ひ ろ ば 佐倉・成田・香取・銚子の北総4都市が 『日本遺産』に選ばれました! 佐倉順天堂医院 院長 佐藤 仁 (昭和 62 年医学部卒) 皆さん、こんにちは。佐倉から ちょっと嬉しい報告です。 昨年度創設された文化庁の『日本 遺産』に、佐倉・成田・香取・銚子の 4市からなる『北総四都市江戸紀行・ 江戸を感じる北総の町並み』が認定 されました。千葉県としても初の 認定になります。 かつて百万都市・江戸の繁栄を 支え今も江戸情緒が残る北総4市は、 ①佐倉;城下町と近代医学発祥の地、 ②成田;門前町(成田山新勝寺)、③香取(佐原);水郷・水運の町、④銚子;漁と港町、 からなるパッケージでなかなか魅力的です。 また、このニュースについては旧佐倉順天堂(記念館)の写真が県下随一の地方紙である 千葉日報の第一面を飾り、他の新聞各紙地方版にも使用されたのでご覧になった方もいらっしゃる かと思います。 『 日 本 遺 産 』 認 定 を 足 掛 か り に、 地 元 は こ れ か ら 五 輪 と も 連 動 し た 観 光 PR へ と 力 を 注いで行くことになります。また、米陸上チームが 2020 年東京五輪・パラリンピックの事前 キャンプを千葉県(佐倉市・成田市・印西市)で行うとのニュースも先ごろ飛び込んで来ました。 順天堂関係者も地元自治体と連携しながら選手たちのサポートをするということで益々 忙しくなりそうですが、五輪キャンプを通じて素晴らしい交流体験が得られることと思い ます。 さて、佐倉は「歴史と文化のまち」として今も落ち着いた佇まいの城下町です。江戸時代 11 万石、現在人口 17.7 万人。東京から江戸の昔は歩いて 1、2 日、今は鉄道でも車でも小一時間。 窓の外に田圃の風景が広がったら佐倉です。佐倉順天堂記念館はもちろんですが、旧堀田邸や 武家屋敷・城址には国立歴史民俗博物館・印旛沼と本格的なオランダ式風車・素敵な美術館も いくつかあります。さくらキャンパスには車で 15 分足らず。週末のドライブ・有休を取った 天気の良い日にぜひ、足を運んでみてください。記念館の隣で診療所を開業していますので、 ご来佐の折には遠慮なくお声かけください。 Ju n te n d o 58 No.2 8 7 ひろば 第38回都民公開講座 「女性アスリートの可能性」開催報告 スポーツ健康科学研究科 教授、女性スポーツ研究センター長 小笠原 悦子 医学研究科産婦人科学 教授、女性スポーツ研究センター副センター長 北出 真理 平成 28 年 6 月 25 日(土)、 「女性アスリートの可能性」をテーマに「第 38 回都民公開講座」が 開催されました。会場の文京区シビックセンター小ホールには、10 代から 80 代の幅広い年齢層、 200 名の聴講者にお集まりいただきました。 「基調講演」では「女性アスリートの可能性の引き出し方」と題して、井原慶子さんに お話いただきました。レースクイーンからカーレーサーに転身した異色の経歴の持ち主である 井原さんは、女性アスリートのパイオニアとして世界 50 か国を転戦、2013 年に世界最速女性 ドライバーとなり、現在は、レースチームの監督をする傍ら、女性のモータースポーツ参加の ための環境作りにも尽力しています。様々な経験・立場から、井原さん流の女性アスリートの 可能性の引き出し方を語られました。 続いて、日本スポーツ栄養学会の前会長であり、神奈川県立保健福祉大学の鈴木志保子教授が 「スポーツ栄養から見た女性アスリートの可能性」というテーマで講演されました。女性アスリートの 身体の基礎を作る成長期の栄養摂取は、将来の競技成績を左右する可能性もあり非常に重要だと いうことを、図を用いてわかりやすく説明されました。巧みな話術に大きな笑いも沸き起こりました。 さらに、女性スポーツ研究センター副センター長でスポーツ健康科学部の鯉川なつえ先任 准教授が「女性コーチから見た女性アスリートの可能性」というテーマで、女性アスリートの コンディションやスポーツ指導の現場で起きている問題や課題を、ご自身の研究結果や女性 スポーツ研究センターで行っている取組みを踏まえてお話されました。 最後に、「自律神経コントロールから見た女性アスリートの可能性」というテーマで、 大学院医学研究科病院管理学の小林弘幸教授が講演されました。ある姉妹プロアスリートの 自律神経データを示し、国内トップレベルのアスリートは常に副交感神経優位にありトータル パワーも高く、あまり活躍できないアスリートは常に交感神経優位傾向であったとし、自律 神経系の仕組みとその働きの重要性を解説しました。 聴講者は、 「楽しかった」 、 「勉強になった」と笑顔で会場を後にし、最先端で有用な女性スポーツ 研究情報を皆様に還元できた都民公開講座となりました。 小笠原教授、北出教授 井原特任准教授 Ju n te n d o 鈴木教授 59 No.2 8 7 鯉川先任准教授 小林教授 ひろば 男女共同参画推進室主催 本学学生対象セミナー 『イマドキ “ 妊活 ” と明日へのキャリアデザイン』開催報告 男女共同参画推進室 5/21(土) 、本郷・お茶の水キャンパス第 2 教育棟に おいて、本学学生を対象とした『イマドキ“妊活”と 明日へのキャリアデザイン』セミナーを開催しました。 