相手国 日本側提供機器の設置に必要な助 言・指導 主体的に実施 6 実証設備の据付工事 相手国 日本側提供機器の据付要領の提供 等、必要な助言・指導 主体的に実施 7 試運転・実証試験運転 相手国 日本側提供機器の試運転要領の提供 等、必要な助言・指導、メンテナンス 主体的に実施 8 JCMの活用 8-1 合同委員会の認定を受けたTPEによる 検証を受けるため、JCM制度活用に関す る書類の作成、申請、モニタリング・報告 等 NEDO 主体的に実施 日本側へ協力・部分的に実施 8-2 MRVについて、相手国側が実施する事 項について必要な助言・指導、制度活用 に係る第三者機関審査・検証等 NEDO 主体的に実施 日本側へ協力・部分的に実施 ※この表は、実証事業サイトの既存施設に省エネルギー等の装置を改造(増設)するケースを想定しています。 それ以外にも、委託先が、現地に法人を設立する等により、実証成果をふまえた事業の運営に関わるケースや運 搬や現地での施工等に関して特別な対応が必要なケースもあり得るため、実際には、事業毎に最適な分担を検討 し、適用されるべきと考えます。最終的な分担については、NEDOとの協議により決定するものとし、相手国 との協力合意形成やID、NEDOと委託先との契約書に反映します。 【対象経費について】 NEDOは、本実証事業に係る一連の業務のうち、実証前調査については、当該調査に係る業務 (計画策定や相手国企業との交渉、事業概要設計等)の実施に必要となる労務費、その他経費(消 耗品、旅費、外注費等)及び間接経費を負担します。また実証事業については、当該事業に係る機 6 械装置費及び実証事業期間中に温室効果ガス排出削減量について日本国政府と相手国政府とから 構成される合同委員会(以下、「合同委員会」という)の認定を受けたTPE(第三者機関)によ る検証を受けるため、JCM制度活用に関する書類の作成、申請、モニタリング・報告の業務に従 事した場合の労務費、その他経費並びに対象経費に係る間接経費のみを対象とし、その他は委託先 の負担とします。 なお、基本的な業務分担、費用分担については、上記の「※JCM実証事業の基本的業務・費用 分担」をご確認下さい。 また、実証事業終了後は、排出削減事業として継続していただくことを念頭に、導入した機械装 置等について、原則として委託先が取得することを求めます。 【JCM実証事業の実施に係る留意事項】 JCM実証事業を実施するにあたり、次の①~⑤の全てに関し留意して進めていただく事とな ります。 ①JCM実証事業において、JCM制度を活用する際には、その一連の手続きについて、合同委員 会が公表する各種規則、ガイドライン類、文書フォーマット等に従い、実施して下さい。また委 託先は本実証事業期間中に生じたGHG削減量分のクレジットについては、今後の制度設計に 応じて発行申請を行っていただきます。また、JCM実証事業終了後のプロジェクトについて は、可能な限りクレジットの発行申請を行って頂きますようお願いいたします。 ※JCMに係る情報(合同委員会の整備状況や規則、ガイドライン、フォーマット等)につい ては、以下で入手ができます。 ・経済産業省ホームページ JCM(二国間クレジット制度) http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/global.html ・新メカニズム情報プラットフォーム 二国間クレジット制度(JCM) http://www.mmechanisms.org/initiatives/index.html ②合同委員会へのプロジェクトの登録申請に際して必要となる方法論に関して、政府が行う方法論 整備等の業務への協力を行って下さい。 ③NEDOに対し、定期的に事業の状況の報告を行って下さい。 ④事業概要や進捗結果等についてNEDOの求めがある場合には、対外的に説明等を行って下さい。 (JCMの下で設置される合同委員会、その附属機関又は両国政府関係者等への報告、説明を想 定し、日本ないし現地での実施を求めることがあります。また、事業の進捗を妨げない限りにお いて、NEDOも当該報告等を同関係者に行うことがあります。) ⑤二国間、多国間の枠組みの構築に資する観点から、プロジェクト実施対象国における政府、民間 セクター等との関係強化に努めて下さい。 (3)事業対象国 二国間文書への署名等日本との間でJCMを構築した国:モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、 ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシ コ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー及びタイ(2016年8月3日現在 16か国) 7 (4)対象技術・システム 省エネルギー技術、再生可能エネルギー技術、高効率発電技術等、日本が強みを有するエネルギー 技術・システム(原子力に係るものは除きます。また、複数技術の組み合わせによる最適化等を含み ます。 )を対象とします。 