基調講演 - 大阪つどいのひろばネットワーク

基調講演
全体会の基調講演では、国の動き、中教審の報告などふだん聞けない内容の講演で、勉強になりました。
「つどいの広場」は、子育てのほんの入り口のサポートですが、その後の子どもや保護者にとって心に残る居場
所であることが大切だと、改めて感じました。
今の子どもの生活実態などのニュースや新聞などから聞いたりすることはあったが今回 自然体験の活動や朝食、
学力の事などを分かりやすいデータとともにお話を聞かせていただいて、改めて具体的に知ることができました。
広場になかなか貧困や虐待についての相談やお話を聞くことは、あまりないのですが「孤立」がそのような事に
つながっていくと聞き、広場でも人とうまくつながっていける人、いけない人といます。そのような人達が 「孤
立」につながらないように見守り、サポートできるような広場になっていかないといけないと感じました。
専門職ではないからこそ出来ることをしていこうと思いました。
私が驚いた事は、
「見えない貧困である児童」が3人に1人居るということでした。
母子家庭の増加や、隣近所の人とのかかわり、
「挨拶をする」だけのコミュニケーションすら無いほどの孤立、
核家族化が「貧困を見えなくしてしまう」要因になっているのだと思いました。そして、その貧困がネグレクト
の引き金になり、子育てへの不安、だけで相談する人も居ない、そしてまた、虐待…と、負の連鎖は続いていく
…。すごく悲しいです。
少しでも虐待へ進みそうな人が減り、気軽に相談できる人が一人でも出来たり、子育てに対して不安やイライラ
が解消できる人が増えるよう、ひろばスタッフとして、努めていきたいと思います。
乳幼児期の家庭環境を良好に保つことが、子どもの先々の成長に大きな影響を与えるということ、そのためのサ
ポートの主役こそが「当事者」であるひろばのスタッフだということを改めて学びました。
「全体像を把握し自分の位置を知る」という表現が印象に残っています。
様々な問題に積極的に取り組む山野先生の熱意がひしひしと伝わって来て、これからの自分たちの活動に大きな
エールをもらったような、とても有意義な講義だったと思います。
学べたところ、気づいたことなど
子育て層の 1/3 が貧困・孤立などの問題を抱えており、その過程から虐待、問題行動、非行、学力低下を招い
てしまっている現状を認識できた。
昔に比べて貧困家庭が見えにくくなっている現実を知った。助けるべき人が見えないので、いろいろな角度で網
を張ることが大切と思った。
お母さんたち主体となって活動した際の周知の力の大きさを知った。孤立した家庭に支援が届くようになるには、
近所のお母さんたちの働きかけが有効であると知った。
お母さん同士の交流でお母さんたちが変わっていけるので、つながりを作っていく。
お母さんたちの主体性を大切にするためには、親の自信を信じて指導的なコメントを話さないことが大切である。
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主体者が誰かという意識を持ち、お母さん同士をつなげることや、親子を地域や支援者などにつなげていく方法
のヒントをもらった。
お母さんたちがこうなってくれたらいいな、と思い描く。
社会的背景を考えながら、全体像を把握し、今私たちが広場でできること、その中での自分のポジションを考え
ること、ユニバーサルデザインのようなものを考えていかないといけないと思いました。
子育て家庭全体へのアプローチとして、全体を把握すること、自分たちが全て引き受けるのではなく、それぞれ
の違いを明確にすることで、自分たちがどう動いたらよいかがわかる。
広場が安心できる居場所になるために、また来てもらうためによく考えて企画や催しをしていくことが重要だと
思った。
専門職はねらいを定めたところへの投げかけしかできないが、広場は利用者全体に向けての支援への投げかけが
できるという言葉に気づかされた。幅の広い多数の方が広場を利用し、それぞれ形は違うが支援を求めている中
で、スタッフとしてもっと具体的に力になれたか・・・と思うことがたくさんあるが専門性ではなく、この場でし
かできない支援方法があると思った。
専門職のニーズのミスマッチというのも響いた。利用者との視点の違いや思い込みの支援ではなく、当事者性を
理解して取り入れられたらと思う
絵本をすべての子どもに貸し出し、環境を整えていくという取り組みはとても良いと思った。
