運用チーム・アップデート 2016年7月 グローバル経済見通し フランクリン・テンプルトン債券グループ® Christopher Molumphy Michael Materasso Roger Bayston 本レポートの内容: • 米国債は世界的な利回り低下トレンドに追随 • 英国民投票の世界経済に対する影響は不透明 • 英国民投票の結果を受け、欧州全体で先行き不透明感が長期化 する見通し 米国債は世界的な利回り低下トレンドに追 随 2016年に入り米国債利回りでは低下パターンが優勢でしたが、6月 には一段と低下しました。予想を大きく下回った5月の雇用統計の 結果を受け、月初に低下に転じた後、英国民投票の予想外の欧州 連合(EU)離脱という結果を受けて低下ペースが大きく加速しました。 同投票前後に市場が大きく変動するなか、米連邦準備理事会 (FRB)は、慎重なスタンスを維持しました。その後、投資家は当面、 米政策金利の追加引き上げが実施される可能性は低いとの結論 に達しました。これはFRBが政策金利の据え置きを決定する一方で、 米経済が重大な影響を被るかどうかの評価を進めていたためです。 市場センチメントがこうした見方を強く支持したことから、予想を大き く上回った6月の雇用統計も、当初は米国債市場にほとんど影響を 与えませんでした。 米国債利回りが過去最低を更新したことは、国内要因よりも海外要 因が米債券市場と米金融政策を実質的に支配しているという状況 を示唆しています。 For Financial Professional Use Only / Not For Public Distribution John Beck David Zahn 明らかに、世界経済に関しては重大な懸念が存在していますが、米 国債市場は米経済の状況とは、ほとんど無関係と考えられます。米 経済は緩やかですが、まずまずのペースで成長を継続しており、今後、 英国民投票の影響で後退する余地さえあるといえます。現在、多くの 国で国債利回りがマイナスとなる一方で、米国債の利回りは過去最 低水準にあるものの、投資家にとって引き続き相対ベースで魅力的な 水準にとどまる可能性があります。 FRBは6月の連邦市場公開委員会(FOMC)議事録で、英国民投票の 結果が判明する前から、政策立案者が米経済に対する潜在リスクを 意識していたという点を強調しました。英国民投票の結果を受けて、 米国債利回りは過去に前例がない水準まで低下し、 10年債利回りは 7月初めに1.36%と終値ベースの過去最低を更新しました。フェデラル ファンド(FF)金利先物市場においては、次回の米追加利上げ時期に 関する予想が大幅に先送りされ、一時は2018年第4四半期という見方 も浮上しました。投票結果が判明した後のFRB当局者によるコメントは 様々な見解を含んでいました。結果の余波が米経済に多大な影響を 及ぼすことはないという見方がある一方で、金融政策の段階的な引き 締めが必要と指摘する向きもありました。 ただ、6月の雇用統計が強い結果となったことから、投資家の米国債 のイールドカーブの短期ゾーンに関する見直しは限定的となりました。 この結果、FF金利先物市場が示唆する年内追加利上げの確率は上 昇しましたが、20%程度にとどまりました。6月の非農業部門雇用者数 は前月比+28万7,000人とコンセンサス予想を大きく上回りました。 この結果、過去3ヵ月間の移動平均は14万7,000人となりました。た だ、賃金など雇用者数以外のデータは、これほど明確な結果とは なりませんでした。平均時給は前月比では+0.1%と予想に届きませ んでしたが、前年同月比では+2.6%に上昇しました。 FRBが選好す る個人消費支出に関してもコア指数が前月比+0.2%、前年同月比 +1.6%、総合指数はそれぞれ+0.2%、+0.9%となり、インフレ圧力は抑 制されていました。 個人消費は好調を維持しました。 5月の小売売上高は前月比+0.5%と 堅調な結果となりましたが、4月の+1.3%という高水準からは鈍化しまし た。この結果、大半の予想が第2四半期の国内総生産(GDP)成長率 が第1四半期の低水準から大幅に上昇するという見方を支持していま す。アトランタ連銀が公表するGDP予測モデル「GDPナウ」は7月6日時 点で2.4%を示しました。 “ 米国債利回りは過去最低を更新 図1: 米国10年国債利回り 2014年1月1日~2016年7月14日 日次ベース 3.5% 過去最低の米国債利回りは米国 市場と金融政策に関するグロー バル要因の影響を示しています。 ” 米経済の強力な下支えにもかかわらず、FRBも大半の市場参加者も 国内のファンダメンタルズよりも、幅広く低迷するグローバルな背景を 焦点にしていると考えられます。 