マ ット運動実践のまとめ 第5学年3組 1 実態の変容 段 階 (達成内容) ☆側方倒立回転 ホップ側転 ★ロンダード 後 転 学習前 17名 13名 4名 18名 指導者 男子12名,女子13名 計 学習後 段 階 (達成内容) 学習前 20名 前転連続 22名 17名 補助倒立 19名 15名 ★倒立前転 3名 21名 跳び前転 18名 (★スタンダード 2 紘行 25名 学習後 24名 22名 13名 22名 ☆前学年スタンダード) 単元計画 時 配 0 ステップⅠ 1 2 用具の安全 5 ・マットの運び方 ・友達を見る場所 ステップⅡ ステップⅢ 3 4 5 6 7 基礎感覚学習 【基礎感覚作り】前転,片足前転,シンク ロ前転 ゆりかご,背支持倒立 ,動物歩き, 手押し車→前 転,カエルの足 うち 補助倒立,補助倒立→ 前転,川跳び ,側方倒立回 転 8 学習の進め方 15 基礎を高める学習Ⅰ 一斉学習 意識調査 実態把握 基礎感覚学習 の一斉指導 30 40 45 3 森田 ロンダートをできるよう にしよう。 できる人はより美しく しよう。 基礎を高める学習Ⅱ 技を連続させたり, 組み合わせたりして 楽しもう! ステップⅣ 9 発表会 できるようになっ た技や連続技・組み 合わせ技の発表会 学習のまとめ 挑戦学習 自分のできそうな技に 挑戦しよう! 振り返り・本時のまとめ・学習カードの記入・次時への見通し・片付け 学習場面ごとの様子 基礎感覚学習 基礎を高める学習 挑戦学習 前転や倒立などの基礎的な 運動を行い,マット運動に 必要な感覚を養う学習。一 つ一つの運動のポイントを 確認しながら行った。 ロンダートのポイントを全 体で確認した後,自分の課題 を確認し,課題に合った場や 練習方法を選んで行う学習。 それぞれの場で出会った友 達と見合い,教え合った。 もう少しでできそうな技に 挑戦する学習。主に側方倒 立回転,ロンダート,倒立 前転,側方倒立回転前ひね りに取り組んだ。 5-3・① 4 授業の推移(本単元で着目したい観点) 3 縦軸:評価 横軸:時間 「 あ っ,わ かっ た!」 とか「 あっ, そう か」 と 思った こと があり ました か。 3.0 2.8 2.6 2.4 2.2 2.0 1.8 1.6 1.4 1.2 1.0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 考察 上記のグラフより,児童の理解が最も高まったのは5時間目「項目3」,教え合いが盛ん に行われたのが単元後半「項目9」であることが分かる。単元前半では,一斉学習でロンダ ートのポイントや見る視点を確認したが,児童の理解が高まったのは友達とポイントを確認 しながら上手に教え合えるようになってきた5時間目であった。また,友達との教え合いも, 互いの課題の理解や課題解決のための場や練習の選び方が高まってきた単元後半に高まっ てきたことが分かる。8時間目には,発表会に向けてさらに友達同士の見合いが行われ, 「わ かった」という理解も高まっていた。 5 成果と課題 基礎感覚学習では,前半は一斉学習で,一つ一つの技のポイントを細かく確認したが,少 しずつ一斉指導ではなくグループごとでポイントを見合いながら進めるようにしていった。 そのため,無駄な時間を省き,スムーズに取り組むことができた。また,思考・判断場面では, その日の体調やグループの友達の実態を考えて,取り組む技を選択することができていた。 また,基礎を高める学習では,始めに「ロンダート」とはどのような技なのかを,一連動 作を拡大した資料や,模範演技を活用してしっかりと学び,各自の学習カードにポイントを 記入していった。その後,技をやってみて,どの部分につまずきがあるのかを友達と見合い ながら考えた。そのため,自分の課題が明確となり,どの児童も意欲的に学習に取り組むこ とができた。思考・判断力の高まりを求めた大きな成果といえる。できるようになるための スモールステップと,いくつかの場を準備し,それぞれの場におけるめあてを明示すること で,学習の途中でも自分の課題が変わる度に場を選択して練習することができていた。等質 グループで行っていたため,低いステップの場で学習していたグループでは停滞が起きてし まったが,高いステップの場で学習している児童が教えに行くことで,伸びが見られた。 課題としては,全体のめあてが「ロンダート」だが,側方倒立回転ができていない児童に とっては自分の実態と全体のめあての差がありすぎた。全体のめあてを「ロンダート」と「側 方倒立回転」にすることで,さらに意欲をもたせ,達成感を味わわせることができたと考え られる。 5-3・②
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