わかりにくかった点
もっと学びたいと思ったところ
どの資料も興味深かったのに、見えにくかったことが残念です。
保健所、児童相談所の役割をもっと学びたい。
児童相談所はどのような対応をしているのか、施設入所、在宅支援の現状について知りたい。
問題が起きてから対応しいたのでは遅く、予防が大事だということで、広場で何ができるのかを考えていかなけ
ればいけないので、もっとじっくり先生の話が聞きたかった。
山野先生のお話は、わかりやすく興味を持てるものばかりでしたが、内容が豊富すぎ、スピードも速く付いてい
くのが精いっぱいなところは多かった。その中で、図でよくわかったのが、親子支援で自分が居る「ひろば」と
いう機関が、そもそも児童相談所などに対してどういった立ち位置にいるのか、全体としてはどんな位置なのか、
ということがよくわかった。
ひろばは主に乳幼児期の子が集まる場所で、幼稚園や小学校に上がってしまうと関係が切れてしまうと思ってい
たが、それまでにお母さんたちとなんでも話せるよい関係、同じようなお母さんたちを繋げることができ、その
お母さんたちが自主的に動くようにしむけていけば、子供が大きくなってからも何かしら問題が起きた時に、親
子が孤立することなく相談先を見つけたり、こちらから必要なところを紹介していくことができていくというこ
とが分かった。そしてそれには、ひろばでは常にお母さん自身の力を信じ、主体性をもってもらうように動かな
ければいけないと分かった。
また、低学力の原因が貧困とは無縁ではないことも研究結果からよくわかり、自分が住む大阪では多くの家庭が
貧困層で十分な学力をつける家庭環境ではなくて、それをどうやって改善していくのか?今、貧困は外からは分
かりにくい。それを色々な親子が来ることのできる「ひろば」でなんとか救いあげることが大切なこと、という
こともわかった。
改善点:
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講義は内容が濃かったので時間がもっとあって、もう少し重要な点について先生と質疑応答する時間があっても
よかったように思う。
大阪全域のひろばから参加されていたので交流する時間がほしかった。
孤立・貧困が児童虐待へ 孤立を無くすために私たちは何ができるか。専門家ではないので私たちの出来ること
をやればよい。ひろばの役割は、指導的立場ではなく、当事者を巻き込んでつながりを作るお手伝い。親が自信
を持てる様な声かけなど。また発達などの悩み事などに情報提供、専門機関につないでいくためにも利用者支援
(コーディネーター)の必要性を感じました。
私がこの研修で気づき学んだこと。
児童相談所―学校―保育園・幼稚園―地域…連携をうまく取りながらの子育て支援→ひろばの存在が大事
幼児期の経験が土台になって、学校・社会で生きていく。その情緒の安定のために親も子が共に経験する場、そ
れこそがつどいのひろばだということですね。そう考えると、ひろばの存在、そしてそこにいるスタッフがどれ
だけ現状を把握し、当事者の声を代弁できるようにならなくてはと感じました。私は指導型ではなく、当事者性
が高いことが重要。ちいさなおうちでも、アンケートを実施しニーズに応えたいと考えている。親が主人公であ
り、主体性や意見をとり入れる工夫が大事だと思いました。孤立させない。
親のエンパワーメント、ポジティブな視点で親同士で支援しあうまでのつながりを作る場所を運営している。私
たちスタッフの資質もこれから問われるのだと思います。
現在の子どもたちの 置かれた環境、現状が詳しく説明してもらえたて 分かりやすかったです。
子どもは生活習慣や経済的の違いで 大きく学力が変わっていき、その個人の努力だけでは 学力が変われない現
状があるのが理解できました。
また、ひろばの意義として 児童相談所などでは 一部の貧困層しか見れないが ひろばでは 利用者さん全ての層
が見れ 何かあれば相談にのることができ 当事者の意見(声)を代弁できるのが ひろばの役割であることを実感
しました。
支援を必要とし広場に来て下さる親子さん方に来てよかったと思ってもらえるような広場である為に、私たち支
援者の一人ひとりが広場活動の意義を忘れてはいけないと再確認させていただけたように思います。
また、発達のお話では発達段階の事だけでなく、心配を抱えるお母さんへの声のかけ方などまで教えて下さりと
ても勉強になりました。
