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ひ ろ ば
2016 年夏期 スペイン語短期研修報告
国際教養学部
講師 吉田 理加
8/6(土)~ 27(土)、スペインのサラマンカ大学で国際教養学部夏期スペイン語研修が
初めて実施され、13 人の学生が参加しました。サラマンカはマドリードから西に 200km、
ユネスコの世界遺産に指定された都市で、石畳や石造りの建造物が中世の美しい佇まいを
残しています。
東京から飛行機を乗り継いでマドリードまで約 20 時間かかり、さらに 3 時間バスで揺られて
サラマンカに到着し、ホストファミリーに出迎えられました。学生はスペイン人家庭に原則
1 人でホームステイをしながら 3 週間過ごしました。
夏のサラマンカでの一日は長いです。平日は、午前 9 時から 12 時までレベル別クラスで
スペイン語の文法・語彙・会話の授業に参加し、いったん家に戻って 2 時ごろに家族そろって
昼食を食べます。午後は 6 時ごろからサラマンカ大学が提供する文化コース(料理 3 回・
スペイン舞踊 12 回)や様々なアクティビティ(大学見学、カテドラル見学、オエステ地区の
アーバンギャラリー見学、ビーチバレー、アクセサリー教室、トルメス川ボート下り)や現地の
日本語を学ぶ学生との交流会に参加し、21 時ごろの夕食に間に合うように帰宅します。夕食後は
宿題をしたり、ホストファミリーとスペイン語で団らんを楽しんだりして過ごしました。
週末には中世の城壁の街アビラ、そして白雪姫のお城のモデルとなったアルカサールのある
セゴビアへの日帰り遠足、ポルトガルへの 2 泊 3 日の小旅行が実施され、様々な国から来た
学生とともにイベリア半島の歴史や文化に触れる経験となりました。
このように 3 週間という短い期間でしたが、スペイン語を学ぶだけではなく、スペインの
習慣や価値観をホームステイしながら学び、スペイン人学生や他国の学生と交流する機会にも
恵まれ、日本で当然視していたことを見直すきっかけにもなったようです。視野を広げる
ことができ、単にスペインに行きたいと思って参加したが、予期しなかった大きな収穫を
得たという声が多く寄せられています。この経験を糧に学生が益々の成長を遂げることを期待し
ています。
日本語を学ぶスペイン人学生との交流
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サラマンカのカテドラル
(大聖堂)
前での記念撮影
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会津若松市 大熊町幼稚園で
テディベアクリニックを開催して
医療看護学部 2 年
テディベアクリニックサークル代表 伊藤 可恵
毎年恒例となった、福島県の大熊町幼稚園におけるテディベアクリニックを、今年も
8 月 29 日に開催しました。大熊町幼稚園は、2011 年 3 月 11 日に東北地方を襲った大地震による
原発事故で、福島県双葉郡大熊町から福島県会津若松市に移設されました。今年の園児は
年長さん 1 名、年中さん 4 名、年少さん 2 名の計 7 名でしたが、私たち学生も 7 名だったため、
園児 1 人に学生が 1 人ずつつくことができました。
テディベアクリニックの活動では、園児に「病院とはどういうところなのか」を知ってもらうために、
テディベアを用いて「病院ごっこ」を行います。学生たちが医師や看護師役に、園児たちには
テディベアの親役です。テディベアに名前をつけ、病院を受診し、薬をもらうところまでの
流れを実際に行うことにより、病院の医師や看護師の仕事について分かりやすく伝えられたと
思います。その他に、紙芝居やエプロンシアターを使用した保健教育も行いました。手洗いや
歯磨きの大切さを話しましたが、その後のクイズに園児が大きな声で答えてくれたことから、
よく理解してくれたことが解りました。
テディベアクリニックの後のゲームの時間では、 ジェスチャーゲーム、 ジャンケンゲームや
オセロゲームを、シールを使ったポイント形式で行いました。なかなか勝てなくて悔しがる子や、
障害がありうまく出来ない子もいたので、臨機応変にみんなが楽しめるようなルール変更も
行いました。勝敗がつくゲームは良くないと思っていましたが、ゲームが上手く出来ない
年少さんを見かねて年中さんが気遣う場面が見られ、園児同士の思いやる力を育むために、
