学識経験者からのヒアリング結果 ○ 第8回検討会議(5/26)において、学識経験者(※)から、検討会議でこれまで 整理した内容が妥当かどうか、総合的な論点整理を行っていく際にどのような観 点から評価を行うべきかなどについて、客観的な立場から意見を伺った。 (※)島根大学 飯野公央 准教授、島根県立大学 西藤真一 准教授 ○ 学識経験者からは、次のような意見があった。 自家用車利用が大半である現状や将来の人口減少を踏まえた交通体系の あり方の検討が必要。 観光路線以外の公共交通は「生活利用」が基本で定期利用者の維持拡大が 前提。観光利用は需要の変動が大きい。全国の鉄道を見ても、観光利用だ けで生き残りを図ることは困難。観光利用で維持されているように見える鉄道 であっても、裏では定期利用の促進にしっかりと取り組んでいる。 利用促進にとって大きな課題は、過度のマイカー依存から公共交通への転換。 自発的な公共交通機関の利用を促す手法であるモビリティ・マネジメントとい う手法が有効。 鉄道であれ、バスであれ、高齢者にとって負担にならないような配慮が必要。 鉄道の廃止問題を考えるには、鉄道が存続することの様々な便益とコストと の比較による判断が望ましいが、実際の手続きとしては住民が将来の生活も 含めて、方向性に納得できるかどうか。 鉄道であれ、バスであれ、基幹交通とフィーダー交通の組み合わせをトータ ルで考えるべき。
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