『ピーティー』 ベン 『太陽の戦士』 K933 マ マイケルセン 作 千葉茂樹 訳 鈴木出版 ピーティは生まれつき重い知的障害 をもった子ども でした。母親は始めの2年間ピーティのために全力を注ぎ ますが、どうにもならずとうとう専門施設に預けることに します。ピーティは長い退屈な施設の生活の中でいろいろ な人と出会い、またたくさんの別れを経験します。重度の 障害を背負いながらも、目にするものや耳にするものすべ てに喜びと驚きを見つけながら短い人生を生ききったピ ーティの物語は、読む者の胸を静かに打ちます。 『草にすわる』 市河紀子 K911 イ 選詩 理論社 「わたしのまちがいだった わたしの まちがいだった こうして 草にすわれば それがわかる」これは冒頭の八 木重吉の詩です。このほか工藤直子や草野心平、まど・み ちおなど、現代の詩人による自然を描いた詩を集めたもの です。たくさんの詩の中からお気に入りの詩を見つけてぜ ひ声に出して読んでみてください。 K933 サ ローズマリ・ サトクリフ 作 猪熊葉子 訳 岩波書店 紀元前 900 年頃、青銅時代のブリテンを舞台にした 物語。右手がきかない少年ドレムは、部族の戦士を目 指して槍の修行に励みます。一人前の戦士になるには たったひとりでオオカミを倒さなければなりません が、ドレムは失敗して部族を追われ、羊飼いの仲間と なります。寂しい日々を送っていたドレムですが、あ る時思いがけないことが起こって…。 孤独な片腕の少年がたくましく成長していく姿を壮 大な歴史を背景に描いています。 『クラバート』 プロイスラー K943 作 フ 中村浩三 訳 偕成社 少年クラバートは、夢の中の声に従って荒地の水車場の 見習いになります。そこには 11 人の弟子たちが親方から 毎日きびしい労働を強いられていました。また、親方は魔 法使いでもあり、弟子たちに魔法も教えていたのです。1 年目が終わる日、仲間の1人が謎の死をとげます。2年目 もまた1人。そして3年目、ついにクラバートは自由をか ちとるため、親方と対決することを決意しました。 『ホビットの冒険』 J.R.R.トールキン 作 K933 ト 瀬田貞二 訳 岩波書店 ホビット小人のビルボは、ある日、ドワーフ小人の黄金奪 還の旅に同行することになります。さまざまな苦難を乗り越 え、ビルボは勇気と知恵を身につけていきます。そして旅の 途中で拾った指輪は不思議な力を持っていました。 物語は「指輪物語」へと続いていきます。 『ちいさな島』 『スリースターズ』 梨屋アリエ 作 E ワ ゴールデン・マクドナルド 作 レナード・ワイスガード 谷川俊太郎 訳 童話館出版 K913 ナ 講談社 『チューリップタッチ』 アン・ファイン さく 絵 大きな海のまん中に小さな島がありました。島のまわりでは魚が泳 ぎ、春には花が咲きアザラシや鳥たちは巣を作ります。夏には草や 木に実がたわわに実ります。ある日、家族と一緒に船でやってきた こねこが言いました。 「ここはちっぽけな島で、地面からも切り離さ れているね。」でもすべての地面は海の下でもひとつにつながってい たのです。小さな島は世界につながりながら自分の世界をしっかり 持ってそこにいられることに喜びを感じるのでした。 お金と物だけはくれるけれど愛情の薄い親を持つ弥生 (ヤヨイ)、家庭崩壊の上に友達にも見放された愛弓(アユ ミ)、親の期待通りに生きようとする優等生の水晶(キララ) と、それぞれ事情は違うものの世の中に絶望した三人がケ ータイやネットで偶然知り合い、間違っている世の中を直 そうと、星に誓ってスリースターズを結成します。集団自 殺を図ろうとしたり学校内での自爆テロを計画したりと過 激な活動の末に、三人は自分たちが生まれてきたことの意 味や自分の位置、存在のあり方にゆっくり気づいていくこ とと、空に輝く星のようにただそこにあることに喜びを見 出していくことを考えるようになります。 キイロ K933 フ 灰島かり 訳 評論社 ナタリーは、ホテルの支配人をしているお父さんの仕 事の都合で、新しいホテルに移り住むことになりまし た。一家で引っ越したその日、ナタリーは自分と同じ年 頃の女の子チューリップに出会います。チューリップは 嘘つきで反抗的で学校ではみんなに恐れられていまし た。ナタリーは不思議とチューリップと気が合っていつ もいっしょに行動しますが、しだいにエスカレートして いくチューリップの言動に耐えられなくなり、ついに離 れることを決心します。そんなある日、とうとう恐ろし い事件が起こってしまいます。 『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル 作 K933 キ 脇明子 訳 岩波書店 アリスがお姉さんといっしょに草のしげった土手にすわって いると、目の前を白ウサギが走っていきました。アリスはウサギ のあとを追いかけてウサギ穴にとびこみました。やがてたどり着 いた広間のテーブルの上には「ワタシヲノンデ」と書いてある小 さなびんや「ワタシヲタベテ」と書いてある小さなケーキが置い てありました。アリスは次から次へと起こる奇妙で不思議な冒険 に巻き込まれていきます。 ここで紹介した本の他にも、読み応えのある楽しい本がたくさんあります。 おすすめの本には、水色のシールと銀色のシールがはってあります。 探している本がみつからないときや、調べものがあるときは、カウンターでお尋ねください。
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