第10次宮城県卸売市場整備計画の概要 H28.7.28 食産業振興課 Ⅰ 策定の趣旨 生鮮食料品等の流通の円滑化を図るため,卸売市場法第6条に基づき,概ね5年ごとに策定される国の「第10次卸売市 場整備基本方針」(H28.1公表)及び「中央卸売市場整備計画」(H28.4公表)に即して,卸売市場の適正な配置の方針等と して策定。 Ⅱ 目標年度 2)人口の動向 40.0 (宮城県の移動人口を加味した将来人口予測) 千人 % 44.9 45.0 現在の志向 41.0 35.2 39.7 38.4 今後の志向 35.1 2,450 2,423 2,400 2,394 35.0 2,350 30.0 25.0 20.0 41.2 46.8 33.8 15.0 39.3 21.1 19.9 19.8 43.3 37.9 27.4 10.0 19.0 14.9 22.3 2,325 2,300 12.4 24.9 18.2 16.6 2,269 2,250 人口 12.1 5.0 2,200 0.0 H21.7 H24.7 H27.7 H21.7 H24.7 H27.7 H21.7 H24.7 H27.7 H21.7 H24.7 H27.7 健康志向 経済性志向 安全志向 国産志向 移動人口を加味した人口 2,150 H24 3) 需要・供給・市場流通の動向 (1) 野菜 H32 (2) 果実 トン トン トン 310,000 300,000 100,000 308,574 290,000 16,000 139,546 14,352 130,000 77,650 42,070 需要量 260,000 20,000 141,480 140,000 60,000 12,000 120,000 280,000 270,000 トン 150,000 80,000 302,835 40,000 110,000 20,000 100,000 8,670 8,000 需要量 90,000 0 H24 4,000 生産量 生産量 250,000 0 H24 H32 (3) 花き 千本 千本 240,000 80,000 232,927 249,051 57,461 200,000 30,000 160,000 140,000 需要量 20,000 生産量 10,000 120,000 0 H24 トン トン 130,000 600,000 129,510 435,228 127,917 128,000 400,000 300,000 282,240 127,000 取扱量 Ⅳ~Ⅶ 基本的指標等 H32 国の第10次卸売市場整備基本方針に則して,下記の事項等を記載。(※本概要版では,新規項目や拡充項目のみを記載) ※ 卸売市場流通及び県内の市場を経由しない流通等の現状と見通し トン 60,000 250,000 県内市場取扱量 200,162 68,139 67,747 60,000 40,000 50,000 20,000 39,174 200,000 40,000 150,000 30,000 100,000 需要量 20,000 生産量 10,000 0 0 H24 H32 209,000 213,000 211,899 県内の市場を経由しない流通量 133,746 39,412 ※「☆」付きの市場は,整備計画で「存置整備」としている市場 100,000 0 H24 トン ◇食肉市場 ☆仙台市中央卸売市場本場,☆石巻青果花き地方卸売市場 ☆仙台市中央卸売市場本場,地方卸売市場(株)古川水産 地方卸売市場宮城県漁業協同組合亘理支所魚市場,宮城県漁業協同組合閖上支所閖上地方卸売市場,☆地方卸売市場塩竈市魚市 場,地方卸売市場宮城県漁業協同組合七ヶ浜支所花渕浜魚市場,石巻市水産物地方卸売市場石巻売場,石巻市水産物地方卸売 市場牡鹿売場,渡波地方卸売市場,☆女川町地方卸売市場,南三陸町地方卸売市場,☆地方卸売市場気仙沼市魚市場 ☆仙台市中央卸売市場食肉市場 需要量 126,000 125,000 80,000 ◇水産物産地市場 大河原町地方卸売市場,岩沼青果地方卸売市場,☆仙台市中央卸売市場本場,(株)塩釜地方卸売市場,(株)古川青果地方卸売市 場,☆石巻青果花き地方卸売市場,中田青果卸売市場(株),(株)気仙沼青果物流通市場 200,000 H32 (5) 食肉 ◇花き市場 ◇水産物消費地市場 500,000 129,000 40,000 45,969 180,000 50,000 県下全域 3) 配置及び施設整備の基本的な考え方 (1) 本県の卸売市場の現状と課題 ○東日本大震災で被災した卸売市場の復旧・復興の推進をはじめ,食の安全を脅かす事態や消費者の信頼を揺るがす 事件の発生により,生産・加工・流通各段階での安全対策の充実・強化が求められている。 ○質を重視する消費者ニーズの多様化が進んでおり,これらに対応した市場機能の強化が求められている。 ○卸売市場は,取扱規模の二極化が見られるとともに,卸売市場経由率の低下や取扱数量の減少などがあり,卸売業 者や仲卸業者の経営は非常に厳しくなっている。 (2) 配置及び整備の考え方 ① 東日本大震災により被災した卸売市場の復旧・復興 被災した卸売市場の復旧・復興により、生鮮食料品等の流通の早期回復を図るほか,災害時等の緊急の事態に備え て,防災性に配慮した施設整備など,災害に強い市場づくりを行う。 ② 食の安全等の社会的要請への適切な対応 衛生管理の高度化に対応した施設整備や,検査情報の収集・発信に努め,品質管理の高度化を図る。 ③ 卸売市場間の機能・役割分担の明確化による効率的な流通の確保 効率的な流通ネットワークを構築するとともに,経営戦略的な視点を持った市場運営の確保に努める。 ④ 卸売市場における経営戦略の確立 市場施設整備の考え方,運営の方針等を明確にした経営展望の策定等により,経営戦略の確立に努める。 ◇青果物市場 70,000 60,000 220,000 食肉 4) 配置及び施設整備の計画 消費者の食に対する志向,人口や生鮮食料品等の需用・供給・市場流通の動向,卸売市場の意向を踏まえ,「石巻市水 産物地方卸売市場石巻売場」と統合を進める「渡波地方卸売市場」を除き,存置又は存置整備とする。 H32 (4) 水産物 260,000 仙南流通圏,仙台流通圏,古川流通圏,石巻流通圏,気仙沼流通圏 仙台流通圏,石巻流通圏 県下全域 1) 東日本大震災における県内卸売市場の被害及び復旧の状況 ○水産物産地市場の多くの市場では,高度衛生管理型市場を整備中であり,引き続き,施設整備の推進を図っていく。 2) 卸売市場の役割 ○卸売市場は,生鮮食料品等の円滑かつ安定的な流通を確保する重要な役割を果たしている。 ○東日本大震災では,救援物資供給への協力や,生鮮食料品流通の早期回復に努め,市場の公益的役割を果たした。 ○TPP協定による影響が懸念されており,生産体制の一層の効率化を推進するとともに,消費者ニーズを的確に捉え, 生産地との連携を一層強化し,県内産農林水産物の安定供給に努めていく必要がある。 Ⅲ 卸売市場の適正な配置の方針 50.0 青果物 花き 水産物 Ⅲ-3 配置及び施設整備の計画 平成32年度(◇基準年度:平成24年度, ◇計画期間:平成28年度~平成32年度) Ⅲ-1 本県の生鮮食料品等流通の動向と見通し 1) 消費者の食に対する志向 (出典:日本政策金融公庫「消費者動向調査」) Ⅲ-2 品目別流通圏の設定 生鮮食料品等の円滑かつ秩序ある流通を確 保する上で,一体的に把握することが適切と認 められる区域を流通圏として,品目別に右記の とおり設定。 136,282 95,111 93,228 87,689 92,330 60,959 61,805 57,000 54,000 46,646 47,227 51,332 50,902 50,000 20,621 20,078 0 H24 H32 野菜(トン) H24 H32 果実(トン) H24 H32 花き(千本) H24 H32 水産物(トン) H24 H32 食肉(トン) Ⅳ 近代的な卸売市場の立地並びに施設の種類,規模,配置及び構造に関する基本的指標 ○市場施設の整備・配置について,卸売市場毎の経営戦略に即して計画的に実施 Ⅴ 取引及び物品の積卸し,荷さばき,保管等の合理化並びに物品の品質管理の高度化に関する基本的な事項 ○市場流通の効率化,活性化に向け,売買取引に係る各卸売市場の手続きのより一層柔軟な運用を推進 Ⅵ 卸売業者及び仲卸業者の経営の近代化の目標 ○取引活性化に向け,卸売市場の機能を活かした輸出や市場関係業者の6次産業化への参画に係る取組を推進 ○都道府県による地方卸売市場の卸売業者に対する指導監督を強化 Ⅶ その他,卸売市場の整備を図るために必要な事項 ○市場関係者におけるBCP(事業継続計画)の策定や災害時に備えた市場間ネットワークの構築等を通じた災害時等へ の対応機能を強化
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