血液透析用カテーテル留置位置の 事前設定器具の開発

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血液透析用カテーテル留置位置の
事前設定器具の開発
岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科(医) 免疫病理学
助教 大原利章
重井医学研究所附属病院 ダイアラシスアクセスセンター長 櫻間教文
有限会社 ケイ・テクノ 代表取締役社長 唐井利昌
概要(新規性・独自性・事業化等)
血液透析分野では人口の高齢化に伴いカテーテルを用いた透析
のニーズが高まっています。安全かつ効率よく透析を行うための
正確なカテーテル留置には、医師の専門的な知識・技術が必要で
す。正確な位置に留置できなければ、正しく血液透析を行う事が
できないだけはなく、医療事故を引き起こしたり、再留置時の透
視装置の使用による患者さんへの被爆を増大させたり、高価な透
析用カテーテル廃棄による医療費の無駄が生じます。
この問題を解決するために、私達はカテーテルの留置位置事前
設定器具を考案し特許申請し、メディカルテクノおかやまの協力
を得て、ケイ・テクノ社でプロトタイプを完成させました。この
度、重井医学研究所附属病院で臨床研究を行い、安全性に問題な
く、良好な留置成績を得る事ができました。
今後は成果を学会、論文で発表すると共に、透析以外のカテー
テルへの応用や海外展開も視野に事業化を進めていく予定です。
研究概要図
キーワード
人工透析、カテーテル、留置器具、糖尿病、手技
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