05 応急手当の基本

5応急手当の基本
指導案
目
標
・応急手当について関心をもち,学習に進んで取り組む。(関心・意欲・態度)
・救急車を呼ぶ判断を,実際の場面を想定して考えられるようになる。(思考・判断)
・適切な手当は,けがや病気の悪化を防止したり,命を救ったりできること,中学生でも知識と技術があれば適切な
手当ができることを理解する。(知識・理解)
学習内容
導
入
応急手当の重要性に
気づく
授業のすすめ方
留意点
発問1 「あなたの前を歩いていた男の人が急に倒れて
・まず1人で考えさせ,次にグルー
しまいました。あなたはどうしますか?」自分にできる
プで話し合わせる。
ことを,あげなさい。
応急手当は,その場
に居あわせた人が行
発問2 「A 君は助けてくれる人を探しに行きました。
」,
「B 君は,大丈夫かどうか様子をみて,大声で助けを求め,
うことが必要である
自分にできることを始めました。
」この2人の行動の結果
ことを理解する
は,どうなると思いますか。
図1を説明し,その場に居あわせた人が,適切
説明1
・グループで意見をまとめ,結果
を予測させる。
・図1を参照して確認する。
な手当をしなければ命に関わることを説明する。応急手
当の定義について説明する。
生命に関わる状態に
ついて考えられる
発問3 B 君は,
「すぐに救急車を呼ばなければならない」
と思いました。なぜそう思ったのでしょうか?考えられ
ることをあげてみましょう。
・
「声をかけても反応がない,息
をしている様子がない,動かな
い,痛くて動けそうもない,血
を流している」などを分類して
展
開
説明2
明する。
命に関わる状態はどのような状態であるのか説
AED の 効 果 を 理 解
し,倒れている人に
らないことを流れに沿って説明する。AED についての説
対する応急手当の手
明や,119番に連絡する際の注意点を説明する。
順が分かる/実習を
通してできるように
説明3
指示1
倒れている人を見つけた時に,行わなければな
倒れている人を見つけた時に行う応急手当と,
救急車を呼ぶ練習をしてみましょう。
なる
板書する(板書1)。
・図 2 を 参 照 し て 流 れ を 確 認 す
る。通報する時に聞かれること
を板書する(板書2)。
・グループにチェックシートを配
付し,応急手当をする人,救急
車を要請する人は,よくできた
のかを,記入させる。
適切な救急車の利用
が重要であることを
知る
ま
と
め
適切な応急手当は命
を救う
次回の予告
説明4
救急車の要請は,1年間で約534万人,年々増
加している。しかし,その半数が軽症である。出動要請
の増加は,救急車の到着時刻の遅れに繋がっている。
説明5
中学生が応急手当をして小学生の命を救った新
聞記事を示し,中学生でも知識と技術と人を救いたい気
持ちがあれば,救える命があることを説明する。
指示2
次回は,けがの手当であることを伝え,学校の
中で起こるけがについてあげられるように指示する。
授業ワンポイント
人の命を救うためには,誰かがやってくれるのを待つのではなく,自分がやらないといけないということに気づかせる。
実際の事故の場面に遭遇したらどうすればよいのかということを,流れやポイントを押さえて理解できるようにする。
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