グループ一丸となって 信頼回復を成し遂げ 社会の期待を超えるCSRを

トップメッセージ
グループ一丸となって
信頼回復を成し遂げ
社会の期待を超えるCSRを
めざしていきます
信頼回復に向けて
ESG の 強 化 充 実
昨年、当社グループが製造・販売してきた建築用免震ゴ
さて、本年度は当社グループが推進している中期経営計
ム製品、および一般産業用防振ゴム部品の一部において、
画「中計’14」の最終年度となります。業績面においては、
その検査工程等で不正行為があり、不適切に製品納入を
目標としていた営業利益(520億円)を昨年、一年前倒しで
行っていたことが判明しました。これにより、多くの関係
達成することができました。
者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけするに至っ
たことを、謹んで心よりお詫び申しあげます。
一方、コーポレートの施策としては、ESG、つまり
Environment(環境への取り組み)
、Society(社会との関
わり)
、
Governance
(企業統治)
の強化充実を掲げています。
当社グループは、これら不正問題の度重なる発生を重大
これらに対してどのように取り組んできたかについて、こ
な事態と受け止め、まず、その原因と内在する課題に対し
のCSR報告書にまとめましたので、ぜひご覧いただきた
て真摯に向き合い、会社として問題の総括と反省を行いま
いと思います。そして、いま一度、当社グループが社会の
した。そして、外部機関の支援もいただきながら、断行す
一員としてあるべき姿を実現していけるよう、皆さまから
べき再発防止策をとりまとめました。
のご意見やご助言をいただきたいと存じます。
事業基盤の総点検と再整備を主眼として優先的に行う
近年、企業に対する社会からの期待と要請は、ますます
「緊急対策」、経営基盤の再構築と確立に向けて長期的視野
多様化かつ高度化してきています。昨年は「持続可能な開
を持って行う「徹底対策」、いずれの施策についても推進
※1」や「パリ協定※2」が採択され、深刻化す
発目標(SDGs)
部門を明確にして、全体の進捗管理を徹底しながら、責任
る環境・社会問題に対して、国際社会がなすべき新たな枠
を持って遂行しているところでございます。
組みが整ったといえます。
当社グループとしても、より広い範囲で一つひとつの課
このようななかで、国内外のお客さまやお取引さま、行
題解決に責任を果たしていかねばならないと考えており、
政機関・関係団体の方々など、さまざまな関係先をできる
本年6月には、主要原材料の天然ゴムを持続可能な資源と
限りお訪ねしてコミュニケーションを重ねてきましたが、
するための活動「SNR-i(Sustainable Natural Rubber
お叱りやご助言など数々のご意見を頂戴しました。これら
Initiatives)
」に参画する自主宣言を行いました。
はすべて、当社グループへの期待をいただいてのものと実
感しています。
このほか、女性やシニア層などが活躍できる多様な人
材基盤、あるいは社員の潜在能力を引き出せる育成環境
本来、会社は社会のために必要とされる存在でなければ
ならないと考えています。寄せていただいている期待に応
えていくことが、当社グループの果たすべき社会的責任の
を整え、働くステージを豊かで活気あるものに変革してい
きたいと考えています。
また、一連の問題を機に当社グループが現在取り組んで
第一歩であり、さらには、その「期待を超えていくこと」
いるコーポレート・ガバナンス、内部統制、コンプライア
が社会に必要とされる前提条件だと思います。
ンス等の再構築は、まさにCSR経営の基盤です。私たち
は今、この確立を成し遂げるチャンスを得ていると受け
東洋ゴム工業株式会社
代表取締役社長
現在、お客さまへの製品の交換・改修対応を最優先課題
と位置づけ、グループを挙げてこの対処にあたっていると
止め、ステークホルダーの皆さまに信頼していただける
企業として、誠実に社会的責任を果たしてまいります。
ころですが、もう一度、社会から期待していただける会社
へと信頼を回復できるよう、再発防止策の徹底、会社の変
革に取り組んでまいります。
本報告書では、本年度から当社グループのCSR活動をよ
りわかりやすくお伝えするために、社外有識者の意見も踏
まえて策定した7つの重点テーマに沿って報告しています。
ステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを深め
ながら、
「社会の期待を超えるCSR」をめざしていきたいと
考えておりますので、今後とも一層のご支援とご鞭撻を賜
りますようお願い申しあげます。
※1 Sustainable Development Goals:
2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」で採択された
2015年から2030年までの行動計画と目標
※2 パリ協定:
2015年12月に「国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)」で
合意された2020年以降の温暖化対策の国際的な枠組み
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東洋ゴムグループ CSR 報告書 2016
東洋ゴムグループ CSR 報告書 2016
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