債券市場全般がFRBなど主要国中 央銀行の金融緩和策にとらわれており、米金利は我々の従来予想よ りも長期に渡って低水準にとどまることが予想されます。英国民投票 によって生じた不透明感が引き続き世界経済の随所に影を落としてお り、例えば、予想外の政治展開が増加すれば、長期化する可能性も ありますが、投資家は、相対的に高利回りの米国債投資の追求を継 続する可能性が高いと考えられます。 3.0% 2.5% 2.0% 1.5% 英国民投票の世界経済に対する影響は不透 明 1.0% 0.5% 0.0% 1/1/14 5/7/14 6/1/15 10/7/15 11/1/16 14/7/16 出所: ブルームバーグ 財務担当者を対象に実施した調査は(英国民投票の結果判明前に 実施)、米労働市場に関して、まちまちな見方を示しました。ほぼ半 数が11月の米大統領選挙を控えた政治的な不透明感などの要因 から雇用や投資の削減を計画していると回答しました。ただ、別の 調査では、回答者の多くが熟練労働者の確保が困難であるという 状況に言及し、近く賃金圧力が上昇に転じる可能性を示唆しました。 また、他の経済指標は、英国民投票の結果がどのような影響を及 ぼすかが不透明ななか、米経済の底堅さを強調しました。サプライ マネジメント協会(ISM)の景況感指数(PMI)は、製造業、サービス 業のいずれも好結果となりました。 サービス業PMIは5月の52.9か ら6月は56.5と過去7ヵ月間で最高の水準に上昇し、コンセンサス予 想を大きく上回りました。一方、製造業PMIも新規受注と輸出の好 調から53.2と予想を上回る結果となりました。 世界の債券市場は英国民投票のEU離脱という予想外の結果にショッ クを受け、極端な値動きを示しました。これはある意味で2012年の欧 州債務危機や2007年~2008年の世界金融危機など過去のシステミッ ク危機のエピソードを想起させました。債券投資家は早い時期に世界 経済の成長の大幅減速はほぼ確実との結論に達したと考えられます。 ただ、債券以外の市場ではこれほど大きく反応せず、ストレスの兆候 はほとんどみられませんでした。実際、6月の米非農業部門雇用者数 の大幅増加を受け、S&P500は過去最高付近まで上昇し、債券と株式 の同時高という通常はみられない状況となりました。 ただ、通貨は投資家の急速なリスク回避の動きを反映しました。米ド ルは、英国民投票の結果を受けて急騰し、第2四半期の貿易加重 ベースの下落を相殺しました。円は、今年これまで強含みの展開を示 していましたが、引き続き多くの投資家の避難場所となり、1米ドル= 100円の水準に近づきました。メキシコ中央銀行は、影響波及の兆候 がみられるなか、メキシコペソ防衛を目的とした利上げを余儀なくされ ました。同通貨は新興国通貨のなかで最も流動性が高く、幅広く取引 されていますが、英国民投票直後の投資家の新興国資産からの逃避 を受け、大幅に下落しました。 For Financial Professional Use Only / Not For Public Distribution Global Economic Perspective 2 “ 米国債市場の動向は米経済の状 況とほぼ無関係と考えられます。 米経済は緩やかですが、まずまず のペースで成長しています。 ” ただ、新興国市場を含む高リスクの資産クラスは、直後に値を下げ ましたが、その後は総じてまずまずの水準で推移しました。投資家 の間では当初はリスク回避の動きが急速に高まりましたが、市場が 英国民投票のショックを消化し、国債利回りが一段の低下に向かう ことが明確になった時点で、潜在的なパフォーマンスを追求する動 きが取って代わりました。社債では大量の資金流入がみられ、 米 追加利上げ見通しの後退が新興国資産を支援しました。世界的に 金融緩和政策が維持された場合に資金流入の恩恵が見込まれる ためです。当初、原油価格は節目の1バレル=50米ドル付近の水 準を維持し、英国民投票の結果には、ほとんど反応しませんでした が、7月初めの原油供給の緩和を受け下落に転じました。石油輸出 国機構(OPEC)が発表した6月の生産量は過去8年間で最高の水 準に達しました。 リスク回避で円が上昇 図 2: 為替レート 米ドル/円 130 125 120 115 110 105 100 95 26/5/15 とはいえ、例えば、現在のドイツと日本のイールドカーブの大半がマイ ナス圏にあるなど債券市場全般でみられる異例のバリュエーションが 世界経済の今後の展開によって正当化されるかどうかは疑問です。 英国のEU離脱という決定の余波が残るなか、バリュエーションを主導 しているのは、ファンダメンタルズの重大な悪化兆候というよりは、信 認の循環的な危機であると考えられます。このため、最悪の事態に陥 る可能性が低下するにつれ、バリュエーションはいずれかの段階で回 復に転じることが予想されます。 