郡市医師会より 小千谷市魚沼市医師会 仁田原義之

34
郡市
医 師 会 より
小千谷市魚沼市医師会
仁 田 原 義 之
小千谷市魚沼市医師会の近況を報告します。5
月開院予定で、
着々と新病院建設が進んでいます。
月14日、当医師会の定時会員総会を小千谷市で開
市議会の報告では、22診療科、300病床の予定で、
催しました。昨年6月の魚沼基幹病院開院に伴い、
医療の街 “おぢや” にふさわしい新病院が出来る
県立小出病院医師の転出もあり現在A会員34名、
ことを市民と一緒に期待しています。新病院を中
B 会員40名、計74名となりました。
心に各診療所が連携し、新しい小千谷の医療が構
今年度は医師会役員選挙の年であり、澤中信行
築されると思います。在宅医療市民講演会は、中
(小千谷)会長の退任に伴い、金子一郎(魚沼)
村忠夫先生による「看取りについての私見・尊厳
副会長の会長就任、山下正廣(小千谷)副会長留
死について」の講演には多くの市民が集まりま
任、中島拓(魚沼)副会長就任、理事は一部の入
した。
替えを図り、廣川剛夫(魚沼)議長、
横森忠紘(小
定期的な会合を小千谷・魚沼地区ごとに開催し
千谷)副議長留任で2年間の運営が決まりました。
ており、
小千谷地区には旧川口町(現長岡市川口)
魚沼市の医療は、県立小出病院が魚沼市に移管
の2名の先生も積極的に参加され、地域一体と
され、医療公社市立小出病院となり診療規模が縮
なった活動を目指しております。
小となりました。小児科では、常勤医師2名によ
昨年は、医師会、薬剤師会共催による医師会学
る小児医療が週1回の半日外来診療のみとなり、
術講演会を7回開催し、各分野の専門講師より講
夜間救急患者および入院治療患者は魚沼基幹病院
演頂き、医師、薬剤師を中心に医療のレベルアッ
での診療となります。
プを図っています。
産科も廃止され分娩は基幹病院に移管されまし
地域医療研修コーディネーター育成事業は、東
た。精神科も廃止され、市内および近隣精神科病
京医療センターから5名、東京慈恵会医科大学か
院へ分散されました。
ら7名の研修医が、医師会員指導医のもとで1ケ
地域医師会活動では、医療従事者研修として専
月の研修をしました。
門職種間連携教育事業「楽語い講座2015」を企画
表彰関係では、庭山昌明先生が長年の学校医の
し、昨年は15回開催し、医師、薬剤師、看護師を
功績で文部科学大臣表彰、公衆衛生事業の功績で
はじめ各専門職から幅広い演題で講義頂き、地域
厚生労働大臣表彰を受賞されました。県医師会功
医療のレベルアップを図っています。楽想講座、
労会員表彰は、中村忠夫、廣川剛夫、上村伯人、
社会コストから考える「地域医療経済学講座」を
本田建一、仁田原義之の5名の会員が表彰を受け
企画、山口県健康福祉部健康推進課長の國光文乃
ました。
先生に「社会保障制度の改革と医療再編の目指す
当医師会は二つの医療圏に跨り、魚沼基幹病院
方向」の講義を頂き、以後7回におよぶグループ
のサテライト病院としての小出病院を中心とした
ワークの中で、少ない医療資源の有効活用が話さ
魚沼地域と来年開院の厚生連小千谷総合病院を中
れました。講師の國光先生は、以前、当医師会の
心に、長岡の3病院とも連携した医療を目指す小
厚労省技官医療研修で迎え入れた医師で、有難い
千谷および川口地域に分かれますが、旧北魚沼郡
事です。
の地域に立脚した地域医療を会員一同で目指して
小千谷地区では、小千谷総合病院と厚生連魚沼
います。
病院の合併による厚生連小千谷総合病院が来年4
らく ご
新潟県医師会報 H28.7 № 796
(小千谷市魚沼市医師会理事)