地域包括支援センター支援システム業務委託 詳細仕様書 各務原市 1/8 1. 基本事項 1) 介護保険法(平成九年十二月十七日法律第百二十三号)で定める地域支援事業のうち市が地域 包括支援センターに委託する包括的支援事業の運用支援及び、原案作成委託を行う居宅介護 支援事業者の管理を円滑に行うことができるシステムの賃貸借と、地域包括支援センター支援 システムの安定稼動を目的とし、SE サポート、ネットワークサポート、機器等保守及びハウジン グサービスの各業務を、市の委託により受託者が包括的に行うものとする。 2) 本契約仕様書に記載の物件を保守対象とする。 2. 本件の包括範囲 本仕様書に記述した、システムの納入、データセットアップ、機器の設置、運用支援、完成図書の作成、 教育に関する作業を履行するための費用が全て含まれているものとする。 3. 履行場所 1) 包括サーバー設置拠点 ① 2) ① 3) 受託者保有のデータセンター設備に設置するものとする 包括業務統括拠点 各務原市役所高齢福祉課 包括介護業務事業所 ① 地域包括支援センター社会福祉協議会 ② 地域包括支援センター飛鳥美谷苑 ③ 地域包括支援センターつつじ苑 ④ 地域包括支援センターかかみ野 ⑤ 地域包括支援センターカーサ・レスペート ⑥ 地域包括支援センタージョイフル各務原 ⑦ 地域包括支援センターリバーサイド川島園 4. 賃貸借期間 1) 平成 28 年 11 月 1 日から平成 33 年 10 月 31 日まで(60 ヶ月間)とする。 2) システムの納品については、平成 28 年 10 月 14 日までに終了すること。ただし、システム設計 中のソフトウェアにおいては、厚生労働省からの必要な情報や指示の遅れなど、受託者の責に 帰さない要因による納入期限の遅延が生じる場合は、期限について協議することとする。 5. 賃貸借物件 1) 納入するソフトウェア ① 「地域包括支援センター支援システム」及びシステムを運用するために必要な機器等。 但し、以下の機能を有することを確認し、保証すること。 ② 対象者の情報管理に関する機能 1. 対象者の氏名・氏名フリガナ・性別・生年月日・住所・関係者・保健手帳情報・認定情 報・ADL 等の基本情報及び認定調査票・主治医意見書が登録・管理できること 2. 地域包括支援センター業務で得た基本チェックリスト結果を登録・管理できること 3. 固定の管理項目だけでなく、任意に項目が拡張できること 4. 氏名(ふりがな)・住所(郵便番号)・担当者などの条件による登録者の一覧検索がで 2/8 きること 5. 住基システム及び介護保険システムからのデータ取り込みができること(詳細につ いては別途協議の上とすること) ③ 介護予防ケアマネジメントに関する機能 1. 基本チェックリスト結果は履歴管理することができ、結果のグラフ表示や比較したレ ーダーチャート表示により、対象者の変化を確認できること 2. 利用者基本情報の作成の際、省力化のためシステム内で登録済みの情報について はボタン操作で自動取得できる機能を有すること 3. 利用者毎に介護予防サービス計画作成から会議録作成や評価を行い、PDCA サイク ルに則した業務を支援すること 4. 計画作成等においては、単に入力・記述できるだけでなく、定型文の作成や検索表 示を行う文章作成支援機能、該当する事業を行っているサービス事業者の候補表示 などの入力支援機能により、作業の省力化を図ること 5. 計画作成担当者毎に対象者を一覧表示し、認定情報や計画の作成状況・訪問予定 日・訪問実施状況等、介護予防マネジメント業務の進捗状況を管理できること 6. 帳票等については厚生労働省発表様式に準拠した仕様とすること 7. 利用者基本情報や介護予防サービス・支援計画書の同意欄文言は任意に変更でき ること 8. 給付管理業務(給付管理票・請求書作成)及び国保連合会への給付請求機能を有す ること 9. ④ 統計・分析に必要なデータの集計機能を有すること(詳細については別途協議する) 原案作成委託を行う居宅介護支援事業者とのデータ連携に関する機能 1. 