英国民投票の結果を受け、欧州全体の先行き 不透明感が長期化する見通し 英国有権者のEU離脱という選択が引き金となり、欧州市場は大きな 反応を示しました。なかでも当事国である英国で最も顕著な反応がみ られました。最終的なEU離脱時期と方法を巡る長期に渡る先行き不 透明感を受けて、英国がリセッション(景気後退)に陥るという見方が 広がるなか、英国債の利回りは急速に低下し、過去最低を更新しまし た。英ポンドは急落し、対米ドルで30年超ぶりの安値を付けました。 2007年~2008年の世界金融危機当時と同様に、投資家の解約殺到 を受け、一部の英不動産ファンドは解約停止措置に踏み切りました。 ただ、影響は英国のみにとどまりませんでした。予想される政治的な 行き詰まりによって欧州全般、とりわけユーロ圏の信頼が大きく損な われる恐れが出たためです。ドイツ国債に対する需要が大幅に高 まったことから、同10年国債の利回りはマイナス圏に陥り、7月初めに は-0.20%に近づきました。デンマーク、オランダの10年国債の利回りも マイナスとなる一方で、投資家がもう1つの避難場所とみなすスイス国 債市場では、全銘柄がマイナス利回りに転落しました。英国民投票の 結果によって、残りのEU加盟国の安定性が再び疑問視されたことか ら、ユーロ圏周辺国の国債とドイツ国債のスプレッドが拡大しました。 ただ、利回り全般に対する低下圧力がこうした動きの影響を軽減しま した。 2015年1月1日~2016年7月13日 90 1/1/15 一方、世界金融危機以降、勢いを増しているポピュリズムが下火にな る兆候はほとんどみられず、市場寄りのグローバル化の正当性は各 国の選挙を通じて、さらに拒絶される可能性が高まっています。 18/10/15 11/3/16 13/7/16 出所: ファクトセット ここにきて、今後の見通しに関する評価がさらに困難になっていま す。これは英国民投票の結果によって生じた政治や経済の先行き 不透明感からグローバル見通しに関する不確実性が増大したため です。ただ、金融緩和の行く手をふさぐ障害はほとんどありません。 世界の大半の中央銀行がデフレ圧力への対応を目的にすでに大 規模な金融緩和にコミットしていたことから、FRBなど同政策を展開 していない中央銀行が流れに逆らうインセンティブはほとんどない といえます。 とはいえ、英国民投票後の債券市場の状況を受けて、幅広い欧州銀 行株の急落がみられました。金利低下によって銀行収益がさらに悪 化する恐れが出てきたためです。なかでも最大の下落幅を示したの がイタリアの銀行です。同国では、多くの銀行が未引き当ての大量の 不良債権を抱え、厳しい状況に追い込まれています。数週間後に発 表される欧州中央銀行(ECB)のストレステスト(健全性審査)の結果 によって低迷が加速する可能性は高いと考えられます。イタリア金融 セクターを取り巻くセンチメントの悪化を受け、同国政府とEUの間で緊 張が高まりました。EUは銀行の短期流動性を支援する目的で流動性 保証を付与するというイタリア政府の措置を承認しましたが、同国政 府のさらに包括的な支援には強い難色を示しています。 For Financial Professional Use Only / Not For Public Distribution Global Economic Perspective 3 英国の決定を受け、欧州の銀行は圧力にさらされている 図 3: 欧州金融セクター MSCI欧州銀行株指数とMSCI欧州株指数(英銀行を除く) 2015年1月1日~2016年7月13 日 Price (USD) 90 80 70 60 50 40 30 20 1/1/15 26/5/15 18/10/15 MSCI欧州銀行株指数 11/3/16 13/7/16 MSCI欧州株指数(英銀行を除く) 出所: ブルームバーグ こうした措置がEUの銀行破たん時に債権者に負担を求めるEUの 新銀行規制に抵触する可能性があるためです。英国民投票の予想 外の結果を受けて、10月に実施されるイタリア国民投票が注目を集 めています。投票の目的は憲法改正案の承認を得ることにありま すが、レンツィ首相は改正が否決された場合には政界を引退すると 言明しています。ただ、英国有権者の予想外の選択を受け、イタリ アでもポピュリストが予想外の結果をもたらすかどうかを巡って憶 測が高まっています。 英経済が政治、経済見通しの変化に対する調整に苦戦するなか、 イングランド銀行(BOE、中央銀行)は迅速な対応を示し、金融政策 や英銀行セクターの流動性の健全性に関し、安心感を与えるコメン トを発表しました。一方、ECBは控えめな姿勢を維持しました。これ は英国民投票の結果が発表された直後にみられた市場ストレスが 多くの市場参加者が予想していたほど衝撃的なものにならなかった ためです。