改善基準のポイント

事業用運転者の
労働時間等の改善基準
①バス運転者の労働時間等のポイント
②タクシー運転者の労働時間等のポイント
①バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント
⑴拘束時間・休息時間
4週間を平均した1週間あたりの拘束時間(原則65時間)
★貸切バス運転者、高速バス運転者等
労使協定締結した場合、52週のうち、16週間までは
4週間を平均した1週間あたり71.5時間まで延長できる。
⑵1日の拘束時間 基本13時間、16時間限度
1日の休息期間 継続8時間以上
1日(24時間)=拘束(16時間以内)+休息(8時間以上)
※始業時刻から起算した24時間以内の拘束時間
⑶1週間における1日の拘束時間延長(16時間は1週2回限度)
⑷休日は、休息期間+24時間の連続した時間
30時間を下回ることはできない。
「休息8時間+24時間=32時間」以上の連続した時間
①バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント
★特例
分割休息時間・2人乗務の特例・フェリー乗船等
30時間以上の連続した時間を与える。
尚、2日続けて休日を与える場合は2日目は、
連続24時間以上あれば差し支えない。
※休息期間については、運転者の住所地での休息時間が
それ以外の場所での休息期間より長くなるように努めて
下さい。
①バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント
⑸1日の運転時間(2日平均して9時間)
平均し、ともに9時間を超えたら違反
⑹4週間を平均した1週間あたりの運転時間(原則40時間)
★貸切バス、高速バスの運転者等「労使協定締結」
52週のうち16週(2,080時間内)まで、
4週を平均した1週間あたりの運転時間44時間
⑺連続運転時間(4時間)
休憩等は10分以上で分割することもできる。
①バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント
⑻特例(業務の必要上、困難な場合)
★休息期間を分割
1日、1回あたり継続4時間以上、合計10時間以上
★2人乗務
1日、最大拘束20時間まで延長、休息4時間まで短縮
★隔日勤務
2暦日の拘束時間、21時間まで。
但し、夜間に4時間以上の仮眠時間を与える場合、
2週間について3回限度、拘束時間を24時間まで
延長できる。
★フェリー乗船
乗船時間のうち、2時間を拘束時間、その他の時間に
ついては休息期間として取り扱う。
②タクシー運転者の労働時間等の改善基準のポイント
⑴拘束時間・休息期間(日勤勤務)
1箇月299時間
⑵1日の拘束時間(基本13時間以内、16時間まで延長)
⑶1日の休息期間(継続8時間以上)
⑷車庫待ち等運転者の特例(労使協定締結)
★1箇月の拘束時間322時間まで延長
★1日の拘束時間24時間まで延長(下記の要件)
・勤務終了後、継続20時間以上の休息期間
・1日拘束16時間、1箇月7回以内
・1日拘束18時間超、夜間4時間以上の仮眠時間
②タクシー運転者の労働時間等の改善基準のポイント
⑴拘束時間・休息期間(隔日勤務)
1箇月262時間(労使協定 1年間で6箇月270時間)
⑵2暦日の拘束時間(21時間以内)
⑶勤務終了後、休息期間(継続20時間以上)
⑷車庫待ち等運転者の特例(労使協定締結)
★2暦日の拘束時間(夜間4時間以上の仮眠時間)
24時間まで延長可(1箇月について7回以内)
但し、1箇月の拘束時間の限度を262時間又は
労使協定により262時間を超え、270時間以内で
定めた時間に20時間を加えた時間まで延長可
②タクシー運転者の労働時間等の改善基準のポイント
⑸時間外労働及び休日労働の限度
1日又は2暦日の拘束時間、1箇月の拘束時間
(日勤者)原則…1日16時間 ・ 1箇月299時間
(隔日勤務)原則…2暦日21時間 ・ 1ケ月262時間
但し、労使協定がある場合270時間
★休日労働 1箇月の拘束時間の限度内で
2週間に1回が限度
③ハイヤー運転者の時間外労働
1箇月に50時間又は3箇月140時間及び
1年間450時間の目安時間の範囲内
★