ただし、相手国での先進性(日本国内での先進性については必ずしも問うものではありません。)が あり、導入に際して解決すべき技術的課題を残している技術・システム等を対象とします。 (5)事業期間 1)実証前調査 NEDOが指定する日(平成28年度)から平成29年4月28日(金)まで(複数年度契約) 。 ただし、NEDOが必要と認めた場合に限り、最長平成29年10月31日(火)まで延長できる ものとします。 2)JCM実証事業 NEDOが指定する日(平成28年度)から平成30年2月28日(水)まで(複数年度契約) なお、実証事業期間中、実証運転(MRVのためのモニタリングを含む)は、これまで原則1年間 は実施するものとしてきましたが、本事業の終期が平成29年度末であることに鑑み、以下の運用と します。 平成29年10月31日(又は平成28年度末)までに実証前調査を完了できる前提において、 ① NEDOが、当該案件について、平成29年度末までに、機械装置の導入を終えて、さらに 2~3か月の実証運転を行えると見通した場合には、経過措置として平成30年度以降に延 長することも可能とします(ただし、委託期間のうち平成30年度以降の委託期間に係る本契 約の効力は、独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第35条の5の規定に基づき、 NEDOの次期中長期計画が経済産業大臣の認可を受けるとともに、平成30年度の予算措 置がなされた場合に限ります。)。 ② ①に該当せず、平成30年度に当該案件に関連する予算措置がなされ、当該予算措置に基づ く事業の下で実証フェーズを行う可能性がある場合には、当該事業に準拠した事業化評価を 実施し、実証フェーズへの進退を判断するものとします(もし、実証フェーズを行う可能性が なければ事業化評価は実施せず、当該案件は中止するものとします。)。 (6)事業規模 総額:24億円程度(当年度) 1)実証前調査 20百万円~60百万円/件 程度(最長原則半年間、1件当たりのNEDO費用負担の総額) 平成28年度予算は、20百万円~60百万円/件 2)JCM実証事業 8 程度 100百万円~1,000百万円/件 程度 (上記提示の事業期間まで2か年度分、1件当たりのNEDO費用負担の総額) 28年度予算は、0百万円~50百万円/件 程度 注)事業規模については、変動があり得ます。また詳細については、実証前調査及び実証事業の 委託契約締結の際に更に精査します。 3. 応募要領 (1)応募資格 次の1)から4)の全ての条件を満たすことのできる、単独ないし複数で受託を希望する企業等※ とします。 1)日本法人(登記法人)であること。 2)本事業を適切に遂行するための十分な組織、人員等を有していること。 3)本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ、資金等について十分な管理能力を 有していること。 4)NEDO及び経済産業省所管補助金交付等の停止及び契約に係る指名停止等の措置等に該当し ていないこと。 なお、複数者による共同提案も認めますが、その場合は必ず幹事法人を決めて下さい。再委託は原 則不可とします。ただし、やむを得ない場合は合理的理由を提示していただきます。 ※公益法人(一般社団法人・一般財団法人は除く) 、独立行政法人、大学等(国立大学法人、大学 共同利用機関法人、公立大学、私立大学及び高等専門学校)の応募は受け付けておりません。 (2)応募方法 1)応募者は本公募要領等に従って提案書類を作成し、 「6.提出期限及び提出先」に基づいてご提 出下さい。なお、FAX及びE-MAILでの提案書類の提出は受け付けられません。 2)本公募要領のほか、次の公募関連書類はNEDOホームページからダウンロードできますので、 ご参照下さい。 仕様書(PDFファイル形式) 提案書(JCM実証事業) (Microsoft Word ファイル形式) 提案書要約(JCM実証事業) (Microsoft Excel ファイル形式) Project Summary (Microsoft Word ファイル形式) 地球温暖化対策技術普及等推進事業(JCM実証事業)基本契約書ひな型 調査委託契約標準契約書(案) (PDFファイル形式) 調査委託費積算基準(PDFファイル形式) 実証事業委託契約標準契約書(案) (PDFファイル形式) 実証事業委託費積算基準(JCM実証事業用) 地球温暖化対策技術普及等推進事業(JCM実証事業)に係る特別約款 9 秘密情報の取扱いに係る特別約款 3)公募説明会の開催 当該公募の内容、契約に係る手続き、提出する書類等についての説明会を次の日程により開催 いたします。説明は日本語で行います。公募説明会へ参加を希望される方は、NEDOホームペー ジの本公募要領掲載画面の2.説明会「申し込みはこちらから」ボタンよりお願いします。各回の 締め切りまでにお申し込み下さい。 出席は提案応募の必要条件ではありません。なお、参加人数により、一社当たりの人数の制限、 参加回の調整をさせていただくことがございます。当日は公募資料に基づき説明しますので、本公 募要領をお持ち下さい。 <第一回> 日時:平成28年8月9日(火)13時30分~14時30分(受付開始 13:15) 場所:NEDO分室第一会議室 東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞ヶ関ビル12階 参加申し込み期限:平成28年8月8日(月)正午 <第二回> 日時:平成28年8月10日(水)13時30分~14時30分(受付開始13:15) 場所:新エネルギー・産業技術総合開発機構 2301会議室 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番 ミューザ川崎セントラルタワー(総合案内16階) ※来構の場合は、16階「総合案内」で受付を行い受付の指示に従ってください。 参加申し込み期限:平成28年8月9日(火)正午 4. 秘密の保持 提案書、その他の書類は審査にのみ使用します。 提出された提案書等は、返却できませんので予めご了承願います。 5. 委託先の選定について (1)審査の方法について 提案書類の内容をNEDO内部及び外部有識者による審査を経て、最終的に契約・助成審査委員 会で、委託先を決定します。必要に応じてヒアリングへの参加や資料の追加等をお願いする場合があ ります。 排出削減効果の確からしさ、排出削減方法論の確立への貢献、技術・製品の排出削減に向けた重要 性など総合的に判断して採択の可否を審査します。審査基準は下記をご参照下さい。 (2)審査基準 1) 「3. (1)応募資格」に示された応募資格を満たしていること。 10 2)提案内容が本事業の目的に合致していること。 3)必要な項目を記入した申請書類及び参考資料が提出されていること。 4)日本の優れた技術、ノウハウ、製品等の活用が見込まれていること。 5)活用される日本の技術・製品の広範な普及促進に資するものであること。 6)プロジェクト実施によるJCM方法論の有効性が確認できること。 7)プロジェクト実施及び提案された技術の普及による排出削減効果が高いこと。 8)本事業実施後、排出削減プロジェクトとして継続される可能性が高いこと。 9)二国間文書署名国との関係強化に資するものであり、政策的・戦略的な観点から重要性があるこ と。 10)現地との協力体制など事業実施のための説明がなされ、本事業参加について、現地関係機関の 同意が得られていること。 11)事業の実施方法等について、本事業の成果を高めるための効果的な工夫がみられること。 12)提案内容に必要な申請事業の実施方法、実施スケジュールが適正であること。 13)必要となる経費が適正であること。 14)本事業の関連分野に関する知見を有しているか、また、同種のプロジェクトの受注実績がある こと。 (3)委託先の決定及び通知について 1)採択結果の公表等について 採択となった案件については、その旨を当該提案者に対して通知するとともに、申請者の名 称、実施テーマの名称、概要等をNEDOのホームページで公表します。不採択となった案件に ついては、当該提案者に対し不採択理由とともに不採択となった旨を通知します。 2)附帯条件 採択にあたって附帯条件がある場合は通知文に明記します。 3)その他 NEDOと採択となった企業等との委託契約の締結に当たっては、当該委託業務の実施計画 書を提出していただきます。なお、実施計画書と提案の内容に著しい不整合があった場合は、採 択を取り消すことがあります。 委託業務内容、実施工程、委託費用は、採択後に提案者と協議の上、変更することがあります。 4)採択までの概略スケジュール 公募開始から採択までは、以下のとおりです。 平成28年 8月3日(水) ・・・・ 公募開始 平成28年 9月2日(金) ・・・ 公募締め切り 10月 下旬 ・・・・ 採否決定及び通知 (4)その他留意事項 ○採択となった場合、提案内容が国等の他の補助金・委託費と重複しないこと。 ○公的研究費の不正な使用及び不正な受給への対応 11 公的研究費の不正な使用及び不正な受給(以下「不正使用等」という。 )については、 「公的研 究費の不正な使用等の対応に関する指針」(平成20年12月3日経済産業省策定。以下「不正 使用等指針」という。※1)及び「補助金交付等の停止及び契約に係る指名停止等の措置に関す る機構達」(平成16年4月1日16年度機構達第1号。NEDO策定。以下「補助金停止等機 構達」という。※2)に基づき、当機構は資金配分機関として必要な措置を講じることとします。 あわせて本事業の事業実施者も研究機関として必要な対応を行ってください。 本事業及び府省等の事業を含む他の研究資金において、公的研究費の不正使用等があると認め られた場合、以下の措置を講じます。 ※1. 「不正使用等指針」についてはこちらをご参照ください:経済産業省ホームページ <http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/innovation_policy/kenkyu-fusei-shishin.html へリンク> ※2. 