生体情報とドライバーサポートテクノロジー 情報工学部 情報システム工学科 准教授 山越 健弘 分 野 生体情報計測工学 キーワード 居眠り運転、緊張運転、ストレス 研究概要 1.生体情報と居眠り運転による事故防止策 居眠り運転は主要な交通事故要因である。従って、その兆候を運転中の生体情報から抽出したり、眠気 を覚ましたり、運転中の眠気などによるストレスを緩和することができれば、とても有意義である。 本研究室では、カラダを拘束することなく、眠い状態をスマートに検知したり(例えば、図1左部:顔 面鼻部の皮膚温より)、眠気を緩和させる方法(例えば、図1中央右部:アクセル側の踵に20Hz振動刺 激負荷[1]の効果を循環動態反応から検証)などを研究している。 情報システム工学科 図1:運転者に着目した居眠り運転防止イメージ [1] T. Yamakoshi et al., Controlled mechanical vibration applied to driver’ s right heel to sustain alertness: Effects on cardiovascular behavior, Transport Res C Emerg Technol, 38, 101-109, 2014. 2.生体情報と緊張運転による事故防止策 興奮・緊張・ストレス状態での運転は致命的な事故の引き金になる。 本研究室では、自動車競技中の生体情報反応を詳細に研究[2],[3]し、そのような生理状態での事故防止 策を探究している。 [2] T. Yamakoshi et al., A novel method to detect heat illness under severe conditions by monitoring tympanic temperature, Aviat Space Environ Med, 84(7), 692-700, 2013. [3] T. Yamakoshi et al., Physiological measurements and analyses in motor sports: a preliminary study in racing kart athletes, Eur J Sport Sci, 10(6), 397-406, 2010. 利点・特徴 運転者自身の生理状態に着目することによって、悲惨な交通事故を減らすこと が可能 応用分野 乗り物産業全般 64
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