委託する対象者の氏名・氏名フリガナ・性別・生年月日等の基本情報、認定情報、主 治医意見書情報をデータで出力できること 2. 委託先居宅介護支援事業者で作成した介護予防サービス計画のデータを、包括介 護業務事業所側システムで蓄積できること 3. 委託した対象者の介護予防サービス計画について、画面上で確認の依頼と確認済 みのチェックが行えること 4. 委託先居宅介護支援事業者が介護予防サービス計画作成及び給付管理業務(給付 管理票・請求書作成)を行い、データ出力できること 5. 委託先居宅介護支援事業者とは、オンライン連携の他、媒体等を利用したオフライン 連携が可能なこと 6. ⑤ ⑥ 媒体を用いてデータ連携を行う場合は、情報保護のため暗号化を行うこと 総合相談・権利擁護事業に関する機能 1. 相談受付から対応内容の記録や相談内容の履歴が管理できること 2. 各相談に関わる情報の参照及び集計処理ができること 包括的・継続的マネジメントに関する機能 1. 居宅介護支援専門員に対する日常的指導・相談、支援困難事例について、相談内容 や事例の記録・管理ができること 2. ⑦ 各記録に関わる情報の参照及び集計処理ができること 包括介護業務事業所間の連携 1. 区域間の異動者(転居等)のデータ受渡しがネットワークを通じて行えること 3/8 ⑧ セキュリティに関する機能 1. システム操作時のセキュリティ対策 2. OS 起動時に、ID・パスワードによる利用者の確認ができること 3. システム起動時に、ID・パスワードによる利用者の確認ができること 4. IDによる起動メニュー制限ができること 5. 操作ログ(ID・操作メニュー・操作内容)の記録及び出力ができること 6. 管理者制限・利用者制限の設定が可能であること 7. 包括介護業務事業所間(7拠点)は全ての個人情報を排他制御できること 8. 包括業務統括拠点のみ全ての個人情報を参照可能であること 9. 個人情報を含むデータの暗号化を行うこと 10. 指定するウイルス対策ソフトにより、クライアント及びサーバーに対し、ウイルス・ス パイウェアへの対策を行うこと 11. 包括介護業務事業所と原案作成委託を行う居宅介護支援事業者との間で、個人情報 保護や漏洩防止策がとられた形でデータ連携ができること 2) データの移行 ① サーバーに対して、現況環境から原則、全てのデータを移行すること。 データの移行作業完了時期についてはプロポーザルで示すこと。 3) 機器の導入、ネットワーク構築 ① 今回導入する機器について、履行場所への機器の搬入、設置、設定、調整作業、廃棄物 の処理等を行うこと。 ② 包括業務統括拠点並びに包括介護業務事業所へ搬入、設置する機器の台数は別紙納入 先一覧表の通りとする。 ③ 4) 納入作業は履行場所の業務に支障のないように行うこと。 運用支援・稼動条件 ① 以下の機能を有すること。 1. 定期的なバックアップが実施され、障害発生時に速やかに復旧できるようにすること 2. 各務原市において特段の技術を持たないものが運用することを前提としたシステム を構築すること。 3. 各務原市として運用に携える時間は各務原市役所の開庁時間を原則とするが、月例 作業で一月あたり 1 日程度までの作業については、例外とする。それ以外の運用作 業が発生する場合は自動化で行えるように構築すること。 ② 以下の運用体制を整備すること。 1. システムの正常な運用を維持するためのサポート体制を整備し、障害発生時にはそ の復旧に速やかに対応すること。また、制度改正等により内容の変更が発生した場 合には、バージョンアップにて対応すること 5) 6) 完成図書 ① ネットワーク・機器構成図 1部 ② 説明書(運用手順、利用手順) 設置場所ごとに 2 部 ③ 機器取り扱い説明書 設置場所ごとに 2 部 ④ 納入機器の設置後の写真 1部 教育 ① 各拠点職員が今回のシステムを運用するために必要な知識を習得するための教育を、各 4/8 拠点毎に速やかに行うこと。 6. 各務原市が提供するもの 1) ネットワーク ① 「包括サーバー設置拠点」「包括介護業務事業所」間のネットワーク 1. 原則、市で使用している既存のイントラネットを提供する。