フィリピン:石炭火力の環境適合証申請前に 気候変動委員会等の許可が必要に 2016 年 7 月 28 日掲載 7 月 25 日付けの地元報道によると、環境天然資源省が、6 月 22 日付で石炭火力発電所の事業者に対し、 建設での環境適合証(ECC)申請前に、大統領府傘下の気候変動委員会(CCC)と、上院気候変動委員会の委 員長の許可取り付けを規定したことに対して、電力会社が懸念を表明している。 Aboitiz 財閥の Aboitiz Power 社、 配電最大手 Manila Electric Company 社の子会社 Meralco PowerGen Corporation (MGEN )社、持ち株会社 Phinma Corporation 傘下の Trans-Asia Oil and Energy Development Corporation 社、タイ民間発電大手 Electricity Generating Public Company(EGCO)社傘下 の Quezon Power Philippines 社といった電力会社は、石炭火力発電所の建設には 100 種類以上の許認可 が必要と指摘。手続きがさらに煩雑となり、投資実現が困難になるとした。Aboitiz Power 社の社長は、 前政権(6 月 29 日まで)が定めた規定を、現政権(6 月 30 日就任)が見直さないことに疑問を呈した。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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