「補助金停止等機構達」についてはこちらをご覧ください: NEDOホームページ < http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/kokuhatu_index.html へリンク> a. 本事業において公的研究費の不正使用等があると認められた場合 i. 当該研究費について、不正の重大性などを考慮しつつ、全部又は一部を返還していただ きます。 ii. 不正使用等を行った事業者等に対し、当機構との契約締結や補助金等の交付を停止し ます。 (補助金停止等機構達に基づき、処分した日から最大6年間の契約締結・補助金等交付の 停止の措置を行います。 ) iii. 不正使用等を行った研究者及びそれに共謀した研究者(善管注意義務に違反した者を 含む。以下同じ。 )に対し、当機構の事業への応募を制限します。 (不正使用等指針に基づき、不正の程度などにより、原則、当該研究費を返還した年度の 翌年度以降1~5年間の応募を制限します。また、私的な流用が確認された場合には、 10年間の応募を制限します。 ) iv. 府省等他の資金配分機関に対し、当該不正使用等に関する措置及び措置の対象者等に ついて情報提供します。このことにより、不正使用等を行った者及びそれに共謀した研 究者に対し、府省等他の資金配分機関の研究資金への応募が制限される場合がありま す。また、府省等他の資金配分機関からNEDOに情報提供があった場合も同様の措置 を講じることがあります。他府省の研究資金において不正使用等があった場合にも i~ iii の措置を講じることがあります。 v. 不正使用等の行為に対する措置として、原則、事業者名(研究者名)及び不正の内容等 について公表します。 b. 不正使用等指針に基づく体制整備等の実施状況報告等について 本事業の契約に当たり、各研究機関では標記指針に基づく研究費の管理・監査体制の整備 が必要です。 体制整備等の実施状況については、報告を求める場合がありますので、求めた場合、直ち 12 に報告するようにしてください。なお、当該年度において、既に、府省等を含め別途の研 究資金への応募等に際して同旨の報告書を提出している場合は、この報告書の写しの提 出をもって代えることができます。 また、当機構では、標記指針に基づく体制整備等の実施状況について、現地調査を行う場 合があります。 ○研究活動の不正行為への対応 研究活動の不正行為(ねつ造、改ざん、盗用)については「研究活動の不正行為への対応に関 する指針」 (平成19年12月26日経済産業省策定。以下「研究不正指針」という。※3)及び 「研究活動の不正行為への対応に関する機構達」 (平成20年2月1日19年度機構達第17号。 NEDO策定。以下「研究不正機構達」という。※4)に基づき、当機構は資金配分機関として、 本事業の事業実施者は研究機関として必要な措置を講じることとします。そのため、告発窓口の 設置や本事業及び府省等他の研究事業による研究活動に係る研究論文等において、研究活動の不 正行為があると認められた場合、以下の措置を講じます。 ※3.研究不正指針についてはこちらをご参照ください: 経済産業省ホームページ <http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/innovation_policy/kenkyu-fusei-shishin.html へリンク> ※4.研究不正機構達についてはこちらをご参照ください: NEDOホームページ <http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/kokuhatu_index.html へリンク> a. 本事業において不正行為があると認められた場合 i. 当該研究費について、不正行為の重大性などを考慮しつつ、全部又は一部を返還してい ただくことがあります。 ii. 不正行為に関与した者に対し、当機構の事業への翌年度以降の応募を制限します。 (応募制限期間:不正行為の程度などにより、原則、不正があったと認定された年度の翌 年度以降2~10年間) iii. 不正行為に関与したとまでは認定されなかったものの、当該論文等の責任者としての 注意義務を怠ったことなどにより、一定の責任があるとされた者に対し、当機構の事業 への翌年度以降の応募を制限します。 (応募制限期間:責任の程度等により、原則、不正行為があったと認定された年度の翌年 度以降1~3年間) iv. 府省等他の資金配分機関に当該不正行為に関する措置及び措置の対象者等について情 報提供します。このことにより、不正行為に関与した者及び上記 iii により一定の責任 があるとされた者に対し、府省等他の資金配分機関の研究資金による事業への応募が 制限される場合があります。また、府省等他の資金配分機関からNEDOに情報提供が あった場合も同様の措置を講じることがあります。 v. NEDOは不正行為に対する措置を決定したときは、原則として、措置の対象となった 者の氏名・所属、措置の内容、不正行為が行われた研究資金の名称、当該研究費の金額、 研究内容、不正行為の内容及び不正の認定に係る調査結果報告書などについて公表し 13 ます。 b. 