水稲病害虫発生調査結果

平 成 28 年
水稲病害虫発生調査結果
第 1号 <7月 26 日発行>
揖龍地区農業共済事務組合・兵庫県農業共済組合連合会西播出張所
たつの市・太子町・兵庫西農業協同組合・龍野農業改良普及センター
1 病害虫の発生状況
(匹、% 6 カ所調査 7 月 25 日調査)
ヒメトビ
セジロ
トビイロ
ツマグロ
カメムシ
コブノ
縞葉枯
紋枯
いもち
ウンカ
ウンカ
ウンカ
ヨコバイ
類
メイガ
病
病
病
平成28 年
0.0
0.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.7
1.3
16.6
昨年
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
6.0
4.6
平年
0.2
0.3
0.0
0.1
0.2
0.6
0.1
1.1
12.5
ウンカ類、ツマグロヨコバイは株当たり虫数、カメムシ類は 10 回すくいどり虫数、コブノメイガ・縞葉枯病・紋枯病・いもち病は発生株率(%)
平年:過去8年の 7 月下旬調査の平均値
・
・
・
・
・
いもち病 : 1カ所で発生が見られましたが、発生の程度は「大」です。
紋枯病、縞葉枯病 : 4カ所で発生が見られましたが、発生の程度は少ないです。
ヒメトビウンカ 、トビイロウンカ : 発生は見られませんでした。
セジロウンカ、ツマグロヨコバイ : 発生量は非常に少ないです。
カメムシ類、コブノメイガ : 発生は見られませんでした。
【予想される向こう 1 か月の天候】
<7月 21 日大阪管区気象台発表
1 か月予報>
向こう1か月の気温は、ほぼ平年並ですが、期間の前半は平年に比べ晴れの日が少ないため、
1週目を中心に低温傾向の見込みです。期間の後半は暖かい空気に覆われて、高温傾向となる
見込みです。
期間の前半を中心に気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、多雨、寡照の傾向となる
見込みです。
2 病害虫防除のポイント
地域(山間部、日陰等)によって、「いもち病」の発生程度が大きい圃場が
あります。基幹防除をまだ行っていない場合は、早急に実施して下さい。
兵庫県の病害虫発生予察予報第 3 号(7 月 21 日 兵庫県病害虫
防除所発表)では、「縞葉枯病」の今後の発生予想は「一部でやや多」と
なっています。縞葉枯病は葉に縦の黄色い縞(健全部との境が不明確)
が現われ、葉がまいて垂れることが多いですヒメトビウンカが稲を吸汁し、
縞葉枯病ウイルスを媒介することにより発病します。
揖龍地域の定点での発生はありませんでしたが、県全域ではヒメトビウンカの発生は「やや多い」
となっていますので注意が必要です。
<ポイント>
→基幹防除の適期実施
→縞葉枯病発生の場合は、健全株への感染を防ぐため,発病株は早めに抜取り処分します。
農薬等は JA 兵庫西の平成 28 年度水稲栽培暦を参考にして下さい