07 心肺蘇生法

7心肺蘇生法
指導案
目
標
・心肺蘇生法の重要性について考え,積極的に実習に参加している。
(関心・意欲・態度)
・心肺蘇生法について,なぜしなければならないのか考えられ,適切に行うことができる。
(思考・判断)
・心肺蘇生の知識や技術をもつことで,中学生でも人の命を救うことができることを理解する。
(知識・理解)
学習内容
導
入
心肺蘇生法の重要性
に気づく
授業のすすめ方
発問1
あるスポーツ選手が,練習中突然胸を押さえて
倒れ,救急車で病院に運ばれましたが,翌日亡くなって
しまいました。このことをどう思いますか?
反応の確認,
応援の要請,
呼吸を確認する
留意点
・「5 応急手当の基本」で扱った
カーラーの救命曲線の図を示
し,意見を聞く。
発問2 学校の外をあなたと一緒に走っていた A 君が,
突然その場に倒れました。A 君に声をかけましたが何の
反応もありません。急いでそばにいた人に救急車の要請
と AED を頼みました。あなたは次にどうしますか?
①大声で名前を呼びながらゆさぶる ②冷たい水で顔を冷やして意識を戻す ③呼吸をみる
説明1
意識のない時には正常な呼吸をしているのか確
・普段の呼吸と違えば呼吸がない
あなたは A 君が呼吸をしていないことを確認し
・ためらいがあったり慣れていな
認する必要性を説明する。
発問3
ました。さあどうしますか?
胸骨圧迫を行う
人工呼吸を行う
説明2
と判断する。
い者は人工呼吸する必要がない。
すみやかに胸骨圧迫を行う理由を説明する。人
工呼吸については必ず行わなくてもよい。
発問4
人工呼吸ができる人はどうしたらよいと思いま
すか?
①人工呼吸をしてから胸骨圧迫を行う ②胸骨圧迫をし
展
開
てから人工呼吸を行う ③人工呼吸だけを続ける
説明3
AED の使用
胸骨圧迫がまず先であること,組み合わせには
決まった回数があることを説明する。
AED が到着しました。あなたはどうしますか?
① AED の音声メッセージに従う ②救急隊の人に渡す
・胸骨圧迫30回+人工呼吸2回の
組み合わせで行う。
発問5
③説明書を読む
説明4
ただちに電源をいれ,音声メッセージに従って
始めることを説明する。
・AED が着いたら,まず蓋を開け
電 源 を い れ る。 そ の 後 は 音 声
メッセージに従う。
救急車が到着するま
で行う
AED の解析の結果,電気ショックが行われ A 君
の呼吸がもどりました。あなたはどうしますか?
発問6
① AED のパッドを外し寝かせる ② AED のパッドをそ
のまま貼り続けて音声メッセージに従う
・心電図を解析している時や,電
音声メッセージに従い,救急隊が来るまで胸骨
は,絶対に倒れている人の身体
説明5
圧迫と AED 解析を続けることを説明する。
指示1
気ショックを与えている時に
に触れてはいけない。
目の前に人が倒れている設定で,練習をしてみ
よう。
ま
と
め
説明6
その場に居た人が勇気をもって行動することが
大切であり,今日学んだことを役立ててほしいことを伝
・学んだ感想を言ってもらう。
える。
授業ワンポイント
意識や呼吸がない場合,まず胸骨圧迫をする必要があることを理解する。
AED は音声メッセージに従って使用し,救急隊に引き継ぐまで電極パッドをはがさないことが大切。
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