欧州株式市場は急落しましたが、その後、短期間で回復 しました。一方、ユーロは対米ドルでやや下落しました。 先日の ECBの社債購入プログラム開始に加え、国債利回りの急落がユー ロ建て社債の支援材料となりました。ただ、英国社債市場は同市場 ほど好調な展開にはなりませんでした。 “ 英国民投票の結果を受け、残りのEU 加盟国の安定性が再び疑問視されまし た。 ” 金融政策に関しては、BOEは金融緩和モードに入るとみられていまし たが、7月の金融政策委員会は緩和見送りを選択しました。一方、 ECBは現行の債券購入プログラムの性急な拡大に踏み切るというよ りは英国民投票の結果の影響の把握に努めることが予想されます。 ECBによる政策金利引き下げの可能性は低いと考えられます。投資 家の金融セクターに対する信頼にさらに打撃を与える恐れがあるため です。英国とEUの間の離脱交渉は長期間に渡る厳しい道のりになる ことが予想されます。各当事者の利害関係に加え、双方が既得権を 譲らないとみられるためです。英国はEU離脱によって引き起こされる 憲法上の問題を抱えており、おそらくEU離脱プロセスを早めることに は抵抗の姿勢を示すと考えられます。一方、 EU当局は今後の加盟国 によるEU離脱を阻止する目的で強硬路線を取る可能性もあります。 2017年のフランスとドイツの総選挙によって状況はさらに複雑になる 可能性があります。ただ、英国が中途半端な立場に置かれる期間が 長期化するほど、英国とEU双方に悪影響を及ぼす可能性が高くなる でしょう。 , For Financial Professional Use Only / Not For Public Distribution Global Economic Perspective 4 ユーロ圏実質 GDP、前年比 ユーロ圏のマクロ経済データ 4% 最終産出 国内総生産 (GDP)1 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 2% GDP、前年比 (%) 1.6 1.6 1.7 1.7 民間最終消費支出、前年比 (%) 1.7 1.8 1.6 1.7 0% 総固定資本形成、前年比 (%) 2.6 2.6 3.6 2.9 -2% Feb 16 Mar 16 Apr 16 May 16 2.7 1.7 1.4 1.6 10.3 10.2 10.2 10.1 0.9 0.2 2.2 0.5 経済投入1 小売売上高、前年比 (%) 失業率 (%) 鉱工業生産、前年比 (%) インフレ & 賃金圧力 インフレ指標1 Mar 16 Apr 16 May 16 Jun 16 消費者物価指数 (CPI)、前年比 (%) 0.0 -0.2 -0.1 0.1 コアCPI、前年比 (%) 1.0 0.7 0.8 0.9 Mar 16 21.82 Apr 16 22.03 May 16 22.28 Jun 16 20.84 金融市場 ユーロ・ストックス50インデックス(ユーロ)、 実績PER2 ECB リファイナンス金利 (%)3 10年債利回り—ドイツ国債 (%)2 -4% 1Q11 1Q12 1Q13 1Q14 1Q15 1Q16 6/15 6/16 出所: © European Union 1995–2016(2016年3月現在) 消費者物価指数、前年比 4% 3% 2% 1% 0% -1% 0.00 0.00 0.00 0.00 0.15 0.27 0.14 -0.13 Jan 16 Feb 16 Mar 16 Apr 16 5.36 19.01 29.43 27.48 4% 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 2.7 3.7 4.0 2.3 3% 6/11 6/12 6/13 CPI 6/14 コアCPI 出所: © European Union 1995–2016(2016年6月現在) 国際収支1, 3 貿易収支 (10億ユーロ) 経常収支 対 GDP比(%) 日本のマクロ経済データ 国内総生産 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 GDP、前期比、年率 (%) -1.7 1.7 -1.8 1.9 民間最終支出、前期比、年率 (%) -1.4 2.0 -2.6 0.8 固定資本形成、前期比、年率 (%) -4.6 3.2 5.2 -2.6 Feb 16 Mar 16 Apr 16 May 16 0% 1Q13 1Q14 1Q15 1Q16 出所: © European Union 1995–2016(2016年3月現在) 日本の実質GDP成長率、前期比、年率 経済投入 失業率 (%)5 鉱工業生産、前年比 2% 1% 