キャリア教育や少子化対策、男女共同参画の一環として、 高齢出産のリスクや、妊娠・出産を想定した人生設計を 考える「妊活」への関心は高まっており、大学生を はじめとした若い世代への啓発・啓蒙が昨今、必要と されています。 今回のセミナーでは、大学生が理解しておくべきテーマとして『妊娠環境を整えるために 知っておきたい知識と準備 ~子宮筋腫・内膜症と卵子の老化~』と題して医学部産婦人科学 講座の北出真理教授に、また、 『未来のパパ・ママのためのキャリア&ヘルスリテラシー講座』と 題して医学部小児科学講座の本田由佳非常勤助教にご講演いただき、司会進行を国際教養学部 2 年生の小澤舞里子さんに務めていただきました。 当日は、医学研究科、スポーツ健康科学部、医療看護学部、国際教養学部から学生・大学院生 23 名が参加し、参加者一人ひとりが講師の話に熱心に耳を傾けていました。 セミナーの中では、妊婦体験ジャケットを着用して実際に妊婦さんのお腹の重みを体験してみる 時間や、新生児の人形を抱いたり、オムツ替えに挑戦してみる時間を設けたことから、初めての 体験を通して将来の妊娠・出産を自身のライフイベントとして身近に捉えることができた 学生も多かったようです。 参加学生からは「妊活は不妊に悩む人のためだと考えていたが、妊娠を考えている人すべてが 対象だと知ることができてよかった」「キャリアと子育てに対し、より前向きに捉えることが できた」 「 (妊婦体験ジャケットを着用し)妊娠 8 か月はこんなにも動きづらいのだと実感した」 「男性なので関係ないと考えていたが、このような知識が少しでも女性を支える手立てに なるのだと思った」という声も上がり、好評のうちに終了しました。 Ju n te n d o 60 No.2 8 7 ひろば 第 69 回啓心寮寮祭を終えて えい し さっそう 栄姿祭奏 ~煌めけ!今こそお前が主人公~ 第 69 回寮祭実行委員長 竪谷 凌 第 69 回啓心寮寮祭が 6 月 3 日(金)~ 5 日(日)に開催されました。天候にも恵まれ、 笑顔と感動が生まれた 3 日間で、寮生が“栄える姿”を見ることができました。 2 月に寮祭委員会が決まった時から、男女三役・室長 37 人は 6 月の本番に向けて着々と 準備を進めてきました。2 年生である室長にとっては 2 回目の寮祭で、昨年とは違った立場で 参加する寮祭には、それぞれの想いがあったと思います。寮祭委員会は「寮生にどうやって 楽しんでもらうか」 「どうすればより良い寮祭になるだろうか」そんなことをずっと考えなが ら準備に励んできました。 4/14(木)に団長・副団長が決まり、寮生も寮祭準備に積極的になってきた頃、「寮祭が すごく楽しみ!」「早く寮祭やりたい!」という声が聞こえてきて、寮生がこんなに楽しみに してくれている行事をもっと頑張って盛り上げなければ!と強く感じました。そして、ダンス等を 練習している寮生の輝いた顔を見ると、私自身も寮祭が待ち遠しくなりました。 そしていよいよ本番の日を迎えました。あっという間に寮祭当日になってしまい、実感が 湧かずに不安に思いましたが、寮祭に関わった皆の笑顔を見た時、そんな不安はすぐに消え ました。この時、啓心寮寮祭は何か特別な大きな力を持っていると感じました。夢のような寮祭が 終わり、 「また寮祭がやりたい」という多くの学生の声を聞き、寮祭のパワーを実感しました。 三役・室長 37 人の団結、寮生の団結。今回のテーマ通り、“栄える姿を祭りで奏でる” ことができたと思います。寮祭という 1 つのイベントが 終了し、普段の生活に戻りましたが、寮祭という素晴 らしい思い出は皆の記憶から消えることはないと思い ます。三役・室長 37 人、皆が同じ意思を持ち、全員で 1 つの目的に向かっていたその姿を私は一生忘れません。 三役・室長の強い力を感じることができ、寮祭を通じて 三役・室長陣がかけがえの無い友になりました。寮祭、 地元のケーブルネットの取材を受けました 最高でした。 お知らせ ●医学部同窓生の方の送付先住所変更等に つきましては右記に記載の文書・広報課まで ご連絡ください。 ●啓友会・看護学部同窓会の同窓生の方は 各同窓会事務局あてにご連絡ください。 ●在学生保護者の皆様には保護者会会員宛て としてお送りしております。複数冊届いて お困りの場合は右記の文書・広報課まで ご連絡ください。 ●本誌掲載記事の無断転載を禁じます。 Ju n te n d o 学校法人順天堂 広報誌 「順天堂だより」287 号(2016.7) ●発 行 学校法人順天堂 http://www.juntendo.ac.jp ●編 集 総務局総務部文書・広報課 〒113-8421 東京都文京区本郷 2-1-1 TEL:03-5802-1006(直通)FAX:03-3814-9100 E-mail:[email protected] ●発 行 日 平成 28 年 7 月 30 日発行 ●印刷・製本 ダイト印刷株式会社 ●発 行 部 数 8,500 部 61 No.2 8 7
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