01 体の発育・発達

1体の発育・発達
指導案
・自分や他人の発育急進期に気づき,問いや発表に積極的に参加しようとする。(関心・意欲・態度)
目
標
・思春期には発育・発達の個人差が大きく見られることを,急速に発育・発達する時期や程度には個人差があること
と関連づけてとらえることができる。(思考・判断)
・体には様々な器官が急速に発育し機能が発達する時期があること,その発育・発達の時期や程度には個人差がある
ことを説明できる。(知識・理解)
学習内容
授業のすすめ方
発問1
導
入
発育のしかたと
急激に身長が
伸びる時期
あなたはこの1年間に,身長がどれくらい伸び
値を板書して,個人間のばらつ
う。
きが大きいことを示しておく。
発問2
人の身長は,毎年同じくらい伸びているのでしょ
・選択肢を板書し,それぞれの選
うか,それとも急に伸びる時期があるのでしょうか。あ
択肢を選んだ人数をそこに板書
るとすれば,何歳頃でしょうか。予想してみましょう。
しておくとよい(それにより,
・急に伸びる時期 ある( )人 ない( )人
生徒は自分が選んだ選択肢がク
①0歳∼1歳頃 ②2歳∼5歳頃 ③6歳∼10歳頃
④11歳∼15歳頃 ⑤16歳∼20歳頃
説明1
身長などの発育急進期は2度あること,生徒は
今まさに第2発育急進期を迎えていることを説明する。
ラスの中で多数意見なのかある
いは少数意見か,全体の中でど
のような位置にあるのか自己評
価が可能となる)。
発問3 2回目の急に身長が伸びる時期には,男子と女
子では差があるのでしょうか。また,そう思った理由を
・選択肢を板書し,それぞれの選
①男子が早い ②女子が早い ③男女同じ
・理由は,クラスの仲間がそう見
発表してみましょう。
展
開
・何人かに発表させ,それぞれの
ましたか?健康診断の結果などから思い出してみましょ
・急に伸びる時期は何歳頃?
発育の性差
留意点
択肢を選んだ人数をそこに板書
しておくとよい。
えるからなどの現象的なもので
よい。
説明2
第2発育急進期の始まる時期などの性差につい
て説明する。
・教 科 書 p.42「 中 学 生 の 体 は 大
人に近づいている」の部分を読
ませて,まとめてもよい。
各器官の
発育のしかた
発問4
体の中で,身長や体重と同じようにこの時期に
急激に発育するのは,次のうちどれでしょうか?
①肺や心臓(呼吸器・循環器) ②脳や脊髄(神経)
③卵巣や精巣(生殖器) ④へんとうや胸腺
説明3
各器官も急速に発育する時期があるが,その時
期や程度は器官によって異なっていることを説明する。
・教 科 書 p.43「 体 の 発 育・ 発 達
は同じようには進まない」の部
分を読ませて,説明をまとめる
こともできる。
ま
と
め
発育の個人差
指示1
思春期にみられる体の発育・発達の特徴につい
てまとめてみよう。
・個体間でも差がみられるととも
に,個体内でも臓器・器官別に
発育・発達の差がみられる。
授業ワンポイント
「第二の誕生」といわれるほどの心身の大きな変化の事実とそのメカニズム,意義や意味を学ぶことは,今まさにそうした変
化にさしかかっているだけに大きな意味をもつ。
身体の発育・発達は,大人に向かって自立するための基礎であることを理解し,成長という観点から健康を時間軸でとらえら
れるようになることは大切な学びである。
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