使用時における故障形態について

水道用減圧弁及び温水機器用逃し弁に関するご協力のお願い
使用時における故障形態について
日本暖房機器工業会 減圧・逃し弁部会
日頃より減圧・逃し弁部会活動へのご理解ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さ て 、一 般 社団 法 人日本 ボ イ ラ協 会 殿よ り 、委託 事 業 と し て 平 成 17 年度
に は 、「温 水 ボイ ラ( 0.2MPa を 含 む)に 使用 し た水 道 用 減圧 弁 及び 温 水機器
用 逃 し 弁の 市 場品 を 回収し て の 経年 劣 化調 査 」、更 に 平 成 18 年 度 には 、「 温
水 ボ イ ラ用 減 圧弁 、 逃し弁 市 場 品経 年 変化 調 査」 を 行 い まし た が、 そ の際 、
温 水 ボ イラ 等 の製 造 メーカ 各 位 のご 協 力を 戴 き、市 場 の 給湯 暖 房機 器 を回収
し 、温水 ボ イラ 等 の缶 圧保 全 を 目的 と し て の 水道用 減 圧 弁及 び 温水 機 器用逃
し 弁 の 経年 劣 化状 況 につい て の 調査 を 行い ま した。
2 年間にわたる調査結果により、
「経年するにつれ初期性能が低下する傾向や、経
年劣化による特性の変化は見られたものの、温水ボイラ等本体の規定圧力を超える
ような状況は無く、缶体保全は維持されている」との確認ができました。
しかしながら、温水ボイラ等を常に安心して長期に亘り安全を保って使用いただくことが重要です。
故障形態-1
温 水 機 器 用 逃 し 弁 の 出 口 側 よ り 常 時 、水 が 漏 れ る( 減 圧 弁 又 は 逃 し 弁 の 故 障 が 考 え ら れ ま す )。
水 道 用 減 圧 弁: 弁 棒 の 固 着 ま た は 弁 部 の 漏 れ に よ る 減 圧 不 良 。
温 水 機 器 用 逃 し 弁:ダ イ ア フ ラ ム に 異 物 の 付 着 、ダ イ ア フ ラ ム の 経 年 変 化 ま た は 弁 座 の 損 傷 に よ る
漏れ不良。
ワンポイントアドバイス
使用時、1回/月は、温水機器用逃し弁の出口側より、常時、水が漏れていないかご確認ください。
故障形態-2
お 湯 が 出 な い 。 ま た は 、 お 湯 の 出 が 少 な い ( 減 圧 弁 の 故 障 が 考 え ら れ ま す )。
水道用減圧弁のストレーナの目詰り、または弁棒固着による流量不足。
ワンポイントアドバイス
取扱説明書の処置方法に従い、ストレーナの清掃を行ってください。※ストレーナを
清掃しても流量不足が改善されない場合は、弁棒の固着等が考えられますので、水道用
減圧弁を交換してください。ストレーナは、1~2 回/年は清掃を行ってください。
☆推奨使用期間について
水道用減圧弁、温水機器用逃し弁 共に、経年変化による故障の恐れがあり
ます。給湯機器等の缶圧保全を目的として、定期点検の実施と共に 、使用期
間 5~ 6 年を 目 処に 交 換し て い ただ く こと を お勧め 致 し ます 。ま た 、温 水機 器
等 を 更 新さ れ る場 合 は、減 圧 弁 及び 逃 し弁 の 交換も 同 時 にお 願 い致 し ます 。
減圧・逃し弁部会 兼 工業 ㈱ 、㈱鷺 宮 製作 所 、㈱ダ ン レ イ、㈱ ベン 、㈱ ヨシ タケ
東京都千代田区神田錦町 2-5-19 三幸ビル 〒101-0054
電話 03-3219-2561