散歩ウォッチング

夜のレース花
森野かずみ
最近注目を浴びている蚊ですが、カ科ヤブカ属の代表はヒトスジシマ
カで、主に昼間活動(特に夕方)する屋外派。 カ科イエカ属の代表はア
カイエカで、主に夜間活動する屋内派です。
つる性多年草カラスウリの花は日没後に開花し、
夜明け前にしぼみます。 真っ白い繊細な花は、花
得です。 カラスウリの花観察は夜なので、明るいうちに開花しそうな蕾
ちなみに果実の形が特徴的なのが同じ仲間のヘビウリ、形を見れば納
カラスウリ、カボチャの種のように楕円形をしているのがキカラスウリ。
秋は赤い果実と黄色の果実で見分ければ簡単です。 中の種子は、カ
マキリの頭とか大黒様の顔だとか打ち出の小づちだとか言われるのが
してみてください。
スウリで、ざらざらしているのがキカラスウリ。 試
葉で見分けるには、触ってソフトなのが多毛なカラ
ウリほど繊細ではなく、昼頃まで咲いています。
うに見かけるのが仲間のキカラスウリ。花はカラス
カラスウリは、林の縁や市街地の空き地など人
の生活圏でも比較的多く見かけますが、同じよ
日間連続して開花します。
1か所に1個)で、雄花は1か所に複数付き、数
筒の下部(子房)が膨らんでいるのが雌花(普通は
雌株には雌花が付きます。 花の下にある長いガク
径8㎝前後。 雌雄異株のため、雄株には雄花が、
冠のふちがレースのように細かく裂け、大きさは
ヘビウリ果実
(栽培品)
のホームページでカラー写 真をご覧いただけます。
Kacce
(つぼみ)
を見つけておいて、夜の散歩をお続けください。
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この蚊に悩みながら懐中電灯などを持って観察する花、カラスウリが
開花する頃になりました。 ウリ科カラスウリ属、
カラスウリ
(雌花)
キカラスウリ
(雄花)