(NTT西日本のフレッツグ ループベーシックタイプと VPN ルーター) 2. 拠点と地域IP網との接続は基本的にはBフレッツファミリータイプを用いるものとする が、ADSL での接続拠点も存在する。LAN 側ポートは 4 個提供する。通信プロトコル は IP とする。 7. 賃貸借物件の返還について 1) 受託者は契約期間の満了または、解除により終了となる場合は、他の機械器具等の取り外しな どによって装置等を引き渡し当時の状態に戻すものとする。また装置等の返還後の旧借入(据 付)場所の修復についても、受託者が行うものとする。修復等の費用については市が負担する ものとする。 2) 装置等の返還にあたって、受託者は装置の引渡し、荷造り及び運送を行うものとする。 3) 装置等の返還に要する荷造り及び運送の費用は市で負担するものとする。 4) 提案時点で想定される費用についてはプロポーザルで提示すること。 5) 返還方法については、市と協議のうえ実施すること。 8. SE サポートの対象業務 1) 制度改正対応版の提供 ① 単価改定等の小規模な制度改正に対応したプログラムを提供する。ただし、制度改正に伴 う影響が極めて微細であると、受託者が判断した場合を除くものとする。 ② 大規模な制度改正に伴う大幅なプログラム変更や、別システムとして提供が必要な場合 は別途協議のうえ対応するものとする。 2) 3) 機能アップ版の提供 ① 制度改正を伴わないシステムの機能アップを行った場合、そのプログラムの提供を行う。 ② 機能アップの内容・提供時期は、受託者の判断によるものとする。 電話問合せ対応 ① システムの問合せに対して、サポートセンターによる電話対応を行う。その際、フリーコー ルを利用した無償対応とすること。 4) 通信サポート ① 受託者が必要であると判断し、市がそれを承諾した場合、「3.契約履行場所」においてリ モートアクセス環境を整備の上、通信サポートを行う。 ② 通信サポートを行う場合、回線接続は受託者から行い、その際の通信料は受託者の負担 とする。 5) システムプログラム破損時の対応(再インストール作業) ① 6) システムプログラムが破損した場合、必要に応じてシステムの再インストールを行う。 バックアップデータセットアップ作業 ① システムで退避・管理されたバックアップデータを受託者がセットアップし、その退避時点 5/8 のデータに戻す。 ② データに異常が認められた場合など、必要に応じてバックアップデータのセットアップ作業 を行う。 7) 基本ソフトウェア再インストール作業 ① システムが正常に稼動しない場合は、必要に応じて、基本ソフトウェアの再インストール作 業を行う。 ② インストールする基本ソフトウェア等の管理・保管については、市と受託者が協議して定め るものとする。 8) セキュリティ対策作業 ① サーバーOS 脆弱性の対応及びウイルス対策ソフトのパターンファイル更新作業を行う。 それぞれの更新作業は使用されるソフトウェアベンダから提供される更新情報に基づい て行うものとする。ただし、サーバーOS 脆弱性の対応については、重要度に応じて市と受 託者が協議するものとする。 9. SE サポートの実施 1) SE サポート対象業務の内、「機能アップ版の提供」については、受託者は定期的に市を訪問す ることにより、これを市に提供するものとする。ただし、受託者の定期訪問は 1 回2 日を限度とす る日程で、年 2 回までの実施とする。 2) SE サポート対象業務の内、「制度改正対応版の提供」「電話問合せ対応」「通信サポート」「シス テムプログラム破損時の対応」については、受託者は市の依頼に応じこれを市に提供するもの とする。市側の都合等で受託者側の技術者が訪問することについては、1回2日を限度とする日 程で、年 1 回の実施とする。 3) 地域包括支援センター支援システムの安定稼動上、上記以外の提供が必要な場合は、別途協 議の上で対応するものとする。 10. ネットワークサポートの対象業務 1) 市役所本部及び地域包括支援センターに導入するネットワーク機器及びフレッツグループ VPN 環境を対象とする。 