最終産出 (GDP)4 対外貿易収支、対GDP比 (%)6 第3次産業活動指数、前年比 (%)6 3.3 3.2 3.2 3.2 -1.2 0.2 -3.3 -0.4 2.5 0.4 0.7 0.7 3Q15 4Q15 1Q16 2Q16 企業の利益成長率 (%)7 9.0 -1.7 -9.3 – 日銀短観大企業製造業業況判断指数8 12 12 6 6 企業活動 12% 8% 4% 0% -4% -8% 1Q11 1Q12 1Q13 1Q14 1Q15 1Q16 5/15 5/16 インフレ インフレ指標5 Feb 16 Mar 16 Apr 16 May 16 消費者物価指数 (CPI)、前年比 (%) 0.3 -0.1 -0.3 -0.4 CPI 生鮮食品を除く、前年比 (%) 0.0 -0.3 -0.3 -0.4 Mar 16 Apr 16 May 16 Jun 16 金融市場2 日経平均、実績PER 3ヵ月物国庫短期証券(短期国債)利回り( %) 10年国債利回り (%) 出所: 経済社会総合研究所、内閣府(2016年3月現在) 消費者物価指数、前年比 4% 20.0 19.9 20.6 18.6 2% -0.119 -0.285 -0.284 -0.273 0% -0.029 -0.075 -0.105 -0.217 -2% Feb 16 Mar 16 Apr 16 May 16 国際収支 月次貿易収支7 (10億円) 経常収支9 対GDP比(%) 402 883 697 40 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 2.4 2.9 3.3 3.6 1. 出所: © European Union 1995–2016. 2. 出所: Bloomberg. P/E ratios of Dow Jones EURO STOXX 50 Price Index and Nikkei-225 Stock Average as calculated by Bloomberg. 3. 出所: European Central Bank. 4. 出所: Economic and Social Research Institute, Cabinet Office, Government of Japan. 5. 出所: Ministry of Internal Affairs & Communication, Japan. 6. 出所: Ministry of Economy, Trade and Industry, Japan. 7. 出所: Ministry of Finance, Japan. 8. 出所: Bank of Japan. 9. 出所: Bloomberg Indexes. 5/11 5/12 5/13 CPI 5/14 生鮮食品を除くCPI 出所: 総務省(2016年5月現在) 貿易収支、対GDP比 1% 0% -1% -2% -3% -4% 1Q13 1Q14 1Q15 1Q16 出所:財務省、経済社会総合研究所、内閣府(2016年3月現在) 過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。 For Financial Professional Use Only / Not For Public Distribution Global Economic Perspective 5 国内総生産(GDP)、前期比、年率 米国のマクロ経済データ 最終産出 国内総生産 (GDP)2 4Q15 前期比、年率 (%) 1.4 1Q16 2Q16E1 3Q16E1 1.1 2.5 2.2 Feb 16 Mar 16 Apr 16 May 16 経済投入 消費/最終需要 所得/貯蓄2 個人支出、前年比 (%) 3.8 3.3 4.1 3.7 個人所得、前年比 (%) 4.2 4.6 4.4 4.0 5.7 6.0 5.4 5.3 Mar 16 Apr 16 May 16 Jun 16 貯蓄率(%) 雇用 失業率(%)3 労働参加率 (%)3 非農業部門雇用者数 (千人)3 新規失業保険申請件数、4週間平均 (千件)4 住宅5 中古住宅販売 (百万戸) 前年比 (%) 5.0 5.0 4.7 4.9 63.0 62.8 62.6 62.7 186 263 144 258 11 277 287 267 Feb 16 Mar 16 Apr 16 May 16 5.07 5.36 5.43 5.53 2.0 2.1 2.6 4.5 4Q15 1Q16 2Q16E 3Q16E -4.5 -6.7 -5.9 1.7 Feb 16 Mar 16 6% 4% 2% 0% -2% -4% 1Q11 1Q12 1Q13 1Q14 1Q15 1Q16 5/15 個人所得 