過去に国の研究資金において不正行為があったと認められた場合 国の研究資金において、研究活動における不正行為があったと認定された者(当該不正行 為があったと認定された研究の論文等の内容について責任を負う者として認定された場 合を含みます。 )については、研究不正指針に基づき、本事業への参加が制限されること があります。 なお、本事業の事業実施者は、研究不正指針に基づき研究機関として規定の整備や受付窓 口の設置に努めてください。 ○NEDOにおける研究不正等の告発受付窓口 NEDOにおける公的研究費の不正使用等及び研究活動の不正行為に関する告発・相談及び通 知先の窓口は以下のとおりです。 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 検査・業務管理部 〒212-8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310 電話番号:044-520-5131 FAX:044-520-5133 E-MAIL:[email protected] ホームページ: 研究活動の不正行為及び研究資金の不正使用等に関する告発受付窓口 http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/kokuhatu/index.html (電話による受付時間は、平日:9時30分~12時00分、13時00分~18時00分) 6. 提出期限及び提出先 ・ 提出期限:平成28年9月2日(金)正午必着(郵送、宅配または持参) ※応募状況等により、公募期間を延長する場合があります。公募期間を延長する場合は、 機構ホームページにてお知らせします。 ・ 提出先:〒212-8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎セントラルタワー18階 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 国際部地球環境対策推進室 「地球温暖化対策技術普及等推進事業事務局」宛て ※郵送、宅配の場合は封筒に「 『地球温暖化対策技術普及等推進事業』に係る提案書在中」と朱書き の上、書留郵便等の配達の記録が残る方法でご提出下さい。 ※持参の場合は、ミューザ川崎16階のNEDO「総合案内」の受付の指示に従って下さい。 ※提出期限までに到着しなかった提案書は、いかなる理由であろうとも無効となります。 14 7. 問い合わせ先 本公募に関するお問い合わせは、下記までFAX又はE-MAILにてお願いします。 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 国際部地球環境対策推進室(小林、遠山、坂田) FAX:044-520-5196 E-MAIL:[email protected] 15 別紙 別紙 1 契約に係る情報の公表について 独立行政法人が行う契約については、「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」(平成22 年12月7日閣議決定)において、独立行政法人と一定の関係を有する法人と契約をする場合には、当 該法人への再就職の状況、当該法人との間の取引等の状況について情報を公開するなどの取り組みを進 めるとされています。 これに基づき、以下のとおり、当機構との関係に係る情報を当機構のホームページで公表することと しますので、所要の情報の当方への提供及び情報の公表に同意の上で、応札若しくは応募を行っていた だくようご理解とご協力をお願いします。 なお、案件への応札若しくは応募をもって同意されたものとみなさせていただきますので、ご了承願 います。 (1)公表の対象となる契約先 次のいずれにも該当する契約先 ① 当機構において役員を経験した者(役員経験者)が再就職していること又は課長相当職以上の 職を経験した者(課長相当職以上経験者)が役員、顧問等として再就職している ② 当機構との間の取引高が、総売上高又は事業収入の3分の1以上を占めている (2)公表する情報 上記に該当する契約先について、契約ごとに、物品役務等の名称及び数量、契約締結日、契約先の 名称、契約金額等と併せ、次に掲げる情報を公表します。 ①当機構の役員経験者及び課長相当職以上経験者(当機構OB)の人数、職名及び当機構における 最終職名 ②当機構との間の取引高 ③総売上高又は事業収入に占める当機構との間の取引高の割合が、次の区分のいずれかに該当する 旨3分の1以上2分の1未満、2分の1以上3分の2未満又は3分の2以上 ④ 一者応札又は一者応募である場合はその旨 (3)当方に提供していただく情報 ① 契約締結日時点で在職している当機構OBに係る情報(人数、現在の職名及び当機構における 最終職名等) ② 直近の事業年度における総売上高又は事業収入及び当機構との間の取引高 (4)公表日 契約締結日の翌日から起算して原則として72日以内(4月中に締結した契約については原則と して93日以内) 16
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