平成 28 年 8 月 2 日 名古屋教育医療記者会 各位 名古屋市立大学事務局教務企画室長 森山友子 電話:052-872-5801 (名古屋市政記者クラブと同時発表) 大学まるごと研究室体験 ~市立大学・市立高校 高大連携講座~ 開講のお知らせ 名古屋市立大学では、名古屋市教育委員会との連携事業の一環として、 「大学まるごと研究室体験~市立 大学・市立高校 高大連携講座~」を開講いたします。 これは、大学の研究室での研究内容に直に触れていただくため、夏季休業期間を利用し、市立高校生 3 ~10 名のグループを、本学医学研究科・薬学研究科・システム自然科学研究科の 15 の研究室で受け入れ、 1~3 日間にわたり、各研究室の専門分野に関する実験などを実体験していただく企画です。 昨年度は、市立高校生が最先端の科学に触れることを目的に試行実施され、向陽・菊里・桜台の各高校 から合計 29 名の生徒が参加されました。参加した生徒はもちろん、引率の先生方にも授業改善に役立つと 好評をいただきました。 今年度は本格実施ということで、7 月 26 日を皮切りに 8 月 26 日まで 15 講座を開講し、向陽・菊里・ 桜台・名東の各高校から合計 73 名の生徒が参加される予定です。 つきましては、広くこの企画を知っていただきたく、ここにご案内申し上げますとともに、取材につき ましてもご検討・ご協力の程、よろしくお願いいたします。 記 1 期 間 ・ 場 所:別添「平成 28 年度大学まるごと研究室体験一覧」のとおり。 場所につきましては、取材のお申し込みをいただいた後にお伝えいたします。 2 取 材 の 申 込:別添「取材申込書」をファックスにてお送りください。 送付先 FAX:052-872-1531 ※取材希望日の 2 日前までにご連絡をお願いいたします。 3 問い合わせ先:名古屋市立大学事務局教務企画室 曽根 TEL::052-872-5066 1 宛先:名古屋市立大学事務局教務企画室【FAX:052-872-1531】 日付:平成 28 年 8 月 大学まるごと研究室体験 取材申込書 貴社名 TEL: - - FAX: - - 取材希望日と講座名 月 (※当日連絡が取れる番号) 日の 講座 ※当日取材される(予定でも可)方の氏名と、該当する箇所に○印をご記入ください。 ふりがな 取材者 氏 名 記者 カメラ 1. その他 記者 カメラ 2. その他 記者 カメラ 3. その他 記者 カメラ 4. その他 備考 2 日 平成 28 年度大学まるごと研究室体験一覧 ○医学研究科(桜山キャンパス) 講座 (日程順) 概要 参加 生徒数 引率 教員数 7/26、 7/27AM 3 3 7/28 4 1 7/29 4 1 8/1 6 2 実施日 DNA でヒトを見分ける 法医学 青木 康博 教授 DNA を採取・抽出し、PCR 増幅後、STR 型を判 定する。ポピュレーション・データをもとに 出現頻度の算出を行う。なお、本人・保護者 の承諾が得られれば、本人の試料を利用する。 遺伝子改変マウスを用い再生ニュー ロンの動きを見る~脳の再生医療を 目指して~ 再生医学 澤本 和延 教授 澤田 雅人 助教 新生ニューロンで GFP を発現する遺伝子改変 マウスを用いて、固定脳の脳切片を作製し、 新生ニューロンが脳内を移動する様子を共焦 点レーザー顕微鏡で観察する。得られた結果 をもとに、脳の再生医療への応用について議 論する。 生活習慣が悪いとがんになりやすい の?-がんの原因を考える- 遺伝子制御学 近藤 豊 教授 アルコール飲酒量とアルコール代謝酵素の遺 伝子型により、発がんのリスクが異なること がわかっている。DNA を抽出し遺伝子型を PCR で確認する実験を通して考察を深める。 悪性リンパ腫の分子病理診断 病理学 稲垣 宏 教授 滝野 寿 助教 現代医療においては、癌の確定診断には病理 診断が必須であることを理解し、その病理診 断のためには基本的な顕微鏡観察に加え、最 新の診断技術が用いられていることを学ぶ。 3 抗がん剤の開発を見てみよう がん細胞を殺すくすりを作る。がん細胞の観 分子毒性学 酒々井 眞澄 教授 察(生きた細胞とがん細胞の塊) 、どのように してくすりを作るのかを知る、実際のくすり 8/2 5 2 8/4、 8/8 4 1 8/9 8 1 8/23 5 1 10 2 をがん細胞に作用させてどうなるか観察す る、分子レベルでの変化をみる。