5/16 出所: Bureau of Economic Analysis (2016年3月現在) 個人所得 &支出、前年比 12% 8% 4% 0% -4% 5/11 5/12 5/13 個人消費 5/14 投資 企業利益6, 11 利益、前年比 (%) 生産 & 稼働率7 Apr 16 May 16 鉱工業生産、前年比 (%) -1.4 -2.0 -1.2 -1.4 設備稼働率 (%) 75.6 74.8 75.3 74.9 非住宅設備投資2 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 3.8 2.2 1.5 0.0 Feb 16 Mar 16 1.0 0.8 Apr 16 1.1 May 16 0.9 前年比 (%) インフレ & 生産性 インフレ指標 個人消費支出 (PCE)、前年比 (%)2 コア PCE、前年比 (%)2 1.7 1.6 1.6 1.6 消費者物価指数 (CPI)、前年比 (%)2 1.0 0.9 1.1 1.0 コア CPI、前年比 (%)3 生産者物価指数 (PPI)、前年比 (%)3 コアPPI、前年比 Y/Y (%)3 2.3 2.2 2.1 2.2 -2.0 -1.9 -1.3 -2.3 1.5 1.5 1.7 1.6 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 生産性、前期比、年率 (%) 3.1 2.0 -1.7 -0.6 単位労働コスト、前期比、年率 (%) 2.0 0.4 5.4 4.5 生産性3 金融市場 バリュエーション S&P 5006のPER FFレート7, 8 May 16 Jun 16 Jul 16E Aug 16E 19.40 19.46 — — 0.25 0.25 0.38 0.38 Feb 16 Mar 16 国際収支 米貿易収支(月次)2, 9 Apr 16 May 16 (10億米ドル) -44.0 -35.5 -37.4 -41.1 米経常収支 2Q15 3Q15 4Q15 1Q16 -111.9 -123.1 -113.4 -124.7 -2.4 -2.5 -2.6 -2.6 四半期別(10億米ドル)2 年率 (対GDP比、%)10 E: 予想 1. 出所: Bloomberg Economic Forecasts (2016年6月末現在) 2. 出所: Bureau of Economic Analysis. 3. 出所: Bureau of Labor Statistics. 4. 出所: Department of Labor. 5. 出所: Copyright National Association of REALTORS®. Reprinted with permission. 6. 出所: Standard and Poor’s. 7. 出所: Federal Reserve. 2015年12月16日のFOMCでFRBは米国の主要金 利の「誘導目標」を0.25%~0.50%に引き上げました。 8. 出所: Chicago Board of Trade (30-Day Federal Funds Futures Rate for July 2016 and August 2016) (2016年6月末現在) 9. 出所: US Census Bureau. 10. 出所: Bloomberg Indexes. 11. 出所: Bloomberg calculations are share-weighted y/y. 予想は2016年7月14日現 在。 出所: Bureau of Economic Analysis (2016年5月現在) 非農業部門雇用者数 & 失業率 千人 600 400 200 0 -200 6/11 6/12 6/13 6/14 6/15 非農業部門雇用者数純増減 パーセント 12% 10% 8% 6% 4% 6/16 失業率(右軸) 出所: Bureau of Labor Statistics季節調整後データ(2016年6月現在) 消費者物価指数、前年比 4% 3% 2% 1% 0% -1% 5/11 5/12 5/13 CPI 5/14 5/15 5/16 コアCPI 出所: Bureau of Labor Statistics (2016年5月現在) 労働生産性 & 単位労働コスト、前期比、年率 15% 10% 5% 0% -5% -10% 1Q11 1Q12 1Q13 単位労働コスト 1Q14 1Q15 労働生産性 1Q16 1Q15 1Q16 出所: Bureau of Labor Statistics (2016年3月現在) 米貿易収支(年率)、対GDP比 -2.0% -2.5% -3.0% -3.5% -4.0% 1Q11 1Q12 1Q13 1Q14 出所: Census Bureau and Bureau of Economic Analysis (2016年3月現在) 過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。 