2) 市役所本部及び各地域包括支援センターにて業務システム運用上の問題が発生した場合、市 からの通報より原因の調査・分析を行う。 ① フレッツグループ VPN 接続機器のハードウェア障害が発見された場合、予備機を持ってセ ットアップを行い、導入初期状態まで復旧を行う。また、故障の機器はメーカに修理を依頼 し、修理完了後は市と協議の上、予備機とすることができる。 ② フレッツグループ VPN 接続機器のハードウェア障害以外の原因で問題が発生した場合、 その状況を市のシステム管理者に説明し、対応を協議する。 ③ ウイルスに起因する障害と受託者が判断した場合、受託者は原因者に対して実費費用を 別途請求することができる。 11. 機器等保守の対象業務 1) 総合的な対応窓口を明記した「保守体制表」を別途作成し、市の承認を得る。 2) 対象サーバーについて、年 1 回の定期点検を行う。 3) 機器が正常な使用において故障した場合は、その都度市の要請に応じて部品の交換及びその 6/8 修復作業を行う。 ① 作業はパッケージ交換を原則とし、機器の設置場所で行う。 ② 作業内容・交換部品・担当者・作業日時を記載した作業報告書を提出する。 ③ 機器の保守作業においては、原則として要請当日に行う。 4) 対象ソフトウェアに発見された瑕疵を補修する。 5) 構成機器の再セットアップ作業 ① 対象機器構成に対して、再設定を行う。 ② システムが正常に稼動しない場合、必要に応じてシステムを構成する機器の再セットアッ プを行う。 6) 作業内容により部品代等の別途費用が発生する場合は、事前に市のシステム管理者の承諾を 得る。 12. サポート及び機器等保守の作業時間帯 1) 機器保守のサポートの時間帯は、週 7 日(月曜日~日曜日)の 8:30~17:30 とする。ただし、12 月 31 日~1 月 3 日を除く。 2) システム保守のサポートの時間帯は、週 5 日(月曜日~金曜日)の 9:30~17:30 とする。月初1 日 から 10 日は、土・祝日も対応。ただし、夏季・年末年始の休暇と、受託者から事前に連絡がある 土、日曜日を除く。 3) ネットワーク保守のサポートの時間帯は、一週 5 日(月曜日~金曜日)の 9:00~17:00 とする。た だし、土、日曜日、祝日及び 12 月 31 日~1 月 3 日を除く。 4) 市が上記の時間帯以外のサポート及び保守を依頼する場合、受託者は対応可能な範囲内で実 施するものとする。 5) 対象ソフトウェアの瑕疵補修など、市及び受託者がその重要度、影響度が大きいと判断した場 合は、受託者は作業時間帯外であっても、速やかに要員を派遣し対応するものとする。 13. ハウジングサービス業務 1) 受託者は、包括サーバー等を受託者のデータセンターに設置するため、受託者がデータセンタ ー内に所有する設備を市に貸与する。 2) 市は、受託者のハウジングサービス利用にあたり、受託者が権利をもつ「ハウジングサービス 利用規約」を遵守するものとする。 3) 4) 受託者は、以下の設備とサービスを提供するものとする。 ① 1/2 ラック(20U) ② 電源利用(100V-20A) ③ 空調設備 ④ サーバー監視サービス ⑤ バックアップ結果確認 本契約が契約期間の満了または、解除により終了となる場合、受託者は、速やかに機器を撤去 し、提供設備を現状に復するものとする。その際に掛かる費用は、市が負担するものとする。 5) 14. 提案時点で想定される費用についてはプロポーザルで提示すること。 その他 1) 納入検査完了の日から 1 年間、システム全般について、仕様に記載した機能の利用に際して、 7/8 不備・不調があり、各務原市が瑕疵であると判断した場合、無償にて速やかに対応すること。 2) 地域包括支援センター支援システムを構築するにあたり、利用者の個人情報の取扱いに十分 注意すること(ソフトウェア・ハードウェア等のセキュリティ対策を含む) 3) 本契約は、地方自治法第 234 条の 3 の規定に基づく長期継続契約とする。 8/8
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