地域医療連携NEWS107/108号を掲載しました

兵庫県立姫路循環器病センター
梅雨の真っただ中の雨空のもと
足元が心配されるなか、6月30日
木曜日18時より、姫路キャッス
ルグランビリオホテルにて平成
28年度姫路循環器病センター地
域医療連携懇談会が開催されま
した。山本一郎姫路市医師会長は
じめ、姫路市内にとどまらず、赤
穂、西播地区、加古川からも地域医療を担う多くの方々に参加賜る
ことができました。院外参加者は186名(病院医院関係 157名、訪
問看護ステーション、薬局、ケアマネージャー 29名)と今までに
ない多数の参加者でございました。統合新病院への皆様の関心の深
さのあらわれと思われますものの、たくさんの方々との交流の機会
を得ることができ、院長はじめ病院関係者一同深く御礼申し上げま
す。はじめに合併予定の製鉄記念広畑病院 橘理事長と当院の向原院長
がご挨拶させていただき、合併までの道のりや合併への意気込みな
どをお話させていただきました。また、高齢(?)ならぬ恒例のスライ
ドのダジャレ披露では、年々内容にも磨きがかかった感がございま
した。二部構成の第一部は今春より着任の上原敏志神経内科部長か
ら“脳卒中治療の最前線”と題して講演させていただきました。脳
卒中は我が国の死因では減少傾向ですが、治療により機能的予後が
大きく異なる見逃せない疾患の一つです。脳卒中の85%を占める虚
血性脳卒中のうち、およそ25%はいわゆるアテローム血栓性脳梗
塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症には該当しない原因不明であり、
Embolic Stroke of Undetermined Source(ESUS)という新たな
疾患概念がトピックスであるというお話でした。治療法に関しては今
後確立されるものですが、現在心房細動で使用されている抗凝固薬の
有用性も報告されているとのことでした。 (次のページへ続く)
第107・108号
地域医療連携News
平成28年7・8月
講演の後、各診療科のメンバー紹介(顔見世)のあと、いよいよ第2部懇親会に移ります。6月からご着任
の山本一郎姫路市医師会長からごあいさつとして厚労省の地域包括ケアや少子高齢化の現実の中で、姫路
市の医療、兵庫県の医療の役割をふまえつつ、各組織がお互い連携を深め、win win関係を構築できる努
力をしてゆかねばならないとのお話を賜りました。川合副院長から乾杯のあいさつの後、懇談意見交換の
場となりましたが、所せましと並ぶ円卓の周囲にはあちこちで話の
輪ができ、このころには緊急カテーテルや手術を行っていたメンバ
ーも参加し、時間はあっという間に過ぎてまいり、最後の閉会のあ
いさつもはばかられる思いでしたが、中本副院長よりお礼を申し上
げ散会となりました。
多くの方々にご参加賜りありがとうございました。今後とも地域
の専門病院として皆様との連携を深めてまいりたいと存じますの
で、どうぞよろしくお願い申し上げます。
第107・108号
地域医療連携News
平成28年7・8月