For Financial Professional Use Only / Not For Public Distribution Global Economic Perspective 6 重要事項 当資料は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、個別の投資助言または証券の売買、保有、または投資戦略の 採用に関する推奨や勧誘を行うものではありません。また法律上、税務上の助言を構成するものではありません。 当資料のなかで運用担当者が示した見解ならびにコメント、意見、分析は、当資料作成時点のものであり、事前通知なし に変更される可能性があります。当資料で提供された情報は、すべての国、地域、市場に関するすべての重大な事実に関 する完全な分析を目的とするものではありません。すべての投資はリスクを伴い、元本に損失が生じる可能性があります。 当資料の作成には、第三者を情報源とするデータが使用されている可能性がありますが、フランクリン・テンプルトン・イン ベストメンツ(「FTI」)は当該データに関して独立した照合、検証、監査は行っていません。FTI は、本情報の利用によって生 じたいかなる損失に対しても一切、責任を負いません。当資料のコメント、意見、分析に対する依拠に関しては、利用者が 裁量で行ってください。 金融商品、サービス、情報はすべての管轄区域で入手可能なわけではなく、米国以外では、他のFTI関連会社および/また は現地法および規則が承認するその販売会社によって提供されます。個別の管轄区域における金融商品およびサービス の提供に関する詳細な情報については、専門家の助言を受けることをお勧めします。 データ出所に関する詳しい情報については www.franklintempletondatasources.com を参照下さい。 <当資料のお取扱いにおけるご注意> ●当資料はフランクリン テンプルトン インベストメンツ(フランクリン・テンプルトン・リソーシズ・インクと その傘下の関連会社を含みます。)が作成したものを、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ 株式会社が抜粋・翻訳した資料であり、特定のファンドの勧誘を目的とするものではありません。 ●フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社が設定・運用する投資信託は、国内外の株式 や債券など値動きのある金融商品等に投資します(外貨建資産には為替変動リスクもあります。) ので、基準価額が変動し、投資元本を割り込むことがあります。従って、元金が保証されているもの ではありません。投資信託の運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。投資信託は預 貯金とは異なります。また、投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があ ります。詳しくは、各ファンドの最新の投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 ●当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成しておりますが、その正確性、完全性を保証す るものではありません。当資料に記載されている予測、見通し、見解のいずれも実現される保証は ありません。当資料の内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあり ます。 ●当資料にかかわる著作権その他の一切の権利は引用部分を除き当社に帰属します。当資料の一 部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りします。 フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第391号 加入協会/ 一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 franklintempletoninstitutonal.com 5/16 Copyright © 2016 Franklin Templeton Investments. 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