大学院生や 先生と話してみる。 ラット脳内ドパミンの物質代謝を観 察する 脳神経生理学 飛田 秀樹 教授 脳内には神経細胞どうしの連絡に関係する化 学伝達物質がたくさんあります。モチベーシ ョンに関係するドパミンもその一種です。脳 内ドパミンの量とその代謝を分析機器で調べ ます。 実習では、初日にラットの脳内にあらかじめ ガイドカニューレを装着する実験準備から始 め、2日目以降は微小透析膜を用いて脳内の ドパミンを回収し、高圧液相カラム法により 目的物質のドパミンとその代謝産物を定量化 します。時間と共にドパミンがどのように代 謝されるのでしょうか? 環境化学物質と健康-からだに取り 込まれた化学物質の量を知る 衛生学 上島 通浩 教授 伊藤 由起 講師 佐藤 博貴 助教 殺虫剤は日常生活の中で身近に使われている 化学物質で、身体の中に取り込まれると分解 されて尿中に排泄されます。参加される方ご 自身の尿を用いて分析機器による超高感度測 定を実際に行い、殺虫剤にどのくらい接触し ているか調べる方法を体験していただきま す。 病原細菌の観察 細菌学 長谷川 忠男 教授 8/25PM、 養し。顕微鏡で観察する。また大腸菌の形質 8/26PM 種々の病原細菌、常在菌、環境中の細菌の培 転換実験をおこなう。 4 ○薬学研究科(田辺通キャンパス) 講座 概要 (日程順) 参加 生徒数 引率 教員数 8/1~3 3 1 8/23 5 1 実施日 蛍光化合物の性質を使って細胞を観 察する 薬化学 中川 秀彦 教授 川口 充康 助教 蛍光化合物が化学的・物理的特徴に応じて細 胞内小器官に集積する性質を利用し、細胞を 蛍光色素で染色し細胞内小器官の様子を観察 する。またそのために使用する蛍光化合物の 一部を合成する。 細胞死の一種であるアポトーシスを起こした 細胞は様々な特徴的な形態学的変化を生じ る。また、細胞内では多くの酵素活性やタン 細胞情報学 林 秀敏 教授 井上 靖道 准教授 伊藤 友香 助教 パク質、DNA の変化が起こっている。そこで、 アポトーシス細胞を顕微鏡で観察するととも に、アポトーシスの生化学的判定法としてよ く行われている、DNA のヌクレオソーム単位 での断片化についてアポトーシスを起こした 細胞から DNA を回収し、電気泳動することで 観察する。 5 ○システム自然科学研究科(滝子キャンパス) (日程順) 実施日 参加 生徒数 引率 教員数 8/12PM、 び目の研究について解説します.また,結び 8/13PM 3 1 5 1 8/23~24 5 1 8/25 3 2 4 1 講座 概要 結び目理論 数学の 1 分野であるトポロジーの簡単な解説 数学 鎌田 直子 教授 を行い、そのトポロジーの研究対象である結 目理論の問題の簡単なエクササイズを行いま す。 生物多様性の意義と DNA 研究 将来にわたり持続可能な社会を実現するため 生物学 熊澤 慶伯 教授 森山 明彦 教授 鈴木 美恵子 プロジェクト推進員 には、我々人類が生物多様性から受けてきた 8/17、 て、生物多様性を維持管理するための方策を 8/18PM、 考える必要がある。この講座では、DNA を用 8/19PM 恩恵を科学的に認識し、国や地域の枠を超え いて生物多様性を分析する手法に焦点をあ て、身近なサンプルを題材とした体験実習を 行う。 ペットボトルや発泡スチロール、ドライアイ スなどの身近な材料を用いて、雪の結晶の作 物理学 三浦 均 准教授 成実験を行なう。雪の結晶の形や大きさが温 度や水蒸気量などによって変化することを体 験し、結晶を調べることでそれがどのような 環境で成長したのかを読み取ることができる ことを学ぶ。 物質の構造を探る 化学 藤田 渉 教授 非常に小さな分子の形を観察するための研究 手法について紹介します。構造観察に必要と なる結晶の作成にもトライしてもらいます。 天文学 杉谷 光司 教授 可視光分光イメージ・データを用いた Young Stellar Objects(若い星)の探査。 8/25PM、 簡易分光器の製作と太陽のフラウンホーファ 8/26PM ー線の観察。 6
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