養育者に必要なサポート、ケア、アクセプト、ラブ、エンカレッジの5つをしっかりとお母さん方と一緒に育め
る広場になるような活動をしていきたいです。=
全体的に資料も多く見にくかったので解りにくかった点もありました。広場のスタッフとしてどうサポートして
いけばいいのか、これは私の中でいつも大きな課題です。様々な問題を抱えておられてもそれが見えない、わか
らない事が多い現状の中での支援はより難しいものに感じました。
子どもや親同士の繋がりが、ひろばにとって意義があると改めて感じました。子どもだけでなく親もイキイキで
きるひろばを目指して、親が主体となれるプログラムやサポートが今後の課題だと思いました。
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小学校、中学校での問題が出る前に、なるべく小さい時期からの母子関係のつくり方、今はそれがとても難しい
ことを改めて知り、私たちの役割の大きさ、当事者主体のひろば作りをしっかりと考えていかなければと思いま
した。
今の時代、孤立感、不安感、子育ての行き詰まり感が強い利用者の方が増えているように感じます。それでもま
だ外に出てこれる方は、私たちのような「ひろば」のスタッフであったり、子育て支援活動をしている方々に出
会えるチャンスはあります。しかし、なかなか外に出れない方にも支援が必要な方はたくさんいると思います。
先生がおっしゃっていた「ひろばは社会全体に向けて発信できる」という言葉に共感しました。子育て中の方た
ち、今から子育てをするかたたち、それぞれが当事者になり、自主的に活動ができるために私たちがやるべき支
援は何か…を考る必要があると感じました。とても勉強になりました。ありがとうございました。
子育て支援の仕事をするようになり、もうすぐ一年が経ちます。今回初めて研修に参加させて頂き、「ひろば」
の社会的役割、位置、重要性というものが客観的に見えた感じがしました。中でも、山野先生がおっしゃった、
「専門職はピックアップした人に、でも『ひろば』は、全体に向けて投げることができる」という言葉が心に残
りました。いろんなことができる可能性、そして責任の重さを感じました。 分科会では広場での困りごとをみ
んなで出し合い、聞いてもらい、同じような悩みを共感し合い、アドバイスを頂き、とても勉強になりました。
ありがとうございました
今の親たちは、昔より孤立した中で子育てしているのだと言うことが分かった。そして、広場の重要性を改めて
強く感じました。それので、1人でも多くの人に広場を活用してもらい、孤立しない子育てになればいいなと思
いました。子育ての現状が、どうなっているかということが、聴けて、とても良かったと思います。広場の中に
いて、来られる親子と接しているだけでは、なかなかわからないことです。思っている以上に、大変な家庭が増
えていることが、驚きでした。今回、山野先生という実際に政府の製作にかかわっておられる方のお話をお聞き
することが出来て、普段は現場のスタッフとして細々とした問題に追われがちだが、社会的な意味も含め全体~
考える機会を与えていただけて、又、データから客観的に全体像を知ることが出来て大変良かったと思いました。
子育ての現状については特に「目に見えない孤立」に考えさせられました。スタッフはつい、気になる人に目を
向けがちですが、どんな人にも問題のある可能性を考え、どの利用者さんにも居心地の良い場所を提供すること
の大切さをもう一度考えていきたいと思います。4ヵ月のこどものいるママ達の3分の 1 が普段誰とも話さない
という結果に驚きました。そういう方達に広場を知ってもらい、先輩ママ達と交流してほしいと思いました。
貧困層の親子が、これほど多いとは思っていなかったので、ショックでした。貧困による、虐待や、教育を受け
させてあげられないことは、次の世代への連鎖につながるが、問題がおこってからの対処ではなく、その前の乳
幼児期のありかた、虐待などがおこらない様に広場ができることがたくさんあることを知りました。
広場は、富裕層や貧困層、またその他様々な問題を抱えたすべての親子さんに開かれた場所であり、しかしどの
親子さんが問題を抱えているのかは見た目では判断がつかない場合が多いとのことでした。日々親子さんと関わ
る中で、そういったことをキャッチできる感性のようなものをつけられるようにしたいと思いました。
またスタッフ間で共通認識を持つことなど、気を付けていきたいと思いました。