勝ち負けがつくゲームも一概に良くないとは言い切れないと感じました。
今年も活動を通して多くのことを学びました。今回気付いた点を改善して、来年はより
良い活動を展開したいと考えています。
園児がテディベアの血圧を測っている様子
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園児たちが保健教育を熱心に聞いている様子
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医学部生の人命救助に対する表彰について
本郷・お茶の水キャンパス
学生部長 齋藤 一之
医 学 部 5 年 生 梅 沢 義 貴 君 は、 本 年 6 月 に
小田急小田原線の車内で倒れ心肺停止となった
50 代の男性に対して、他の乗客と連携して救命
措置を施し、救急搬送に繋げました。その功績に
より、神奈川県川崎市多摩消防署より感謝状が
授与されました。
この勇敢な行動は他の医学部生の模範となる
ところであり、9 月 13 日(火)に代田医学部長より
代田医学部長から表彰状が授与されました
表彰状が授与されました。
梅沢君は「隣の車両にいたが、異変に気づいて駆け付けた。講義や実習で学んできた内容を
思い返し、落ち着いて対処することが出来た。後日に消防署の方より、
救助した男性が助かったと
聞いて、本当に良かったと思った。」と当日の様子を報告し、代田医学部長より「勇気ある行
動に敬意を表したい。是非今後に活かしてほしい。」とのお言葉を頂戴しました。
官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表 スポーツ健康科学研究科 博士前期課程2年
(生涯スポーツゼミナール) 前田 尚子
プログラム~第二期生としてニュージーランド留学を終えて
2014 年文部科学省では、意欲と能力のある
全ての日本の若者が、海外留学に自ら一歩を
踏み出す気運を醸成することを目的として
「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学
JAPAN 日本代表プログラム~」をスタートさ
せました。この制度は、給付型留学金制度であり、
学 生 自 ら 留 学 計 画 を 作 成・ 申 請 す る こ と が
ハーバースポーツにて
(左が筆者)
特徴です。
私は、この制度の第二期生に選出され、生涯スポーツ先進国であるニュージーランドに、
スポーツライフスタイルの在り方を実際の場で学ぶために 2015 年 8 月から 1 年間留学しました。
留学内容としては、3 ヶ月間現地の大学での語学留学、その後 9 ヶ月間地域スポーツ公益信託団体
(ハーバースポーツ)においてインターンシップを行いました。初めての語学留学そして海外
オフィスでの仕事、人との出会い、文化、言語、振り返ると毎日が挑戦の日々でした。
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そうした日々の中で感じたことは、ニュージーランドでのスポーツの在り方は、スポーツが
国民の生活の一部になっている、ということでした。職場を例に挙げるとほぼ全員が、地域の
スポーツクラブに所属、昼休憩を利用しスポーツジムに行き、さらに職場内で 2 週間に 1 回
「スポーツデー」があり、職場の全員でスポーツを楽しむ姿がありました。私自身もオールブラックスの
試合観戦や地域のサッカーチームに所属し、リーグにも参加しました。また、クリケットや
ネットボールなどのスポーツを行い、さらにはニュージーランドのスポーツを統括する「スポーツ
ニュージーランド」を訪問するなど、貴重な体験をすることができました。
現地の大学の部活動を体験
スポーツ行政機関「スポーツNZ」
を訪問
インターンシップでは、はじめの頃は英語に自信が無く消極的で、オフィスに居場所が無いと
感じたこともありましたが、このままではいけないと意を決して何事にも積極的に取り組み
ました。自ら考案した移民の方々を対象としたウォーキング教室を上司に思い切って提案して
みたところ、その案が採用され、教室を引率する大役を任されました。その後、事業は順調に
進み、私が帰国した後も継続されています。私は、提案が採用された際に上司から「あなたの
活躍に期待しているよ」と声を掛けられたことを今でも忘れません。これを機に何事にも恐れず
挑戦する大切さに改めて気づくことが出来ました。
