JAM 政策ニュース 第2016-25号

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政策NEWS
2016 年7月 29 日
【発
行】J
第 2016-025 号
A
【発行責任者】河 野
【編
M
哲
也
集】総合政策グループ
℡ 03-5860-6150
E-Mail:[email protected]
8月1日以降に開始する介護休業から
介護休業給付金の支給率・賃金日額上限額変更
3月29日に成立した改正雇用保険法の一部が8月1日から施行されます。施行内容は、介護休業給付金の支
給率の引き上げと賃金日額の上限額の引き上げです。ただし、2016年8月1日以降に開始する介護休業から対
象となります。
支給率
2016年8月1日以降に開始する介護休業から、67%になります。2016年7月31日までに開始し
た介護休業はこれまでどおり支給率は40%です。
<例>※休業開始時賃金日額1万円の方が3ヵ月(1ヵ月を30日とした場合)介護休業を取得した
場合の総支給額
【2016年7月31日までに介護休業を開始した場合】
介護休業給付金の月額=休業開始時の賃金日額×支給日数(30日)×40%
10,000×30×0.4×=120,000円 120,000×3ヵ月=360,000円
【2016年8月1日以降に介護休業を開始した場合】
介護休業給付金の月額=休業開始時の賃金日額×支給日数(30日)×67%
10,000×30×0.67×=201,000円 201,000×3ヵ月=603,000円
賃金日額の上限額
介護休業給付金の算定基準となる賃金日額の上限額は、雇用保険の賃金日額の上限
額(政策ニュース24号参照)を基に決められています。これまでは「30~44歳までの賃金日額の上限額」を
適用していましたが、2016年8月1日以降に開始する介護休業からは、「45~59歳までの賃金日額の上限額」
が適用されます。
<例> 休業開始時賃金日額15,000円の方
【2016年7月31日までに介護休業を開始した場合】
「30~44歳までの賃金日額上限額」が14,150円なので、賃金日額が15,000円あっても、
上限額を超えているので14,150円で計算する。
【2016年8月1日以降に介護休業を開始した場合】
「45~59歳までの賃金日額の上限額(15,550円)
」を適用する。
上限額を超えていないので15,000円で計算する。
休業中に賃金が支払われた場合の支給額
「休業中に支払われた1ヵ月の賃金額」÷「1ヵ月分の介
護休業給付金額」×100
介護休業給付金の支給額
13%以下
休業開始時賃金日額×30×67%
13%超80%未満
休業開始時賃金日額×30×80%-賃金額
80%以上
不支給
※休業開始時賃金日額=休業前6ヵ月間の賃金総額÷180 (賃金総額には家族手当・通勤手当・住宅手当等
の手当は含まれるが、臨時に支払われる賃金や一時金は含まれない)