問題を抱えた親子さんの中でも、場合によっては保健師や児童相談所などにつなげるなど、広場の中ですべてを
受け入れることはなく、広場は広場としての立ち位置を守ることが重要であると、改めて認識しました。
ママ目線、という言葉が心に残りました。スタッフはみんな経験のあるものばかりで、それが、エンゼルハウス
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の売りのひとつだと思っていたのですが、
「専門家としてのスタッフ」ということを全面に出しすぎると、ママ
は相談しにくくなると聞き、なるほど、と思いました。心地よい広場には、同じ目線の、話しやすいスタッフが
いること、が一番大切なんだなと改めて思いました。
ひろばの意義子育ての現状を考える 大阪府立大学 山野先生のお話には非常に感動しました。今現在の日本の
子ども達が置かれている生活環境が果たして新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた
学校や地域との連
携にどれだけ沿ったものなのか?ということを考えますと地域や学校と子育ての現場に人と人とのつながりを
持つことが非常に大切だと言われ続けているにもかかわらず、隣組ご近所さんの関係がこの時代になりどんどん
疎遠になり、
「大阪レポート」の時代よりさらに理想の形とはかけ離れている状態になっているのではないか?
と危機感を覚えました。私たち子育て広場の運営者は今後も地域の子育て支援の先頭を切り活躍していかなけれ
ばならないと感じると同時に、具体的には保育所や幼稚園、学校教育にも山野先生の述べておられた「コミュニ
ケーションスクール形式」をとり、自治体の協力も得て地域の子育てに入り込んで街全体を育てる気持ちで取り
組んでいく必要があるのではないかと感じました
自分の立ち位置はどこなのかを認識すること広場において、利用者間をつなぐ役目、
「主役は当事者であること」
と頭でわかってるつもりになって、ついつい自分目線でアドバイスしてしまう。参加者が支援者になり介護まで
と循環していく社会にする必要があり、それには利害関係のない乳幼児期からの支援が大切だと思う。その為に
自分に何が出来るかそれが利用者の求めている事なのか、ミスマッチではないか日々振り返る事そして全体を眺
めるゆとりを持ちたい。多種多様な生き方を認め合う社会になるよう少しでも力を出せたらと思う。
盛りだくさんの中身で興味深く聞く事ができた。広場スタッフが第3のモデルになって…という話を聞き広場の
意義の深さを感じた。労力の問題では、格差が広がりつつある今の社会ではもっと広がるのでは…と思うと恐怖
さえ感じた。子どもは親を選べない中どの子も豊かで文化的な生活ができる為に私たちはどうすればいいのだろ
うと考えさせられた。
ひろばの役割の意義の話や子どもが巻き込まれる事件がひとり親による貧困世帯で多く起こっているという内
容などあらためて考えさせられる事が多くありました。
ひろばに意義で親がつながりを作ることで子育てへの不安が減らせると思いました。
見えない貧困の中でものをいえない子ども達にじわじわと不利益がおそいかかっている中で子育て支援の役割
は何なのか?考えさせられました。
山野先生の講演は以前から聞きたいと思っていたので聞けて良かった。
4月からつどいのひろばスタッフになってお母さんたちとどのように接したら良いかわからなかったが、先生の
話を聞いて「場を提供しひろばはお母さん同士をつなぐ役割」なのだと理解できました。
ひろばの役割として学校を拠点にしながらひろば活動をする事と乳幼児期のつながりがずっと生活の支えにな
る事が大切だと思った。
育児体験のある人は育児負担感が少ないので、学生や若い世代の人たちに乳幼児のふれあう場を提供していきた
いと思った。
貧困の連鎖で学習支援が必要と聞いていたが、どういう事かわからなかったが、先生の話を聞いて収入の格差で
学力に差があることが分かり私たちで出来ることは何かを考えるきっかけになった。
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日本の学校の環境、学校という枠組みが変わろうとしている様子。子どもの貧困・ネグレクト等実際に支援が届
きにくい事が講演を聞いてよく分かりました、繫がりを作る面でも広場での支援の大切さを感じました。
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