留学を通して、悔しさと辛さ、その反面、心から嬉しかったことがたくさんありましたが、
日本とは異なる環境に身を置くことで国際的な価値観、自分で道を切り開く力を身につける
ことができました。そして何よりも挑戦を恐れない新たな自分に出会えました。
留学という貴重な経験を得られたことは、サポートしてくださった方々、そしてこの制度の
おかげであり、とても感謝しています。今後は、この経験を無駄にせず、グローバルな人材として
日本の成長に貢献できるように日々精進していきます。現在、海外に留学することで悩んでいる
人には是非この制度を知ってもらい、1 人でも多くの人が海外に“トビタつ”ことで新たな
自分と出会えることを願い、終わりとさせていただきます。
「トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム」
地域人材コースに選ばれて
国際教養学部 2 年
鈴木 葵
私は「トビタテ!留学プログラム」のもと奨学金をいただきながら、今年の夏休みの 2 か月間、
ハワイのホノルルに留学させていただきました。目的は英語とフラを習うこと、そして福祉
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施設でのインターンシップです。帰国後に、フラが文化として根付いている私のふるさと福島県
いわき市の地域活性化と、市民の健康づくりを目的とした「フラ体操」を作成するため、ハワイを
留学先として選択しました。
あっという間に 2 ヶ月が過ぎてしまいました。人生で最も素晴らしい体験をすることが出来た、
とはっきり感じています。私が皆さんにこの留学を通して一番にお伝えしたいことは、「人と
人のつながりの重要性」です。
語学学校のアクティビティで出会ったクム
(フラの先生)Nawahine Kuraoka さんに誘われ、
地元の方々が通う彼女の教室でフラを始めました。
そこで仲良くなった生徒の Patty Akina さんが
Maunalani Nursing and Rehabilitation Center
というナーシングホーム(高齢者等への医療・
介護サービス施設)に勤務しており、インター
ンシップ先が見つからず困っていた私に見学を
勧めてくれました。そのナーシングホームは
ナーシングホームで茶道
(立礼席)
を披露
ワイキキに近いカイムキの見晴らしがいい立地にあり、明るく気さくなスタッフのいる素敵な
所でした。私はそこでインターンシップを始め、利用者の方々とお話をしたり歌を歌ったり、
また茶道を披露してお抹茶や羊羹をふるまったり、日本文化を紹介する機会を頂きました。
Patty Akina さんはナーシングホームの紹介だけでなく、
交通の便が悪いフラの教室に私を毎週送迎してくれたのです。
彼女と出会っていなければ私はインターンシップもフラも
満足に出来なかったでしょう。これは Patty Akina さんの
みならず、出会いをくれたクムの Nawahine Kuraoka さんにも
感謝しています。他にも、娘のように接してくれたホスト
マザーや他のフラの生徒さん、ドライブに連れて行ってくれた
福祉施設のスタッフの方、いわきで出会った福島県人会の方、
その方の紹介でお会いしたホノルルの県人会の方々など、
多くの出会いと彼らの温かさに触れました。
これらの出会いは英語の成長やインターンシップでの情報
収集はもちろんのこと、ハワイの文化や歴史・伝説、それに
通じるハワイの人々の考え方、彼らが持つアロハスピリットから
寛容さ・優しさを学ぶきっかけになりました。人との出会い、
フラのホイケ
(発表会)
でクムの
Nawahine Kuraokaさんと
またその出会いを作ろうとする自らの意志、行動の重要性を忘れてはならないと思います。
私の「トビタテ活動」はこれで終わりではないので、この体験をもとに「フラ体操」を作って
いくための準備をしていきたいと思います。
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人事部 部長補佐
教職員スポーツ大会結果
岩﨑 幸雄
●第 56 回学内教職員野球大会
今大会で 56 回目を迎えた学内教職員野球大会は、7/26(火)に開幕し、24 チームによる
熱戦が明治神宮軟式球場にて繰り広げられた。
8/26(金)に行われた決勝戦では、さくらキャンパスチーム(以下さくらキャンパス)と
練馬病院チーム(以下練馬病院)が激戦を繰り広げた。2 回表、練馬病院の洪選手の本塁打で
