金 金は他の投資物よりも長い歴史があり、今日までも投資家の注意を

金
金は他の投資物よりも長い歴史があり、今日までも投資家の注意を引いている。更
に、普通の会社は数年後、破綻する一方、金は金で、価値の保蔵である。
ヘンリー・ヴァンデンバーグは株式会社と金が好きであった。従って、豪州取引所
に上場した「ケントール・ゴールド」と言う、金の鉱山を経営している株式会社の株
を二万五千ドル分買った。
然し、僅か半年足らずの内に、ケントール・ゴールドの株価は三十五セントから、
三十、二十五、そして、ケントル・ゴールドが破綻したら、ゼロセント、言わばもう
取引出来ないレベルに下がってしまった。
其れで、ヘンリーは株式会社の投資を諦めて、
「もう二度と株式会社に投資しない」
と、自分に約束した。
株式会社に投資する代わりに、ヘンリーは、金の歴史、金の特徴等に関する本を読
んだ。其のお蔭で、ヘンリーの金の知識が深まり、金と人間との関係が明らかになっ
た。地殻から採る金は指輪や電気製品等、広い分野で利用されている。詰まり、金は
現代社会の元にある。ヘンリーは、其れに気が付いたら、科学に関する本も読んで来
た。
ケントール・ゴールドが破綻してから数週間が経った後、ヘンリーの金の興味が高
まった。結局、流行っている競売サイトで、知らない人から豪州 200 ドルの金貨を買
った。
数日後、其の豪州 200 ドルの金貨が郵便で来て、ヘンリーの金に対する欲望と興奮
が満たされたが、新しい問題があった。其れは金の隠し場所であった。
面白いことに、金の隠し場所の探しは何時も同じ所で終わった。其れは地下であっ
た。火事や住居侵入の危険を考えると、地下は一番安全な所だとヘンリーは思った。
其の発見で、彼は地下の形で、金の為に安全な場所を見つけた。
地下に置いた金貨は、ヘンリーの目から隠され、彼は其れに就いて余り考えなかっ
た。と言うのは、金は貴金属の中には、錆が付かない金属で、ヘンリーは地下にある
金を覚える必要は無かったからである。
其の通り、数ヶ月後、地下にある金の審美的な価値が減って来た上に、ヘンリーは
金を商品として見て来たので、遂に「金は不安全な株式会社よりも安全だね」と言わ
れる主張に完全に賛成出来た。
然し、未だ「なぜ金の価格は他の商品の様ではなく、長い間に亘って価格が段々上
がっているのか」と言う疑問が残った。
ヘンリーの質問の答えとして、「金は白金のように、供給が限られ、栽培が出来な
い。世界の人口の増しと共に、紙幣の流れが上がっている現象に連れて、金の需要も
段々上がっている」と言う仮設があった。取り分け、金は政府の行動を通じて価値が
ある。
2
其の故に、現代社会では政府の金融機関、いわゆる銀行を支える為に、負債を高め
る性活が強いられている。然し、ヘンリーは貯蓄家で、負債の反対者として、初の豪
州 200 ドルの金貨から、「アメリカン・バファロー」、「メキシコのぺス」等の他、
白金の残片でも集め続けた。其の行動は、木の実を蓄えて、冬に備えるリスの様であ
った。
ヘンリーの金に関する研究が長引いてきた。次第に、ヘンリーは金の買いを合理化
して、金貨に代わって金塊、言い換えれば、高価な付加価値で売られていない金塊だ
けの集め方へ移した。其れに、ヘンリーの政府の行動と利子率の変わりを巡る知識が
深まり、政府の金との戦いが明らかになった。
要するに、金貨の形をしている金の多くは貨幣鋳造所に溶かれた為、金属とは言え
なく、品物である。ヘンリーは金属の金しか欲しくなく、金塊を買った。其れで、豪
州 200 ドルの金貨で始めたヘンリーは、最後に、貨幣鋳造所のようとなり、多くの宝
石細工と同じことをした。
ヘンリーは株式の取引と金の集まりから生産へ移し、自分でも付加価値が出来ると
思って来た。結局、貴金属の販売店に集めた金貨と金塊を全部売った。其れでも、資
本は未だ足りず、多くの社会人や競争者に抑えられていたので、自分の「金」を作る
アイディアに魅かれた。初めに、神は天と地を作られたように、ヘンリーも価値のあ
る物事を造り始めた。
ルーク・エリス作
2014 年
2016 年 07 月 29 日編集