ＮＯ．２０６ ( Ｈ 27．1 ) 税理士野村正雄 TEL 075－211－1888 会社員の還付申告はいつまで？は？Ｑ２年前に生活費の大部分を仕送りしている田舎の母の医療費（３０万円）を支払いました。私は会社員ですので確定申告をしていませんが、今からでも確定申告で税金は戻りますか？Ａ今からでも確定申告ができます。会社員の方は通常、所得税は年末調整で精算をしますので確定申告をする必要がありません。しかし、次の事項が生じた場合は確定申告を行なうことによって、源泉徴収された所得税の一部が還付されます。 ◆ 確定申告（還付申告の主なもの）自分や親族のために多額の医療費を支払った場合還付申告住宅ローン等により居住用の住宅購入や増改築を行なった場合医療費控除住宅借入金等特別控除災害、盗難、横領により現金、家屋、家財などの損害を受けた場合雑ふるさと納税や特定の公益法人に寄附をした場合寄中途退職や年末調整で、申告もれがあった場合その他の控除損附控金控除除会社員の場合は、通常５年前までさかのぼって還付申告ができます。よって、平成 27 年 12 月 31 日までは平成２２年分の還付申告を税務署にすることができます。 ◆ 医療費の還付申告の準備書類医療費の領収書認印医療費の還付申告該当する年の源泉徴収票銀行などの口座番号なお、源泉徴収票が手許にない場合、勤務先に再交付の依頼をしてください。（申告書に原本を添付してください） ◆ 親族の医療費負担医療費控除は自分や自分と“生計を一にする親族”の医療費を負担したときに適用されます。例えば、扶養していないが同居している親の医療費を負担した場合やご質問のように、母親の年収が少額で子供の仕送りで生活している場合は、その子供と母親は税法上“生計を一にしている親族”となります。 (ワンポイントアドバイス) 納めすぎた所得税は５年以内なら戻ってくる！ ※ 平成 27 年 1 月現在の税制に基づいています。今後、税制改正があった場合内容が変わります。