1 対 0 とし、その後も波に乗る練馬病院は 3 回表に佐古選手の本塁打をきっかけに一挙 3 点を
獲得、4 対 0 で先制した。最終回、さくらキャンパスは倉渕選手の 3 塁打で 4 対 1 とし、
その後も無死満塁と攻め続け、最後は金子選手の逆転満塁サヨナラホームランにより劇的な
幕切れとなった。さくらキャンパスは 2 年連続 7 度目の優勝を勝ち取った。
【大会結果】
【個人賞】
優 勝 さくらキャンパス 殊勲賞 金子 航平(さくらキャンパス)
準優勝 練馬病院 敢闘賞 馬場 太郎(練馬病院)
3 位 整形外科 打撃賞 佐々 恵太(臨床研修センター)
〃 臨床研修センター
優勝のさくらキャンパスチーム
準優勝の練馬病院チーム
●第 24 回学内教職員女子ボウリング大会
標記大会は 9/27(火)、東京ドームボウリングセンターにおいて 29 チーム 128 名が参加、
岩﨑人事部長補佐の挨拶で始まり、1 人 2 ゲーム制の団体戦・個人戦が行われた。
今年も白熱した戦いの中、団体戦を制したのは、4 人の合計が 994 得点を記録した浦安病院Aチー
ムであった。団体戦・個人戦の大会結果は次の通りであった。
【団体戦】
【個人戦】
優 勝 浦安病院Aチーム 優 勝 常葉紗耶果(高齢者医療センターBチーム)
準優勝 病院連合ベイビーズ 準優勝 原田 真菜(病院連合ベイビーズ)
3 位 高齢者医療センターAチーム 3 位 長濱 圭子(浦安病院Aチーム)
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第 27 回順華祭を終えて
第 27 回順華祭実行委員長
医療看護学部 2 年 志賀 遼馬
SHIN ~心・親・深・信・真・新・慎~
第 27 回順華祭が 10 月 15 日(土)、16 日(日)に開催されました。両日共に晴天と天候にも
恵まれ、今まで以上の盛り上がりを見せた順華祭でした。
順華祭委員は 4 月上旬から 10 月に向けて動き始めました。今年から駅伝応援部の発表や
男装コンテスト、講演会を両日実施、外部団体の出店など新しい企画が多数持ち上がり胸を
膨らませる反面、きちんと運営していけるかという大きな不安の中で準備を進めていました。
しかし、昼休みを返上して練習をする部活動、放課後に集まって看板などを作成している
団体の姿に鼓舞され、絶対に成功させるという思いが日を追うごとに強くなっていきました。
そしていよいよ 2 日間に渡る順華祭の当日を迎えました。初日から多くの来場者にお越しい
ただき、どの場所にも笑顔と活気が溢れていました。学生を含めて順華祭に参加した人たちの
楽しそうな姿を見た時に、今まで頑張って準備をしてきて良かったと心から感じました。
また活動を通して、実行委員本部の一員として改めて運営の難しさも感じました。順華祭開催の
裏には、学生のみならず、先生方や保護者会など多くの方々がサポートしてくださいました。
順華祭に関わってくださった皆様に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
まだまだ順華祭は進化していきます。来年もお楽しみに!
JAZZ演奏
開会式で挨拶しました
お知らせ
●医学部同窓生の方の送付先住所変更等に
つきましては右記に記載の文書・広報課まで
ご連絡ください。
●啓友会・看護学部同窓会の同窓生の方は
各同窓会事務局あてにご連絡ください。
●在学生保護者の皆様には保護者会会員宛て
としてお送りしております。複数冊届いて
お困りの場合は右記の文書・広報課まで
ご連絡ください。
●本誌掲載記事の無断転載を禁じます。
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学校法人順天堂 広報誌
「順天堂だより」289 号(2016.11)
●発 行 学校法人順天堂 http://www.juntendo.ac.jp
●編 集 総務局総務部文書・広報課
〒113-8421 東京都文京区本郷 2-1-1
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E-mail:[email protected]
●発 行 日 平成 28 年 11 月 22 日発行
●印刷・製本 ダイト印刷株式会社
●発 行 部 数 9,200 部
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