2016年8月号 - あすは社労士事務所

あすは社労士事務所
Communication
《Labor
通信(平成 28 年 8 月号)
2016・8》
先日、iPS 細胞で有名な山中伸弥先生の講演を聞く機会がありました。わずか40分という短い時間でなぜこ
の研究を先生が熱心にされているのか原点を知ることができました。先生のお父様は大阪の工場の社長。先生
が高校生のとき、仕事から帰って足が痛いからみてくれと。するとお父様の足には、針の先くらいの小さな傷
があったそうです。たいしたことなさそうと伝えたところ、それがなんと工場で針のようにとがった金属の削
りカスで骨までささっていたそうです。長時間に渡る緊急手術。大量の輸血をしても金属はとれず、輸血が原
因で C 型肝炎という後遺症へ。そこから医療の道を志し、先生が医師になったのを見届けお父様は57歳で亡
くなったそうです。
「父のような患者を出さない」というぶれない思いが原点となっています。
(小野山真)
★新たに雇い入れた 65 歳以上の方がいる会社は要注意!
来年 1 月に
むけての準備
雇用保険は、65 歳を超えてから入社した場合、加入できませんでした。来年の
1 月 1 日からはその 65 歳という年齢制限がなくなります。週に 20 時間を超え
る勤務であれば、年齢に関わらず資格取得しなければなりません。ただし、4 月 1
日現在において、満 64 歳以上の方は、雇用保険料は労使共に免除です。
(平成 32 年からは徴収されます)
現時点で、対象社員の有無を洗い出しておくことをお勧めいたします。
★雇用保険は、いわば「働く現役世代が万が一働けなくなった場合」の保険、65 歳から
は老齢となり、年金の支給が開始されます。厚生年金に加入していても年金は 65 歳まで
ひきあげられ、昭和 32 年生まれの男性は報酬比例部分の年金の支給が 62 歳です。
★では、どうやったら 65 歳までの収入を得るのかというと「働くこと」ともうひとつ国
が推奨するのが企業年金です。確定拠出年金は、60 歳以降に受給できます。65 歳まで
を働くかもしくは自分で別途蓄えた年金でまかなうようにという政策がうかがわれます。
社会保険
住民票の住所!
★9 月より厚生年金の記録をより正確にするため、
「住民票」と「基礎
年金番号」の結びつけが強化されます。
社会保険の資格取得時に記入された住所を、年金機構は住民票コードと突き合
わせ一致しているか否かを確認することを強化します。そのため、もし住民票と
違っている場合、資格取得届は返戻され、運転免許証等の本人確認を事業所に求めるという方針です。いろん
な事情で住民票と違う住所に居所を持っている場合、備考欄への記載をしておけば問題ありません。社会保険
のマイナンバー導入は予定では平成 29 年 1 月からでしたが、いつから始めるか現時点で目処がたっており
ません。マイナンバーにかわるものとして住民票と基礎年金番号を紐付けしておくという方針が読み取れます。
社員に介護休業
を請求されたら!
★雇用保険における介護休業取得の条件が緩和
介護休業をすると雇用保険から介護休業給付金がもらえるということは、ま
だまだ周知されておりません。介護は育児と違い、家族の手をわずらうのは一
時です。そのため、雇用保険では 93 日をマックスに介護休業を定めています。
その介護休業をとれる常時介護をする基準が緩和されました。これまでとらなかった社員が請求してくるかも
しれません。規程等ルールを見直し、家族の介護に対応できる体制を考えていきましょう。
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特定社会保険労務士
佐々木 香里
小野山 英男
小野山 真由美
★いよいよ夏の到来です。こまめに水分補給を!