リニア「伊那谷自治体会議」二次交通や観光、有識者が初論議

リニア「伊那谷自治体会議」二次交通や観光、有識者が初論議
長野県や飯田、伊那、駒ケ根市などでつくる「リニア中央新幹線整備を地域振興に
活(い)かす伊那谷自治体会議」(座長・阿部守一知事)は22日、初の有識者部会
を都内で開いた。2027年のリニア開業を見据え、飯田市のリニア駅から目的地ま
での二次交通、観光、まちづくりについて、メンバー7人中5人が出席し、アイデア
を出し合った。
長野市の県庁からウェブ会議システムで参加した阿部知事は冒頭、「20年後、5
0年後の地域を見通して具体的な取り組みを進めたい」と呼び掛けた。会議はその
後、自由な発言を確保するためとして、非公開にした。
出席者によると、専門家からは、飯田下伊那地方で保存・継承の動きが盛んになっ
ている民俗芸能について「地域ならではの観光商品としてリニアと結び付ける」とい
ったアイデアや、メーカーなど企業立地について「沿線他県を交えた戦略が必要。メ
ーカー側へのマーケティングも必要だ」との意見が出たという。
秋に予定している次回の伊那谷自治体会議で報告する。
有識者部会のメンバーは次の通り(敬称略)。
清水慎一(県観光戦略アドバイザー)塚越寛(伊那食品工業会長)山田桂一郎(JT
IC・SWISS代表)鈴木文彦(交通ジャーナリスト)上原三知(信州大農学部准
教授)中嶋聞多(地域活性機構理事長)信時正人(エックス都市研究所理事)